2000年 3月18日(土)日立港湾内                 

            完膚なき敗北!


                                              44センチ!
今回の釣行記は、全く気乗りがせずやっとのことで書いています。
(3/25(土)〜3/26(日)は釣りに行けませんでした)





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         夜明け前
寒い朝
3月18日(土)午前4時半、夜明け前の暗い湾内に、セッセ、セッセと釣り気旺盛な馬鹿が一人。
準備が終わった順から仕掛けを海に投入している。

隣りでは貨物船が灯りを煌煌とつけ、蒸気を吐きながら荷降ろし中だ。
荷降ろしに従事する人々が、絶えず動き廻っている。
夜の闇の中で貨物船と荷積場だけは、人間の神経線が隅々にまで張られ、緊張感に満ちていた。
竿を全部並べ終わった所で、タバコに火をつける。

朝の5時半、すっかり夜が明けた、
「おはよう御座いま〜す!」
と、突然かくべーさんがやって来た。
この顔を見ると、くつろいだ気分になるのはノビタだけなんだろうか。
かくべーさんも釣り馬鹿よろしく、セッセ、セッセと竿を5本並べている。

  
       沈黙の竿
時の流れに身をまかせ〜♪
緩慢に、冷たく、無情に、時が過ぎて行く。
竿は風に吹かれて、静かに首を横に振っているだけ。
鈴も鳴らず、竿は決して首を縦には振らない。
頑固な奴め!ず〜っと睨みあいが続く。
午前中にどいう理由(わけ)か、かくべーさんもノビタも仲良く、それぞれシャコ1匹、ハゼ2匹だった。

<湾内での釣り思考>
この季節、湾内で百戦錬磨の”すれっからし”で、希少な魚族を攻めることは、広い野原で縫針1本を探す様な困難と根気のいる釣りなのかもしれない。

                                          
海を読むかくべーさん
此処で勝負をするには、それなりの腕が要求されると思う。
腕とは、野原で縫針を探すのに、磁石を持って行くか鎌と虫眼鏡を持って行くかの違いであり、どの辺に有るかの勘を持ち合せているか否かの違いである。

針を探すには当然磁石の方が有利である様に、アイナメを狙うなら胴突き仕掛けで餌もオキアミや赤イソメが有利、かつ場所も根掛かりするような所をあえて選ぶ必要がある。(カレイとは棲む所に大きく違いがある)

おじちゃん、おばちゃん、兄ちゃん、姉ちゃん、がきんちょに思いがけなく大物が掛かる時があるが、それを偶然と見るか理由(わけ)があると見るかが、達人と素人の分かれ目となる。
昔の剣豪は困難な状況化で勝負をし腕を磨いた様に、腕を磨くなら湾内の厳しい条件下で釣りをする事も必要だと思うのだが...。
とは言うものの、ノビタは修業にも秋の空、何処か魚が一杯いる所はないのかな〜?。

                                      
      かくべーさんとアナゴ
かくべーさんの独走!
かくべーさんは、途中から戦略を変えた。
ノビタはそれをぼんやり眺めていただけ。
戦略を変えたかくべーさんの竿に、すぐに海底から応答があり、地上に上がったのは、20cm足らずのクジメ。

次に、海底から上がったのは50cm程の真アナゴ。
次は、この日のクライマックス。
派手なアタリとともに海底から登場したのが、丸々と太ったアイナメ。
地面で、ドタドタ暴れるアイナメに、ノビタは木っ端微塵に粉砕された。
計測した結果、44センチ!。
決定打であり止めの一発であり、駄目押しのホールインワンだった。
ノビタの完膚なき敗北決定!。

 かくべーさんの決定打44cmアイナメ
かくべーさんを祝福しながら、今日も外面(そとずら)と内面(うちずら)が、180度異なる世界になってしまった。
内面は”...泣いた 泣いた〜 こらえきれずに 泣いたとて〜♪”(古い歌です)
午後3時半、かくべーさんのこの一発を合図に納竿、今日は疲れました。

                  ノビタの天のお情け



                                      






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