幸運の女神が微笑んだ1日
(他の釣師を考慮し、場所は不明とします)
午前2時、娘を起こしに行くと既に起きていた。
今日はノビタ2世(娘)に助人を頼み、アジさんと3人で鯵とカンパチ狙いだ。
夜空は星が無数に輝いていた。
風もなく、とても台風が接近しているとは思えない。
from 筑波のGakuさん、日立港に来たのかな〜と、アジさんと気にしがら夜道を歩く。
助人にきたノビタ2世(マリ)
サクさんと会う
午前4時、ポイントで荷物を降ろし、仕掛け作りを始めた。
我々より5分程遅れてきた人が、アジさんと話しをしている。
アジさんは相手かまわず話しかける、多分アジさんから近ずいて行ったのだろう。
見るとアジさんの相手は、近所のサクさんだ。
サクさんは冬でも毎週休日は午前3時に起き、自転車で何処にでも釣りに行く。
仕掛けの重りも、自分で作った鋳型に、鉛を溶かして作る人だ。
この人から釣りを取ったら、魂の抜け殻が風に吹かれてカラカラと、悲しい音を出すのでは?(ゴメンナサイ)
仕掛け作りが終わった、突然アジさんが、「駄目だこりゃ〜」と叫ぶ。水面を懐中電灯で照らすとゴミの山だ。
サビキ仕掛けにカンパチヒット
新たな場所に移動したのは、午前5時過ぎ。
娘やアジさんに、20cm程の小鯵と6cm程の花鯛が、入れ食い状態となった。
アジさんと自分はそれを餌に、浮子釣りでカンパチを狙う。
娘が突然、悲鳴に近い声を出す。
磯竿2号が異常に曲り、みるみる内に竿先が水面に潜る。
「早く変わって〜」の叫びに応へ、竿を受け取ったが、ハリス1.0のサビキ仕掛け、非常に心もとない。
水面を見るとカンパチだ。
怒り狂ったカンパチが、右に、左に、沖に、水面下に暴走する。
「あせるな、あせるな、相手はいつか疲れる」と、自分に言い聞かせながら、竿を固く握りしめる。
時間にして2〜3分か、何とかタモに入ったのは30センチ程のカンパチ、この小さい体の何処にあの炸裂するパワーが隠されているのか、タバコを吸いながらホッとため息が出る。
カンパチ釣りはドラマだ!
浮子仕掛け、サビキ仕掛け、いずれも活きた花鯛を餌にする。
思い出したように竿を振らせていた餌の花鯛が、突然、竿先を激しくプルプル振るわせる。
カンパチが近ずいたのだ。
竿は激しい小刻みな振動と、大きい揺れを交互に繰り返す。
水面下で花鯛が死にもの狂いで逃げようとする姿が、竿の動きから容易に想像出来る。
緊張する瞬間だ。
「来るぞ、来るぞ、まだか、まだか、キタ〜!!」
竿先がバッシーとまるで巨人の手で、一気に水面下に引きずり込まれるように沈む。
花鯛にとっては悲劇、釣師にとっては感激の瞬間だ!
カンパチは周期的に回遊、その度に3人の何れかの竿で、ハラハラ、ドキドキのドラマを演じ、大概はハリス切れの痛撃なバラシを繰り返した。
久々に釣りの醍醐味を味わったが、午前8時、潮止まりでパッタリ釣れなくなり納竿。
今日の釣果
<ノビタ2世>
娘はサビキ仕掛けで5度、カンパチをヒット、ハリス切れの連続で、かろうじて30cm級カンパチを2匹。
その他に、20cm級小鯵32匹、6〜7cmの花鯛10匹の大漁でした。
<アジさん>
アジさんのサビキ仕掛けは7本針で、ハリス0.8。
カンパチが次々ヒットする度に針がなくなり、最後は2本だけとなってしまった。
それでもアジさん、浮子釣りの活き鯵仕掛けで33cm1本、ルアーで30cmを1本、計2本のカンパチを釣り上げた。
<ノビタ>
ノビタはアジさんと同じ浮子仕掛けでバラシ2回、結局坊主。
でも、娘にカンパチがヒットする度に、いつも竿を譲ってもらい、カンパチの引き味を堪能、満足でした。
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まだ早い、も〜一寸待って(アジ)
ノビタ2世の戦果
アジさんとノビタ2世、
仲良くカンパチ2匹!
翌日の早朝釣り上げた28〜
34cmのカンパチ
(5匹釣れ、1匹はアジさんへ)
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