2000年 12月23日(土)日立沖釣り               

     
ヒラメ見参! 


                                           文明の力、冬の必需品
装備は万全なり!
朝5時15分、日立フイッシングセンター。
E−子さんから、やじさんが来た事を教えてもらう。
彼は新堤に向かったとのこと。
思いがけず、りょうさんも店に入って来た。
りょうさんは、これから常盤の海へ。
それぞれが、それぞれの場所に散る前に寄る、此所は交差点のようだ。

5時半、ノビタも店を出た。
体には文明の力、ホッカイロを装着、これでノビタも寒さに負けない元気な子に変身。
今回は、マイ・ロッドにマイ・リール。
仕掛けは、前回活躍してくれた龍翔丸特製のヒラメ仕掛けをまた使う。
重りは、大塚キャスター考案の60号重り。
これで釣れなきゃ世の中間違っているの装備だ。

  
龍翔丸特製のヒラメ仕掛け
開始のベルが鳴る
定刻通り、龍翔丸は午前6時に第5埠頭を出航、海も空もない真黒い太平洋に突っ込んで行った。
出港して10分、港の灯りを間近に見る沖合いに、停船。
風は柔らかい西風、海上はややうねりがあり、船は静かに揺れている。


  
                                       大塚キャスター考案の重り
開始のベルが鳴った。
一斉に活きイワシを付けた仕掛けを、暗い海にドボン、ドボン、ドボンと、投入する。
「水深25メートル」
船長の声だ。
確かに、25メートルと聞いた。
でもリールのメータは、かるく25メートルを突破し、そのまま27、29、32、35、やっと37メートルで停止、トーンと重りが底を打つ固い響きが手元に返ってきた。
海底は岩盤のようだ。
このリールは5年前に購入したもので、まだ1度も電池を交換していない。
メータの表示に狂いが出たのだろうか?。

       
きたのか〜〜!
ヒラメ上がる
仕掛けを投入、そして10分、20分、30分.....1時間。
静かに時は、過ぎて行く。
午前7時、雲で覆われた空、陽が昇った時刻は知らない。
夜は去り明るくなり、寒々とした光景が、眼前に広がる。

船の先端の方で慌ただしい動きあり、
「どうした〜」
「きたか〜」
船長の声がスピーカから流れる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
返事が、聞き取れない。
サポーターが、タモを持って先端側にいた。
ほどなく白い魚体のヒラメが水面でタモに入り、船上に上がった。
満面笑い饅頭の釣り人の顔が、うらやましい。
本日初のヒラメだ。
ほとんど同時に、また先端付近に賑やかな動きあり、2匹目が上がる。
次は俺だと、全神経を竿を持つ手に集中した。

                                 
         カモメが船を追う
変だった
数回ポイントが変わった、まだ反応無し。
また時が流れる。
午前8時半、ノビタの竿先に微かな変化が。
船が上下に揺れ、その度に海底70メートルにある60号の重りが道糸を引き、突き離す。

この不規則で、規則的な動きに、新たな引きの信号が加わった感じ?。
変、..変、..変、...変、...変、へ〜〜ん!?。
竿先を、ゆっくり上げて行く。
重い!。
「乗った〜〜〜〜〜〜!!!!」
思いっきり叫んだ。
重かった、確かな手応えだ。
船のサポータが、いつの間にかノビタの側に立っていた。
でも変!?。

     
ヒラメとイワシ共存競泳?
水深70メートルの底を切った時の重さは確かだった。
でもリールを巻く途中では重さをあまり感じないのだ。
重り負荷30号の船竿に60号の重り、竿のしなり具合でも判断がつかない。
追撃もない、従順なのか、魚が付いていないのか。

半信半疑、不可解、ゆっくりリールを巻く。
70メートルの距離が、こんなに長く、深く、遠く、感じた事は無い。
やっと水面に、茶色の物体が姿を現した。
「ヤッタ〜〜〜♪」
サポータが慣れた手つきで、タモに獲物を納める。
やや小振りながらヒラメだ。

とうとう仕留めた。
自分には無理と、半ばあきらめていた。
夢では無い、現実だ。
あっけない勝負だった。
物足りなかった。

イメージフイッシングでは、70センチ〜1メートルを越える巨人と格闘していた。
海底の巨人平目王と釣り狂ノビタが、海底と船上でガップリ4つに組み、やったりとったり、手に汗握る闘いをするはずだった。
現実は、始めのアタリからタモ入れまで、3分もあったろうか。
それだけだった。
                                   
       何も知ら〜ん
ヒラメの呟き
船上の床で、パクパク息をしているヒラメ、自らの運命を悟ったのか、静かに遠くを見つめている。
このヒラメは何年海底に潜んでいたのだろうか?。陸上のことには全く感知せずに。
海上を吹く風の音だけを聞いて。

そごうが倒産。
シラーン。
アメリカ大統領にブッシュ。
シラーン。
やわらちゃん、高橋尚子が金メダル。
シラーン。
オリックスのイチローがアメリカの大リーガーに入団。
シラーン。
森首相が失言。
シラーン。
IT革命。
シラーン。
ストックオプション。
シラーン。

そんな話、何の腹の足しにもならんわい。
聞かんといて。
そんな事より、餌のイワシを追いかける方が大切何や。
と言いながらこのざまだ。
今度は俺が人間の餌になる、悲し。

  
  本日釣果49.4センチ平目
沖上がり
午前11時頃より潮の流れが早くなり、重りが底を取れなくなった。
仕掛けを投入すると、トーンと底が取れるが、すぐに重りは水中に浮いた状態になる。
此所で道糸を出すと、隣りの人とお祭りになるので道糸は出せない。

この頃から周囲で、イナダが上がり始めた。
ヒラメのアタリに不完全燃焼ぎみのノビタも、イナダの強烈な引きを求めたのだが。
ノビタには関係無かった。

午後1時、沖上がり。
港に戻ると早速、E−子さんに報告する。
「ヨカッタ〜〜〜〜♪」
本当に良かったと、喜んでもらう。
自宅着、午後1時半。
早速計測、49.4センチ、合格!。

KNFの忘年会
今夜は、KNF(関東・ネット・フイッシングの仲間)の忘年会だ。
この席に、釣り歴6ケ月のOもレビューする。
Oは昨日、この忘年会で坊主の話を聞いてやるかと、ほざいていた。

”まいったかO!”と、意気揚々と、ドラえもんさんと一緒に忘年会に乗り込んだのだが。
会場に入るとOの方から、
「50センチ以下は、ヒラメにあらず!」
と、先制攻撃されてしまった。
いきなり出鼻を挫かれ。
予想外の展開にオロオロ。
全く、ひどい弟子を持ったもんだ。

親愛なるOへ、開高 健の言葉を贈る。
「魚釣りの全ては最初の1匹にある。
1匹釣ったらそれでいいのだ。
魚の大小にかかわらず最初の1匹に全容があるのだ。
その戦慄も、その忘我も」

今日は、戦慄も、忘我も、不足ぎみだったが、今年初のヒラメに感動したことには間違いない。

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