2000年 9月16日(土)久慈川河口                  

 
  久々に石持ゲット♪

                               
               夜明、消えて行く月
敵ハ久慈川ニ有リ
「敵を知り己れを知らば、百戦危うからず」
                 (孫子の兵法学)

昨日、日立フイッシングセンターから、最新の石持情報を入手し、敵の動きを知った。
「全軍出動セヨ、敵ハ久慈川河口ニ有リ!。」

午前0時、満天の星と月の下、川沿いの道を走って行く。
薄暗い堤防添いに、無数の竿が並び、人、人、人の影。
トッ、トッ、トッ、トッ、トッ...と、止まりそうなスピードでバイクを走らせ、河口先端の角まで来た。
そこも人の影と、ケミホタルを付けた竿の林だった。
「どうする?」

引き返し、人の隙間に割り込むしかないが、O軍曹とは此所を前戦にする作戦であった。
迷ったが、他の場所を確保する方が優先と、Uターンした。
バイクをノロノロ走らせながら隙間を探すと、2人くらいなら何とか入れそうな場所を見つけた。
しばらく状況を見て、邪魔にならないようだと、バイクを止め、荷物を降ろす。

左隣りと右隣り
愛用の磯5号、4.5メートルの竿2本が、今夜のノビタのパートナーである。
磯竿だが、重り負荷25号に耐えられる。
磯竿の細さが、魚の繊細な魚信を増幅して伝えてくれるから好きだ。

仕掛けは市販の天秤式、丸セイゴ針16号にハリス4号の3本針である。
竿先にケミホタルを付け、竿を並べ終わったのは午前0時半を廻っていた。
河口はベタ凪、流れもほとんど無い。
ケミホタルの青い光りは、夜空に静止したままである。

    
    夜明の下流側
左隣りは、会社族のおじさん達のグループらしい。
「ブチョー、ブチョー...!..XXX?..△○!!。」
「ワハハハ....。」
賑やかだ。
こんな所に来てまで、会社の機能図で会話するとは、哀れである。

右隣りの暗闇で若い人が、川と対峙しながら大きく屈伸運動をしている。
最後は強引に川から魚を、ゴボウ抜きした。
相棒が照らす懐中電灯に浮かんだ魚体は、遠目にも良い型だ。
この時点では分からなかったが、後で正体が分かる。


O君登場
午前1時、
「オーーーッス!」
O君だ。
鋭い直感力だ。
O君との待ち合わせ場所から約100メートル程手前、暗い人影の群れからノビタを見つけたのだ。
もちろんノビタのバイクも、一つの目印にはなるが。
この直感力が、魚の入る場所の発見に役立てば良いのだが、そちらの方はさっぱりな所が、人間的なのか。
                                             
夜明の上流側
彼が準備をしている時に、ノビタのケミホタルに僅かな動きが有った。
ケミホタルを凝視した。
竿先の動きは鈍い、でもヒクヒクと動きは続く。
久慈川の石持の魚信ではない。
あのドアを蹴飛ばすような魚信ではない。
フグの魚信か?、途端に戦いが緩慢となる。

「シカケハ胴突キーーー?」
堤防の下方から、O君が叫んでいる。
「天、秤、式、ダーー!」
テンビンで、皆さんが釣っているのかどうか分からないが、波が穏やかな時には胴突きに優る。

始めの2匹!
チラチラと竿先を見ながら、O君と話ていた。
突然、竿先がビシッーー!と、30度位しなった。
「キターーー!」
O君に聞こえる様に、大声を出す。

景気付けであり、O君へのプレッシャーであり、魚への呼びかけでもある。
竿はまだ握らない。
竿先は、ビシッ、ビシッ、ビシッと大きくしなう。
「ヨッシャーーー!」
竿を握り、大きく合わせた。
ズッシリした反動が、海から戻って来る。
リールを巻く、重い!。
嬉しい手応えだ。

     
夜明の河口中央
たえまなく圧を加え、ポンピングしながらリールを巻いて来る。
この段階で道糸を弛ませると、思わずバラス事がある。
油断大敵なのだ。
堤防の上から足元の水面まで4メートルほど、足元は真暗で、何も見えない。
足元から一気に、獲物を堤防の上に持ち上げた。

