2001年 6月2日(土)常盤の海                   
     ジグサビキで苦戦
                                    風が止んだ後...
午前3時、黄色い街灯がぼんやり照らす駐車場に着くと。
敷地の7割りほどが車で埋まっていた。
シーーンとした駐車場、釣り人のシルエットが動く。
あせりながら、道具を車から出しているようだ。
バイクを降り彼よりも早くと、まだ暗い堤防に走った。
夢を得るのは平等ではない、先着順なのさ。

昨夕の話し
昨夕も、夕飯前にルアー.ロッド1本を持ち、ジグサビキ釣りに来た。
太陽が西の空に大きく傾き。
風が強く、海には三角波が無数に立ち、堤防にザブン、ザブンと波飛沫が飛んでいた。
鯵釣りをしている人が2人、ポツポツだが切れ目なく釣っている。

彼等から30メートルほど離れた所で、風を背に北側に第一投。
リールを巻いて来ると、小気味良い引きが伝わって来て。
豆アジが3匹一荷で掛かかる。
これは入食い!と思ったが、それっきりだ。
少し遅れて、夜釣りにT.Fさんが来た。
T.Fさんも第一投でアジ3匹、だがノビタと同じ運命だった。

   
    夕暮れの釣果
赤い太陽が、地平線にドボ〜ンと沈むと同時に。
風が止んだ。
海は、それまで騒いでいた何万もの獣が、睡魔に襲われたかの様に、みるみる穏やかになって行く。

まだ弱くのたうつ海に、ジグサビキをポチャ〜ン。
すると、音信不通だった海から、ポツポツと応えが返ってきた。
午後7時に納竿、釣果は18センチ前後のアジ6匹、40センチ前後の太刀魚6匹。


そして今朝
午前3時20分。
黄色いジャンパーを着たT.Fさんが、昨夕と同じ場所にいた。
T.Fさんの近くに2人いる。
3人とも頭にヘッドランプを付けたホタル族。
「おはようございま〜す」
と声をかけると3人同時に、
「おはようございま〜す」
と、挨拶をかえしてきた。
周囲に人はいず、釣り人はこの3人だけだが、おびただしい釣り具の山。
竿も20本近く並んでいる。
彼等の、昨夜にかけた思いが伝わって来る。
                                 
午前4時半、まだ人はまばら
久々のご対面
T.Fさんと話しをしていると、ヒロさんが近ずいて来た。
ヒロさんが、珍しい人が来てますよと指差す方向を見ると。
TODOさんが、日焼けした顔をニコニコさせていた。
TODOさんは、鹿嶋港の主としては大関格で、1年中週末は鹿嶋で釣りをしている人。

鹿嶋でTODOさんを知らない、と言ったら潜りだと言われるかも、それだけ有名な人である。
時々日立近辺に出没し、鹿嶋の技で日立の釣りに挑戦するのだが。
何故か、まだ鹿嶋の技が活かしきれず、日立では目覚しい成果を上げていない。
日立の水が肌に合わないのか。
スレッからしの魚が多い日立は、難攻不落の海なのか。
こんな場所で鍛えられているにも係わらず、ノビタの腕が進歩しないのは何故か。
ノビタは、人間の出来が軽薄なので、この道一筋の執念が無い為である、チャンチャン♪。

今回TODOさんが来た目的は、日立の釣技を習得に来たらしく、釣果は二の次のようだ。
この人の釣りに対する情熱もコンクリート並み、歯がたたん。
日立方面にも怪物級情熱家かくべーさんがいるが、両者優劣つけがたし。
昨夜のT.Fさん、TODOさん、ヒロさんの釣果は、それぞれ豆アジ20〜30匹、それに甲イカ2〜3匹と。
予想外に数が伸びていなかった。

   
どんどん人が...
第一号は来たが
午前4時、薄墨色の海に第1投。
50メートルほど投げて、半分くらいまでリールを巻いて来た所で、グッとブレーキ。
明確なアタリが手元に。
本日第1号の使者は、40センチほどの太刀魚だった。
この後が続かない。

隣りにTODOさんが来て投げたが、やはり1匹釣ったが続かず、The End。
TODOさに、この1匹を貰ったが、しばらく目を放していたら行方不明になってしまった。
海にジャンプして逃げたのか。

戦いを放棄
今朝、出がけにリポビタンDを飲んで来たのだが。
20分ほど空振りが続くと、薬石効なく...元気を失ってしまい。
戦いを放棄。
ぼんやり周囲を見ていると、思いがけずアジさん、その後に湊淳さんがやって来た。

入れ替わる様に、TODOさんとヒロさんは、ルアーでマゴチを釣りに行く。
魚影の薄い海ながら、アジさん。
今年まだ黒鯛釣らずの無念を、江戸の仇を長崎でと。
鯵と太刀魚を、次々と堤防の上に舞い上げる。

湊淳さんは、ゼンマイ仕掛けのロボットの如し。
投げては空振り、投げては空振りを繰り返している。
このまま24時間稼動しておけば、何とかなるのか。
対象的な2人は、並んで釣っていた。

                                     
ジグと太刀魚
午前5時頃、ノビタと同じ会社のルアーマンが、3人やって来た。
午前6時頃、フクチャンとその仲間のTさんも来る。
いつの間にか堤防は、佃煮になるほどの人、人、人....。
午前6時、皆さんに別れを告げ帰途につく。

 
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