1999年 1月30日(日)日立港沖堤防                
魚は何処に行った!
                                       
         オノさんのルアー戦
朝5時、安眠中の住宅外にオンボロバイクのエンジン音がドコ、ドコ、ドコ、ドコ、ドコ、ドコ、ドコ、ドコ......と無遠慮に鳴り響く。
(御近所の皆様、宵の内からお騒がせし申し分け有りません)
毎度のことだけど、このバイクの音には気疲れしてしまう。
暗闇を時速50キロ、運転には自信がある。(スピード違反なんだけど...)
冷たい向かい風が顔を刺し、涙が出てくる。
セブンイレブンの旗が、風でパタパタはためいていた。
海は今日も荒れそうだ。

  
アジさんの黒鯛釣り指南
気になる風
フイッシングセンターの店の前でアジさん、店に入るとオノさん、3人殆ど同時に着いたようだ。
店の中は、毎度だが釣り客でゴッタがえしている。
5時40分店内は急に静かになった、沖釣り船の客が皆、船に移動したのだ。
我々も渡し船に移動した。
渡し船の旗、釣り具屋の旗が風になびいている。
さほどの風ではないが、気になる風だ。

                                
           沖堤防南側先端付近
第1便の渡し船は今日も満員の20人程が乗船した。

沖堤防
沖堤防に6時10分に着く、空は徐々に明るさを増し周囲が見えてきた。
外洋はうねりはあるが、波飛沫は立っていない。
オノさんは、早速ルアーを投げる。
風は微風状態だが気温は大分低い。
鼻水が出てくる。

    
中央付近がいつも混雑
期待を込めて仕掛けを投入。
竿に何の信号も伝わって来ない。
竿をあげて見ると、6本の針全て餌が無い。
この間、僅か2分程度。
いつもと同じ、犯人は小フグだ。

最悪の条件!
今日の満潮は午前4時25分最高潮位123cm、干潮は午前9時08分最干潮位95cm。
すなわち干満の水位差が僅か28cmしかない。
ということは潮の流れが緩く、小魚の餌となるプランクトンの動きが鈍くなり小魚も動かない、その小魚を捕食する大魚も海底で動かず、餌を追わない。
今日は理論的には魚の動きが鈍く、餌を食べないので釣果が期待出来ない日なのだ。

すっかり明るくなってから海を見るとひどい濁り。
海タナゴは濁りを嫌う、悪い条件が重なってしまった。
でも自然界は理論通りでないことがしばしば起こる、特に釣りの世界では奇跡のような事象がよく起こる(1本の針に2匹の魚が掛かることが実際に起こる)。
釣り師は最悪の条件でもあきらめない、超自然的なもの、奇跡や偶然を何度も見てきているからだ。

穴ハゼが釣れた
午前7時過ぎ、北西の風が強まり、外洋は白い三角波が立ってきた。
突然根掛かりのようなショック、リールを巻く手に少し重さを感じる。
                                               
穴ハゼ
上がって来たのは、20cm足らずのハゼのような形だが、ハゼよりカラフルな魚が上がってきた。
今まで見たことのない魚だ。
オノさんは、穴ハゼだと言う。

あきらめムード
オノさんはルアーをあきらめ、内側で黒鯛釣りに変更。
アジさんは外洋側の荒れがひどく、やる気をなくし、ブラブラと周囲の状況を見に行った。
しばらくして戻ってきて、伊藤さんも来ていたと言う。
この間、伊藤さんが黒鯛を7匹も釣ったポイントは、先週に引き続き今日も波をかぶり釣りにならないようだ。
午前8時、外洋は一面に白波が立ち、防波堤に波飛沫が舞い始めた。

                                 
       北風に吹き飛ばされる飛沫
第三龍翔丸が早々と御帰還。
冬の海は、女のように気まぐれだ、早朝は穏やかだったのに2時間もしない内に荒れ始め、龍翔丸は沖釣りを断念したようだ。
でも遠く沖に何嫂かまだ沖釣り船が浮かんでいたのだが。

   
第三龍翔丸が早仕舞











                                              内湾に廻り込む波
帰途女神に会う
午前8時15分にオノさん、午前8時45分にアジさんと次々帰って行った。

ノビタは午前11時半まで粘ったが、海タナゴの姿を見ることが出来ず納竿。
11時50分船が迎えに来た、波のうねりでなかなか定位置に接岸できない。
船着き場には冬の沖堤防ではめずらしい、まだ22〜3才位の若い女性アングラーとノビタだけ。

始めにノビタが飛び乗ったがその直後に、船と岸壁を繋いでいた船頭さんの銛が手から離れ、海に落ちてしまった。
船はアッと言う間に岸壁を離れ、流される。
船頭さん、再度船の接岸やり直し。

若い女性アングラーは釣りも初心者、沖堤防も始めてのようで不安気だ。
ノビタも小船の揺れがいつもよりひどいので、彼女が飛び乗ったら抱き止めてやろうと身構えたが、期待がはずれ、彼女はポールに飛びつき、そのまま椅子の上にストーンとうまいぐあいに着地した。
男だけの冬の海に紅一点は何となく眩しく、何となくホンノリした気分になり、渡し船が第5埠頭に着くのが、今日はちょっと早く感じてしまった。
最後に女神に会えたので、坊主に近い釣果の疲れが癒されました。

 
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