2001年 7月28日(土)〜7月29日(日)常盤の海          
     海中は魚が百花繚乱

                                  天気晴朗なれど風強し!
台風6号の風が
午前3時45分駐車場。
車を降りると、強い北風に迎えられ帽子が飛ばされる。
萎えそうになる気持ちに気合を入れようと。
「ハ−−イ、大きく息を吸って〜 そのまま息を止めて」
グッと腹に力を入れ。
「敵ハ常盤ノ海ニアリ」
と、まだ暗い港を見る。

10メートルほど前方から、見たことのある車と、釣り師の姿が、目に飛び込んで来た。
アジさんだ!。
ノビタに続いて車を降りたマーとミーに、
「アジさんがいるよ」
と教え、アジさんの所へ挨拶に行き、4人で釣り場に向かったが。
マーとミーがタレンコ、タレンコの歩きなので、いつかアジさんと、ノビタだけが先を行く。

 
マーが..
空サビキ釣り
強い北風が人を消したのか、堤防は閑散としていた。
適当な所で荷物を降ろすと。
アジさんはもっと先でやると、次第に白む堤防の先端の方に行った。
後ろを降り向きマーとミーの姿を目で探したが、闇の世界に人の気配が無い。
大分遅れたようだ。

餌無し、コマセ無しの重り7号〜10号を付けた投げサビキを、3本の竿に取り付け。
夜が明けるのを待った。
マーとミーと共に釣りを開始したのが、午前4時半。
風は、ますます強くなり。
竿を立てると、竿もろとも吹き飛ばされそうになる。
3人で何度か南側の海に仕掛けを投入し引いてみたが、海からは何の反応も無い。

午前5時、場所変えを決意。
ノビタ一族は、100メートルほど離れたアジさんがいるポイントに移動した。

アジさんは何とか15〜17cmのアジを3匹ゲット、今はカンパチに狙いを絞っていた。
アジさんに、ノビタが昨日仕入れたカンパチ情報を教えると。
今いた場所に見切りをつけ、そちらに移動して行った。

カマスの瞬間風速
南側の海に、仕掛けを繰り返し投入。
海からの返事は、なかなか届かない。
オーーイ、どうした?。
新天地で始めにアジを釣り上げたのは、2年ぶりで釣りをするマーだった。
これがカンフル剤となり、ノビタとミーは元気を取り戻す。
                                    
ミーが.....
何投目か、仕掛けをゆっくりしゃくりながら手前に引いて来ると。
堤防から10メートルほどの所で、磯2号5.3メートル竿が、いきなりグイグイグイと海中に引き込まれた。

「!」
「キタ〜〜〜」
すぐ隣りで釣りをしているミーとマーに、風に負けない様、大声で呼びかけると。
「嘘コケッ!」
親の育て方を表したミーの返事。
直後。
「お父さん、コッチもキタゾ〜〜〜!」(ミー)
「キタヨ〜〜〜!」(マー)
3人がほぼ同時にヒットしたのだ。

「ヨーーイ、ドン」
魚の追い食いを計らいながら、全員、次々と魚を堤防に引き上げた。
ノビタが2匹き。
続いてミーが4匹。
続いてマーが3匹。
「ミーが優勝!」

   
ムツ子登場
全員、待望の魚に感激し大騒ぎ。
「お父さん早く外して〜」
手が汚れるからと、ミーがせかす。
これも親の育て方に問題が有る。
「自分でやれ自分で」
遅ればせながらこれから教育だ。

魚の正体は、22〜23cmのカマスだった。
すぐ仕掛けを海に返したが、時既に遅く応答無し。
一瞬の内に、海はもぬけの殻。
あっけないカマスとの攻防戦だった。

荒海の下は魚が百花繚乱の如く
隣りを見ると、ミーがいない。
いつの間にかミーは、風を真正面に受けながら北側を攻めていた。
突然。
「何かいるぞ〜!」
と、ミーの声が。
ダブン、ダブン、ダブンと白波がたつ海に、魚がいる分けないと放っておくと。

                                  
カマスは塩焼きが美味い
またミーの声。
「ヤッタゼ〜!」
振り向くと。
何と、24〜25cmのアジを1匹、とうとう北側の海から引き上げた。
ノビタもマーも慌てて北側に移動。
「キタョーー、キタョーー!」
と、今度はマーが叫んでいる。

見ると、マーの竿にアジが6匹ぶら下り、風に吹かれてグルグルと廻っていた。
まるで歌だ。

”飛んで飛んで飛んで....廻って廻って廻って...廻る〜♪”

この後すぐまたマーに、カンパチが。
負けるかと、ミーがアジ、カマス、サバを引き上げる。
仕掛けのトラブルに汗を流し出遅れたが、ノビタもマーやミーと同ように魚を上げる。
アジ、カンパチ、ムツ、カマス、石持、花鯛、サバが次々と宙を舞った。
荒海の水面下は、ひょっとすると魚が水中花のように咲き乱れているのかも。

   
カンパチは照り焼きで
納竿
午前7時、納竿。
帰る途中、アジさんの所に寄ると、とんでもない事が。
何と、型の良いカンパチを10匹ゲットしていた。
「まだ釣れるからやろう」
と誘われたが。

「明日があるさ」
と別れた。
こんな歌がある。

  ”明日ありと 思ふ心のあだ桜
    夜半に嵐の 吹かぬものかは”

この歌は親鸞上人の作らしいが。
まだ大丈夫、桜は散らないとぼんやりしていると、突然、雨が降り、風が吹き、桜が散ってしまうという教訓だそうだ。

ひょっとすると、ノビタには明日のカンパチは無いのかも。
そんな事はない、明日は必ずカンパチをゲットする。
アジさんに伝授して貰った秘策も有り、カンパチの大釣りも目撃した。
夢と現実との距離は、もう手の届く距離だ。
先を行くマーとミーの姿を目で追ったが、その姿はもう見えない。
                                       
本日釣果
本日釣果
<午前4時半〜午前7時> 

ノビタ一族  アジ 17〜25cm     21匹
        カンパチ  24cm      1匹
        カマス   24〜26cm  11匹
        サバ    23cm       1匹
        石持    25cm       1匹
        ムツ    15cm  3匹(リリース)
        花鯛              14匹

アジさん  カンパチ  24〜32cm   10匹




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27cmまだ小振り
7月29日午前4時半〜6時半

   
釣果
   今年初物のカンパチを、とうとう仕留める。
   カンパチ  5匹  17cm〜27cm
   アジ     9匹  16〜18cm

              
本日釣果














 
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