1999年 1月3日(日)常陸那珂港                  
常陸那珂港北側堤防を追出された日
                                              北側先端の埋め立て側
噂では50〜100cmのシーバスが、ルアーでこの年末から年始にヒットしたらしい。
朝まずめ、夕まずめが狙い目だが、昼間でも可能性は有るようだ。
新川沿いの道をバイクで行き、立ち入り禁止のフェンスを乗り越え、不法侵入した。
フェンスには棘針を付けたワイヤーが巻かれ、以前よりも侵入が難しくなっている。
歩いて25分、朝9時40分、北側先端に着いた。
誰もいない。
南側先端を見ると20人程の人が外洋側にいる、皆釣り人のようだ。

  
    北側先端の外洋側
ガードマン登場
シーバスロッドを出し、ルアーをセットする。
内側を4〜5回攻めた後、方向転換し外側を攻めていると、車が近ずき停止した。
釣りを始めてまだ10分も経っていない。
若いガキのようなガードマンがやけに険しい顔をして、命令調で話してきた。
「すぐ出て下さい!先にきた警備員から注意されませんでしたか?」
「今来たばかりなんですよ!」
信用してもらえなかったようだ。
「すぐ出て行かないと警察を呼びます!」
職務を遂行するのは良いが、その横柄さに腹が立った。
名実ともに某電力会社の所有地になったのか?
元々この浜は誰のものでも無かった、今は完全に私有地となり、侵入する者は当然ながら、不法侵入者となり罰せられる。
                                          
誰もいない北側先端付近
そもそも誰がここに発電所の建設を許可した?
国有地なら地元住民の意見何ぞ聞く必要ないのか?
少なくともノビタは建設を許可した覚え無し。

物事の真実は末端に表れる。
雇われガードマンの横柄さ態度は、権力者の素顔そのものかもしれない。
庶民から自然を略奪し、庶民を排除し、自らの利潤を追求する傲慢な権力者の素顔だ。
残念ながらここでは、長良川河口堰のような反対運動が炸裂しなかった。
長良川河口堰だって、結局政府が強引に市民を押し切って完成させてしまったが。

ガードマンはそのまま南側先端に行った、南側先端で車は停止し、動かなくなった。
おそらく釣り人がガードマンに逆らい、もめているのであろう。
帰る途中、先端に行く7〜8人の釣り師に会ったので、ガードマンの件を話した。
なかには「警察を呼ぶなら呼んでもらおう、警察が来るまでやって、来たら退散すればいい」
と言う人もいたが、結局あきらめUターン。

ノビタの初夢は、善良な市民に味方する大魔神が、突然、海から目を真っ赤に燃やして現われ、常陸那珂港のフェンスやら守衛所やらを吹っ飛ばし、堤防もすべて取り壊し、元の海に戻してくれたのだが.....。

 一文字堤防は釣り人で祭りのようだ
 一文字南側の浜辺で
1文字堤防、ここもフェンスを乗り越える必要があるが、某電力会社の所有地ではないので、ガードマンのような邪魔な人間は入って来ない。

1文字堤防の南側の浜辺で、ヒラメを狙った。
全長500メートル程の浜辺に投げ釣りが一人、ルアーマンが2人しかいない。
波がなく、まるで湖のような浜辺」だ。
ルアーは鯵の形をしたミノー28g。

      
一文字南側の浜辺
わずかだが西の追い風だ。
ミノーは、ゆっくりリールを巻いてくるだけで魚の泳ぎを模倣してくれる、初心者向きのルアー?
ルアーフイッシングは、投げては引くの繰り返し。
根気、忍耐、努力、粘り、集中力が要求される。
5時間、10時間、15時間ひたすら投げ続け、運よく1匹釣れるか否かの時もある、厳しい釣りだ。
幸運に恵まれると第1投でヒットすることもある。
ミノー、スプーン、メタルジグと、ルアーを何度か交換し                      ながら投げ続けた。

突然、ルアーが動かなくなった。                        
ルアーでカニ網を釣った
竿を立てて、リールを巻いたが全く動かない。
「どうした!根掛かりか!」
右へ、左へと引くが動かない。
ルアーを捨てる覚悟で思いきり糸を張った、動いた。
「何だ!...ひょっとして..?...重い!」
何か得体のしれない物が、徐々に波打ち際に近ずく。
浜辺に上ったのは、カニ網に掛かった3匹のカニ、重いはずだよ。
カニはメスが2匹と、オス1匹。
ルアーの目的から180度それたが、これも天の恵みか。
午後12時半、ルアーを始めてまだ1時間しか経過していない。
アキが、「午後1時までに帰らないと、お昼は作ってやらないよ」と言っていた。
まだ今日は充分に気力が残っていたが、止む無し、納竿。

 
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