20001年 4月7日(土)日立寄りの海                  
    またもI can’t open the sky!

                                  予報とは大違いの朝
天気予報はあてにならん
いつもこうだ。
昨夜になって、それまで”土曜日は曇り1時雨”を繰り返していた予報が、急遽撤回され晴天に変った。
風向きは1日中東風の予報、ブップーー♪。
ハズレである、北風が正解。

日本の気象予報は、まだ中学校レベルなのか。
またも信じた自分が馬鹿だった。
始めの、雨模様と東風の予報で本日同行を予定していた2人に中止の連絡をする。
気象庁よ責任を取れ!。
釣りには色々と準備が要なので、予報が土壇場で変ったら手の打ちようがない、渇!。

穏やかな朝
午前5時、夜明けの堤防を歩いて行く。
今日も、左のポッケにゃ夢、右のポッケにゃ闘志、が入っていた。
いつも帰りのポッケは、右も、左も、空っぽだけど...。
海上の雲に黄金色の亀裂が走り。
空も、海も、陸も、パラフィン色からブルーに変化して行く。
北風が吹いていた、さほどではない。
気温は8度ほど、穏やかで豊潤な一時だ。

   
クジメが1匹
50メートルほど先を御同類が行く。
荷物を積んだ重そうなキャデーを引きながら、足の運びが軽い。
ノビタも背中と手にコマセを担いでいるが、既に息切れし今にも倒れそう。
堤防を真横に塞ぐ高さ4メートルほどのコンクリートの壁が、何者も進入させまいとデーーンと聳え立つ。
前にいる御同類は、何てことなく越えて行く。
ノビタもその後から何てことなく越えて行った。
今の所、この壁は、釣り人への警告だけの意味らしい。
                             
    ストリンガーに40センチ越えが
場所選び
足場の良い所があったので、そこに決めた。
釣りの準備をしていると。
「どうですか〜、黒鯛2、3枚上がりましたか〜」
ドラえもんさんが、目の前に立っていた。
彼も、中止を連絡した内の一人である。

やはり天気が良いので、出撃したのだ。
ノビタから7〜8メートルほど離れた所も足場が良さそうだったので、そこを薦めた。

そもそもの敗因は、この場所選びにあり。
足場を優先した為に、実績とか、洞穴のサラシの具合、這え根の形状など、重要な判断を無視してしまう。
結果からすると、此所は住人のいない洞穴だったようだ。
我々のポイントより、30メートルから先では、35センチ〜40センチを越える黒鯛が上がっていたのに。

  
此所でやったのだが...
始めに釣れたのは...
水面から海底まで竿1本半、約7メートル。
浮子下をベタにすると海藻が引掛かり、釣りにならない、浮子下を6メートルほどに調整した。
5.3メートルの磯竿1号に、道糸2号を使用。
チヌ針2号、ハリスは太さ1.5号の1ヒロ。
浮子は3Bの円錐型。

開始から30分ほど、隣りのドラえもんさんに20センチほどのクジメが来た。
招かれざる客である。

                            
       ドラえもんさんがダレている
浮子が水中に沈んで行く。
「....?」
海藻か?、ひょっとすると?、リールを巻きながら竿を立てると、小物の引きが伝わてきた、ガックリ。
15センチほどのクジメである。
この後は、何も無し。

そしてキンさんも来た
午前9時半。
「どうですか〜?」
突然、ノビタの脇にキンさん現る。
彼も、中止を連絡した一人。
やはりこの陽気に誘われ、やって来た。

キンさんは堤防先端に近い所に行き、30センチ近いタナゴを2枚を上げた後、我々の所に戻ったが。

  
キンさんが釣った良形タナゴ
午後2時。
「I can’t open the sky!」
(そら(空)〜 あき(開き)まへんは〜)
と挨拶し、サッカーを見たいと帰って行った。
彼の手製であるコマセ篭手と、タナゴを頂く。
深謝。

撤退
午後2時半、ノビタは本日5回目の根掛かり、4回まではハリス切れだったので、今度もと強引に道糸を竿ごと引くと、
「バッシーーー」
浮子上の道糸から切れてしまった。

道糸の切れる異常音を聞きつけ、ドラえもんさんがテトラ越えに飛んで来て。
タモで浮子を回収しようと苦戦。
5分ほどで、浮子を回収した。
お手数多謝、感謝、感激である。
この後、釣りをする元気も闘志も失い、納竿。

娑婆で生きる証であろうか、心底に毒素が沈殿し澱むのだが。
釣りは、その澱みを一瞬浄化し透明にしてくれる。
「ものの化姫」に登場する怨念化した猪にはなりたくない。

                                
 キンさんより進呈された篭手
午後3時、ドラえもんさんと現場を撤退。
「来週はどうするんですか?」
ドラえもんさんが歩きながら問う。
黒鯛は難しい、一瞬迷った。
今回の挑戦で、黒鯛との距離はどれほど近ずいたのだろうか。
決めた、来週も挑戦し、さらにその距離を縮めようと。

 どこま〜でも行こう  道は険しくとも〜♪
 
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