2001年 9月29日(土)旭村野田堤防                  
     此所も魚は留守だった
                                 天気晴朗なれど波高し
それでも行く
(わら)をも縋(すが)る情報もない。
脆弱
(ぜいじゃく)な精神故(ゆえ)か、腕に自信がない故か。 
戦意の余燼
(よじん)も消え失せた。
先週もそうだった、そして今週も。

午前4時、布団の中。
普段なら精神の中心部にパチッと点火し、闘志がゴーゴーと燃える時だが。
今日はブスブスと、まだ不完全燃焼のままだ。
昨夜の酒が体内に澱み、体重が300キロを越えている。
5時、6時、朝拙めの好機が...。
気だるい目玉で時計の針を見送るだけ。
6時半、精神力を総動員して布団を引き剥がした。

バイクに跨り家を出たのは午前7時。
バイクの正面から鋭い空気が迎え撃ち、肉が凍り、眠気が一瞬にして弾け飛ぶ。

   堤防から人影が消えた
空しく風が吹く
旭村の野田堤防に着いたのが午前8時。
波高く、堤防にドドーン、ドドーンと飛沫が跳ね。
嫌な北風も吹いている。
先客3人が、海と対峙していた。

先客の一人、地元のおじさんらしい人に戦況を聞くと、早朝から来て20cm前後を2匹の応え。
聞くまでもなかった。
堤防には、空々漠々とした空気が漂っていたのだ。

夜の闇に鉄砲を撃つ狩人のように、やけ糞の第一投。
                  
               漁船が波間をあえぐ、大漁?
30分待った。
アタリ無し。
お頭の中は早々と、引き上げよう、引き上げようの大合唱だ。
午前9時には堤防から人も消えた。

来週に賭ける
午前10時半、撤退。
嗚呼、今日も玉砕!。
旭村を選択した時から、当然と言えば当然の結末だが。
「一寸の光陰、軽んず可からず」。
もうすぐ冬、時の過ぎるのは早い。
溜め息を漏らし、落胆している時では無い。
来週こそは....。
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