1998年 11月28日(土)久慈川河口〜東海堤防   
石持ちの噂は本当だった

今日は釣りを休み、10時頃ブラリとフイッシングセンターに行った。
天気は快晴、ぐんぐん気温が上昇している。
第5埠頭は相変わらず、車が多い。
フイッシングセンターに入ると客が一人と、おねえさん(おばさんと呼ぶにはまだ若い)がいた。
お茶を出してもらった上、石持の釣況を聞かしてもらった。
”久慈川河口は石持が3日前から入れ食い、昼間は数がそれ程でもないが形が良い”
「今から見て来てはどうですか」と言われ見に行った。

久慈川河口の石持ち
                                 
堤防は石持の入れ食いだった
新堤防に続く河口側の堤防は、鈴なりの人垣だ。
ところが対岸の堤防(東海側)は、釣り人の影なし。
釣れるポイントは極々限定され、写真の手前から8人までが入れ食い、その先は全く暇してる。
釣れるポイントでは、ダブルヒット(2人が同時にフイッシュオン)、トリプルヒット、それにダブルと祭りの騒ぎだ。
形、24〜26センチ位。
餌は青イソメ、流し仕掛けが、胴仕掛けの人に勝っていた。
クーラBOXの中はもうすぐ満杯状態。

東海村堤防の石持ち
                               
 対岸は入れ食い、釣り師悩む
午前11時、河口で10人程の人が釣りをしていた。
皆、じっと竿先を見ている、一人が釣り上げた。
形は27、8センチと良い。
後が続かず、釣れないムードが充満している。
それでも同サイズを一人、3〜5匹ゲット。

対岸の短い堤防先端は、10人程が立ったり座ったり動きが活発だ。
対岸の石持フイーバ(写真では分からない)
動く人達の道糸の先に、魚がぶら下がっている。
どうやら石持の入れ食いのようだ。
「石持め、向こうに寄りやがった」誰かのぼやき。

石持は回遊魚だ。
釣り師は悩む、対岸に移動すべきか、此所に留まるべきか。
もし対岸に着いた時、石持ちがこちらに廻ったなら、くやしさが倍増する。

移動せず、魚だけ向こうに寄ったままだと、大漁を指を咥えて見ているだけ。
対岸に行くには仕掛けを片ずけ、道を大きく迂回するので10分は要だ。
釣り師が悩んでいる事を思いながら、此所を後にした。

投げ釣りビギナーの方へ(混んでいる場所)
意志と関係ない方向に仕掛けが飛ぶ人(投げる方向をコントロール出来ない人)は、入れ食いでも混雑している場所には近ずかないこと。
たとへ自分が先着でも、後着の人に場所をゆずる忍耐が必要だ。
もし釣れる場所でやりたいならば、真夜中の人のいない時にやるしかない。

久慈川河口の地元の人は、大概漁師をやっていた人か、漁が休みで来た人が多く、クマさん、タケさん、ヤジさんと仲間が多い。海の男どもで気性も荒い。
先着のビギナーさんの隣りに来て、
「アンチャン隣りでやらしてもらうよ」
彼の顔なじみが来ると、
「キンさん、アンチャンの隣りでやらしてもらえよ」
いつの間にか、ビギナーさんの周囲は地元の釣り師で固められる。
コントロールが今一のビギナーさんの仕掛けが、ピューと検討違いの方向に飛んで行く。
当然、隣りの人の仕掛けにからむ。(これをマツリと言う)
「おマツリはお互い様だよ、アンチャン気にすんな!」
又隣りの人とマツリをする。
「アンチャン真っ直ぐ投げな!」
又ひっ掛ける。
「目ん玉かっ開いて投げろ、バァーロー!!」
水湖伝のなかに
    ”花に百日の紅ないなし  人に千日の良い顔なし”
という諺が出て来る。
釣り場では、”人に1時間の良い顔なし”と思っていた方が無難だ。
”君子危うきに近寄らず”地元の人に両脇を固められたら、どなられる前に退散する方が心の傷みも少なくてすむ。
もちろん腕に覚えありの釣り師は、退散する必要はない。



 
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