2001年 5月12日(土)旭村R堤防                   
    餌が一杯余った旭村堤防石持釣り

                                       日の出直前
竿が異常に曲る
薄っすらと、東の海上が透明なブルーに染まってきた午前3時半過ぎ。
突然、後方から。
犬が棒に当ったか、豚が木に登ったか、猿が木から落ちたかの様な、SAIさんの騒ぎ。
振り返ると、顔はこちらと竿の方を行き来しながら、手は竿を指し、パタパタと上下している。
何やねん?。
オオーー、何じゃこりゃーー。

さっきまで堤防から直角方向に立ち、打ち寄せる大波に、左へ、右へと往復ビンタを食らっていたノビタの浮子竿が。
堤防と平行になるまで浜の方へ湾曲し、のされている。
ノビタのいる位置から15メートルほど。
慌ててそちらに飛び、竿を掴みリールを巻いた。

    
日の出直後
SAIさんと祭り
潮流に逆らう引き上げの力に、プラスアルファの重量感が伝わってくる。
波打ち際のブロックの上で、お頭に鉢巻のノビタが、汗を空中に散布しながら。
エンヤードット、エンヤードット♪と。
何とか仕掛けを手繰り寄せると、ブロック際に浮子が2つ並んで、浮いたり沈んだり?。
もう一つはSAIさんの浮子だ。
ノビタが、
「お祭りだーーーー」
SAIさん、
「ありゃ〜〜」

貴重な2匹目
竿先を高く持ち上げると、空中に浮子と仕掛けが一対有り、その下に他の浮子、水面に石持が浮いている。
石持は、ブロックに引っ掛かっていた。
最悪の事態だ。

SAIさん、空中に上った仕掛けを指し、
「石持は俺のじゃないよ、それは俺の仕掛けだから」
そんなことどうでもいぃ、オソレーー(恐れ).ミィーーヨ(見よ)、じゃ!。
波打ち際のせつない場所に立ち、ノビタが一人で片付けねば。
SAIさんは、スパイクのない千円のゴム長靴の為、苔で滑り降りてこられない。
打ち寄せる波を気にしながら、あせりつつ道糸に絡んだSAIさんの仕掛けを解いていく。
やっとSAIさんの仕掛けを解放し、石持の引き上げに取り掛かり。
何とか、仕掛けも石持もブロック際から回収し、ホッ。
本日2匹目の石持は22〜23センチ、引き上げに30分も要した貴重な収穫だった。


O騒ぐの巻き
空っぽの夜が過ぎて行く。
「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。..........」(奥の細道より)
時も過ぎ行く客ならば、今夜の客は少々ご機嫌ななめのようだ。

Oと、SAIさんと、ノビタが、このR堤防に集合したのは、昨日の午後10時。
他に3人の先客がいたが、日が変った午前1時頃に引き上げ、堤防は我々だけの貸し切り状態になった。
3人の竿に魚信無く、ただ待つ身には予想外の寒さが身に応えた。

                                    
O、ラスト前の一投
午前2時頃、ドドーーン、ドドーーンと砕ける波の音に混ざりOの賑やかな叫び、
「オオオーーー、凄い、凄い、30センチオーーバーーだ♪」
まだ魚は真黒い海の中、30センチもくそもあるもんか。
暗い堤防の波打ち際で、姿無きOのヘッドランプが踊っている。
波の力を利用して引き抜いたのか。
得意そうに獲物をぶら下げ、堤防の上に登ってきた。
「30センチオーーバーーは、疲れるよ」
と、魚を暗闇にかざし、ワッハッハッと笑っている。
納竿後に計測した所、27センチ、時間が経過したので魚が乾燥し、縮んだのかも。
ああ無常。

そしてノビタにも
Oに刺激され、餌を交換しようと放置していた投げ竿を掴み、大きく煽ってみた。
重量感のある反動が返る。
何だ?、魚の動きは伝わって来ない。
わけわかめのまま、リールを巻く。
波が砕ける堤防際を制し、上がったのは仮死状態の石持、24センチ。
大分前に掛かったのか、力つき成仏していた。
南無阿弥陀仏。

浮子釣りに没頭するOに、
「30センチオーーバーーは疲れるよ!」
と、魚をかざし大声で叫んでやる。
この後、また沈黙が続く、しばらくして3人が集まり小休止。

えっ、SAIさんも!
今年の3月から釣りを始め、まだヒトデしか釣ったことのない超初心者のSAIさんに、
「SAIさんに、生まれて初めての1匹を釣らして上げたいよ」
するとSAIさんがボソリ、
「俺、アイナメ釣ったよ」
Oも、ノビタも一瞬、声を失う。
(SAIさん、もっと興奮しろよ!ったく)

彼について行くと、海水の入ったバケツの中で、17〜18センチの石持が、元気に泳いでいた。
SAIさんは、アイナメも石持も区別がない。
大同小異、魚の呼び名なんかどうでもよろしいのだ。
この時点で3人が、ようやく天からの恵みを、一匹ずつ授かったことになる。

     
辛勝の2匹
マーフィーの法則
時の流れとともに、厳しい現実を認めざるを得なくなってきた。
戦闘開始の、あの夢と期待に満ちた元気は、百万光年の彼方に消え去り、疲労と、困憊と、空虚と、倦怠が、全身に積み重なる。

Oが何度もぼやく。
「だから、N堤防に行こうと言ったのに」
「こちらよりN堤防(昨年爆釣した堤防)の方が、絶対長い(だから先端付近は深く、釣れる)」
堤防の長さは同じだと反論しながらも、前方に見えるN堤防の方が、こちらより長く感じる。
もし昨夜、N堤防が爆釣だったならば、”マーフィーの法則”である。
要は、ノビタの選択は”裏目、裏目に事が運ぶ”ということ。
そんな馬鹿な、釣れないのは此所から5百メートルしか離れていないN堤防も、R堤防も、K堤防も同じだと言いいながら、確信が無いので自信は針の穴より小さくなる。

午前5時に納竿、撤退。
3人が3人とも餌を3パックも用意して来て、2パック半も残してしまった。
どうする?。
帰り際、これから釣りをしに来た水戸さんに会う、一晩で2匹の釣果だったと報告すると、失望の色が顔に表れた。
彼も水温上昇に、かなり期待して来たようだ。
黙っていた方が良かったのだろうか。

本日釣果  O−−27センチ石持1匹
       SAIさん−−18センチ石持1匹
       ノビタ−−−22〜24センチ石持2匹

 
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