1998年 11月14日(土)阿字ケ浦堤防          
タコがやっと釣れた日

あ〜神頼み!                                神頼みの品々
朝5時半起床、一人で食事を摂る、まだ誰も起きていない。
先日ミカが、沖縄のみやげに買ってきた、厄よけの灰皿を何度もなでる。
頭に”エロイカ”のヘアトニックをぶっ掛ける。
カネボーさん、ボーズになったらおつきあいもこれっきりだ。
念の為、今日は煙草も”LUCKY STRIKE”にした。
5時50分出発、既に空はすっかり白んでいる。

浜辺の駐車場6時10分、満車だ。
左手に竿1本、右手にコマセバケツ、背中にリールや仕掛けの入ったリュックを背負い、日の出の浜辺を行く。
海は鏡のように平ら、ゆったりと波が打ち寄せていた、今日は穏やかだ。
砂浜を15分、堤防の上を15分、合わせて片道30分、気合がいる道程だ。
浜辺にはルアーマンが数人、打ち寄せる波の中でキャステイングを繰り返していた。



タコ釣り開始                                          仕掛け
6時40分、堤防先端に着いた。
快晴の予報だったためか、先端付近は既に40人程の釣り人がいた。
タコ釣り師も2〜3人いる、あせるぜ、ノビタの分、残しておいてくれ〜。

本邦初演、ノビタの特製タコ天仕掛けを、道糸の先に繋ぐ。
タコ天仕掛けの20センチ程上に、アピール用に15センチ程のピンクのワームを取りつけたのだ。
でもな〜この仕掛け、タコが腹を抱えて笑いそう〜、ま〜いっか。
”LUCKY STRAIKE”に火を付けた。
大きく一服吸い、タコ天に煙を吹きかける。
後は運を天にまかせる、南無八幡大菩薩、ポチャーンと仕掛けを海に落とした。
  
やっと上がったカレイ
10メートル程先で若者が、竿を満月のように曲げリールを巻いている。
足元まで引き寄せ、一気に抜き上げた。
上がったのは、30センチオーバーのマコガレイ。
針が掛かっていたのは、背鰭(腹鰭?)の付け根だった。
不運なカレイだ、海底を朝のお散歩中に、けつまずいて針に引っ掛ったのか?

背鰭に針掛かりのカレイ
湾側では、周期的に15センチ程の鯵の入れ食いがあり、一度に5〜6匹が、七夕飾りのように上がっていた。

外洋側では、活き鯵を餌にブッ込んでいた人に、40センチオーバーの平目がきた。

タコは、500〜800グラム程が、一人1〜2匹と数がのびない。


天は我を見捨てなかった!

午前9時、先端付近に、もうタコは残っていないと見切りをつけ、中央に移動した。
この辺の海底は、先端付近と違い砂地が多い。

砂地からゴツゴツした捨て石に変わった所で、仕掛けが止まった。
このような時は根が掛りのケースが多い、あわてて仕掛けをスキップさせようとすると、重いが持ち上がる、タコだ〜!!
一気に水面まで抜き上げた。
水面に浮上したタコは、針の掛かりが浅いようだ、不安.....。
「エィー」と持ち上げた、アッ!水面を切った直後、タコはポチャーンと海に落下した。
2時間だぜ〜、やっと手に掴む直前、逃げられるとは.....。絶句!

隣りにいたタコ釣り師が「もっとがっちり餌を抱えるまで待たなきゃ駄目だ!」と叫んでいる。
                                    
ハラハラさせたタコ
気を取り直し、逃げたタコは必ず又、食いついてくる定理に基ずき、同じ場所を攻めまくる。
逃がしてから10分程経過、又仕掛けが、止まった。
さっきと全く同じ感触だ。間違いなくタコだ。
道糸の緊張感を増し、少し持ち上げては降ろすを、3回程繰り返してから、ガンガンリールを巻き上げた。

水面まで浮上したが、先程の失敗が強烈な印象なので、引き上げに躊躇する。
隣りのタコ師が、「上げろ、上げろ」と叫ぶ。
この声に励まされ、グイーンとタコを空に放り投げた。成功だ!
やはり先程逃がしたタコだった、足の皮に針で傷つけた跡があった。
重さは800グラム程か。

タコ釣り初心者だというおじさんが、ノビタ特製仕掛けをジロジロ見て、偉く感心していた。
ああ〜この人、本気でマネるの?
今日掛かったのは、全くの偶然かもしれませんよ。

この後もう一匹追加を狙ったが来ず、11時、納竿。
今日ボーズにならなかったのは、何のお陰?
とりあえず、カネボーさんとのつきあいは継続することにした。

 
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