何と!、25cmほどの石持が2匹だ。
「ダブルだ〜〜♪」
O君に聞こえる様に大声で叫んだ。
仕掛けを準備しているO君の所に、石持をブラ下げて行き、目の前でブラブラしてやった。
O君はチラッと横目で魚を睨んだだけ、額から汗を垂らし、夢中で仕掛けを作っている。


”Odd Man Out”(邪魔者は殺せ)
そのうちにO君も、準備を完了。
1本は、”ザ・イシモチ”の投げ竿、もう1本は浮子釣りの、2本で勝負のようだ。
しばらくしてからO君が、エンヤードット、エンヤードットをやっている。
何かを堤防に引き上げた。
見に行くと、20cmほどのザ・イシモチだった。
その後、今度は浮子釣りの竿に来たようだ。
竿をしならせながら堤防の上に抜き上げ、
「セイゴ間もないセイゴだ〜〜!」
と、笑っている。
これも20cmほどだった。

O君が、ニコニコしながらノビタの所に来て、”ザ・イシモチ”の竿を見ろと、指差している。
どう見ても波に揺れているようにしか見えない。
余程自信があるのか、ニコニコしながら”ザ・イシモチ”の所に戻り、大きく合せ、エンヤー・ドットを始めた。
何か小魚が、上がったようだ。

見に行くと、招かれざれる客、フグだった。
”Odd Man Out”(『邪魔者は殺せ』)と言うイギリス映画がある。
キャロル・リードの名作だ。
”フグは殺せ”だ、干物の刑である。
この近辺はフグが多く、このフグの猛攻で、時には釣りにならなくなる。
駆除する方法もない、だから釣れたら殺す、たとえ焼け石に水でも。

                                   
       人の少なくなった朝
スズキと教えた
今度はノビタの竿が振れる。
微妙な魚信だ。
これもフグ?。
竿を上げる元気を失い、そのまま放置しておいた。
と、ビシッ、ビシッ、ビシッ、と竿先が大きくお辞儀を繰り返す。
「キターーー!」
大きく合せた。
先程と同じく、充分な手応えが返る。
堤防の上に抜くと、やはり期待通り、石持のダブルだった。

我々の右隣りにいた若者達が、ノビタとO君の所に近ずき、
「この魚は何でしょうか?」
と、両手で魚を下から持ち上げる。
我々は堤防の上から見下ろす位置にいた。
O君とノビタのヘッドランプに、ライトアップされたのは、40センチオーバーのフッコだった。「こりゃー凄い、スズキだ〜!」
フッコと言っても、意味が分からんだろうと、スズキと教えてやった。

しばらく魚信が遠くなる。
「バッシーーーーー!」
異様な音が、夜の静寂を破った。
O君だ、”ザ・イシモチ”で、仕掛けを投げた瞬間、ぶち切ったようだ。
「修行が足りない、修行がーー」
と、注意したが、この後にノビタにも同じ災難が降りかかるとは....。


                                        
      本日釣果
釣れたのは...
夜明近くなると、餌の消耗が激しくなって来た。
仕掛けを投げて10分もすると、3本の針につけた餌がきれいに、なくなっているのだ。
どうやらフグの動きが、活発になって来たようだ。

餌を交換し、仕掛けを思いっきりぶん投げると、
「バッシーーーーーー!。」
仕掛けがぶち切れ、闇に飛んで行った。
リールを検めると、ベールが降りていない。
戦意喪失!、新たな仕掛けを出す元気がなくなり、その竿を仕舞った。

他方の竿も、おしまいにしようとリールを巻くと、ズッシリした重さが手元に伝わって来た。
「.....?....!?。」
期待感が膨らむ。
ギシギシギシとリールを巻き、堤防に引き上げると、ノビタの仕掛けの他に、もう一個仕掛けが上がって来た。

それは先ほど、O君がぶち切った仕掛けだった。
「アーー、名前書いておいて良かった!。」
と、O君大喜びだ。
何処にも名前など書いていないのに。
午前6時、戦場を撤退した。

 本日の釣果
    ノビタ −−−−−−20〜26センチ石持 7匹
    O君  −−−−−−20センチ 石持2匹、セイゴ2匹

 
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