2000年 10月21日(土)阿字ケ浦方面堤防             

         辛勝のタコ騒動


                               
         しっとり濡れたモーニング
釣り好きとホームページ
最近、釣り好きの人達から、前にも増し相互リンクの依頼が来ている。
快諾すれど作業が手につかず、いつの間にか忘れている事が多い。
申し分け有りません、早めにやろう。

もう1〜2年もすると、殆どの釣り人が自分のホームページを持つのでは。
何せ釣り好きには、”釣り”というテーマがあるのでホームページの世界に入り易い。

これからITの技術を手軽に身につけ、利用するのはフイッシャーマンであり、そのうちインターネットは釣り好きの代名詞となるのかも?。

 
    午前6時、まだ静かな堤防
しっとり濡れた堤防
堤防に着いたのは、午前5時40分。
すっかり白らんだ空の下、消えていく靄の中から、陸と海がくっきりと姿を現す。
雨に濡れた堤防が黒々と光っていた。
北西の風が吹いていたが、気温は20度近い、暖かい朝だ。
うねりはあったが、海も穏やかである。

此所まで駐車場から歩いて20分強、鹿嶋の堤防を歩いて来た身には、あっと言う間の距離だった。



外洋側で20人ほどの先客が、コマセ籠を付けた投げサビキで、アジ釣りをしている。
まだ堤防下は暗く、タコ釣りには早いので、しばし先客の釣りを観戦。
時々、キラキラと銀色に輝く小アジが宙に舞う。
上がる数は僅か、皆さん苦戦していた。


                                   
        ヒラメの餌釣り
タコのアタリ?
タコ釣りを開始したのは午前6時。
今年初めてのタコ釣りだったが、自信はあった。
日立沖堤で大分数が上がっているようだし、タコ釣りで坊主は滅多にないから。

堤防スレスレにタコ天仕掛けを投入し、海底を舐めるようにタコ天で探る。
暗闇を手探りで歩くように、道糸を伝わって送られて来るタコ天からの信号が頼りだ。
海底の凹凸を躱しながら、カタツムリが這う様に、ソロリ、ソロリと海底を進んで行く。
時々、タコ天にブレーキ、
「...........???」
(ひょっとしてタコ?)
道糸の弛みを取り、エイッ!と竿を持ち上げる。
簡単にはずれる、単なる根掛かり。
これが多い。

   
タコ天仕掛け(日立FCS常備)
そしてタコと御対面♪
午前6時半、タコ天センサーが、ゴツゴツした海底の肌触を手元に送って来た。
この辺は危険地帯だ。
V字型の捨て石の峡谷を、細めにスキップしながらタコ天を移動して行く。



また岩石の峡谷を感じた、タコ天を軽くホップ、ステップ、ジャンプ♪。
ステップでブレーキ!、
「何やねん?」
(何故か関西風)
グイッと竿を持ち上げたが、離れない。
「そんな私、遊んでる暇ありませんのや、離しといてか!」
さらに竿に力を加えたが、離れない。
「しつこい人やねん、嫌いでおます!」
と、遊んでいる場合じゃない。

糸の弛みを取り、竿先を海面に近ずけ、大きく息を吸い込んだ。
腰をかがめた姿勢から、一気にガーンと竿を跳ね上げる。
が、ピクリともしない。
これは”ヤッタゼ、ベェイビー”か?。(タコが掛かったのかも)
もう1度、ガーン、動かない。
今度はやや斜めにガーン。
                                           
     海の花ホヤ
動いた〜〜。
グワ〜〜〜〜〜〜ンと、敵の体が底を切る。
ガン、ガン、ガンと竿を上下に振り、止めの追い合わせ。
リールを巻く重さに、快感、感激、感動。
とうとう獲物が水面に浮上。
ユラユラと水面で揺れるタコ。

この後の引き上げが緊張する瞬間だ。
呼吸を整えた。
竿先を静かに下げ、道糸の弛みを取る。
頑張れ日本!、
「ソーーレーーーッ!」
タコが宙を飛んだ、そのまま堤防の上に。

「お見事!」
重さ800グラムほど、小振り也。
此所数年、タコのサイズはこれがアベレージ。
3〜4年前は2キログラムがアベレージだった、何が原因なのだろう?。

悔しい一杯
次にきたのは、始めの1杯目から30分ほど後。
急に仕掛けが異様に重くなり、大きく合せた。
そのまま敵は、ゆっくり海底を浮上。
先ほどより重量感があり、重り負荷40号の石持竿が大きく湾曲。
ギリギリとリールを巻いて来ると、水面に茶色い姿を現した。
そのまま抜き上げようとした瞬間、仕掛けが水面から跳ね上がり、タコは海中に8本の足で、手を振りながら消えて行った。
くやしい一杯である。

       
今年初物のタコ
寂しい幕切れ
Luky Straike Agein!と、タコの消えた箇所をしつこく攻めた。
とうとう今度は本物の根掛かり。
仕掛けを道糸から切る。

午前8時頃、外洋側の一個所が騒々しい。
見に行くと、ヒラメが海面に浮いていた。
タモの長さが海面ギリギリなので、なかなかタモに入らない。
「引き抜くしかないよ!」
と、とうとうタモ入れの人が見捨てた。

すると誰かがタモ入れを買って出て、何度かタモ入れを繰り返し、とうとう堤防の上に引き上げた。
チヌ針3号がヒラメの口の薄皮に、チョコッと掛かっていただけ。
見捨てられそうになった48センチのヒラメ。
釣った人が、
「これじゃね〜〜」
と、ヒラメの口に刺さっている針を、しみじみと見ていた。

新しいタコ天仕掛けで先程逃がした場所を攻めていると、さっき根掛かりしたタコ天が、新しいタコ天にからまり上がって来た。
不幸中の幸いなり。
結局、逃がしたタコは2度と掛からなかった。
10時に納竿。

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