1998年 9月12日(土)日立近辺堤防釣り

幸運を掴む寸前、痛烈な幕切れ!

駐車場、午前3時、既に車が数十台、夜露に濡れていた。
夜釣りや徹夜組みの、先客達だ。
暗い釣り場に、人、人、人のざわめきが耐えまなく続く。
ポイントから20メートル程離れた所に、3メートル程の隙間を発見、荷物を降ろす。

周囲で小鯵や花鯛が、次々上がっている様だ。
仕掛けを降ろすと間もなく小鯵が来た。

数匹釣り上げた所に、夜明け前の薄明かりから、アジさん、ヌキさんがやって来た。
ヌキさんとは釣り仲間だが、一緒の釣りは今回が始めて。
      夜の鯵釣りの騒ぎが収まり、静かな朝拙め

餌が釣れない!                世話好きアジさん、見知ら                         ぬ若者に釣りかた指導

3人の今日のターゲットは60cm級の平目とカンパチ、 それ以外は興味なし。
餌の花鯛がなかなか釣れない。
16〜18cmの小鯵は釣れる、大きい餌だが、それで平目を狙う。
6時半、隣りで浮子釣りをしていた人に、待望のカンパチがヒット、レギュラーサイズ30cm強が上がった。

7時半、ブッ込仕掛けの竿を上げようとすると、重い。根が掛りではない、リールは巻ける。
これはタコだとギリギリ巻いた、途中でフワーと軽くなる。
引き上げた餌の小鯵は、背鰭と尾鰭がもぎ取られ、死んでいた。
8時上げ一杯、潮止まり。
これから潮が動く10時半過ぎまでは、期待出来ない。

アジさんとヌキさんは、午前9時半、見切りをつけ帰って行った。
この後のドラマを見ずに!!

サヨリとカンパチ
午前11時、平目のポイントにいた徹夜組みの若い3人が帰った。
やっとチャンス到来だ、その場所を即、占拠。
2本の竿に掛けた花鯛はまだ元気だ。

10メートル程離れた角で、サヨリを狙っていた2人に、38〜40cm程のサヨリが次々とヒット。

突然一人の竿が異様に曲る、カンパチだ!
タモになかなか入らない、やっと取り込まれたのは、28cm程の小振りなカンパチ。
                       サヨリの外道にカンパチヒット
餌の沖アミに食いついたのだ。

この後、2人に交互にサヨリがヒット。
針がかりが悪いせいか、バラシが多く11時〜12時半、それでも一人5〜6匹ゲット。
サイズは38〜40センチと今の時期にしては珍しい。






無情なバラシ、これからヘの期待が!
竿3本、真ん中が餌を釣る為のサビキ仕掛け、それを挟んで左右に平目狙いの竿を配置。
平目仕掛けは、堤防から2〜3メートル先のフカセ釣り。
午前11時、右の竿の竿先が2〜3度おじぎをした、静かに竿先が上下しながら沈んで行く。
「もっと食へ、もっと食へ、餌を一気に飲み込め」念仏のように唱える。                  
平目に歯型をつけられ即死した花鯛
竿先が水面に達した、今だ、竿を一気に抜き上げる、動かない、ガーン、根掛かりだ〜。
道糸を伝わり、手元にグン、グンと魚の動きが伝わって来る。

あきらめきれなかったが、ついに道糸を切った。
重りが堤防の捨て石に、挟まってしまったのだ。

午後12時、竿を片ずけ始めた。
最後に残った左側の竿が、急に激しく小刻みに振るえる。
竿先が、ゆっくりお辞儀を繰り返す、竿先がゆっくり沈む。
竿先はまだ充分水面より上、まだ早い、根掛かりが心配、あせった。
竿をバーンと一気に持ち上げた。
平目の感触を手に感じたのは僅か0.1秒か、あまりに軽く感じる仕掛けが、水面に浮上してきた。
さっきまで生きていた花鯛は、平目に歯形を付けられ即死。
餌はこれが最後だった。

朝の3時から生餌さを狙い、その餌で平目を待つ焦燥の9時間、
あっけない幕切れだった。
どっと疲れが出た、しばらくその場に座り煙草を吸う。
時間の経過とともに燃えてきた。
必ずこの場所で、いつか仕留めるぜ、ベービー!

        
Never Give Up!!!







ヌキさん同行









花鯛を餌に浮子釣りでカンパチ





















クーラにサヨリとカンパチ





















堤防の壁に張り付いたウニ、
タモで取れていた。


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