1999年 3月6日(土)日立港新堤防                  

釣果に比較出来ない収穫があった                     

新堤の先端に着いたのは、午前6時50分。
マリは200メートル程遅れ、タレ〜として歩いている。
               朝6時半、新堤
カレイの好ポイントである先端は、5人程の先客に占められていた。

北西の風が強く竿を出すのをためらう。
遅れてマリが着いた。
花粉症のマリは、セブンイレブンで大人用がなかったので、子供用のマスクを購入してきたが、やはり駄目らしく絶えず鼻をかんでいる。

テイシュペーパー1箱持ってきた。
しばらく廻りの様子を見て、重い腰を上げるように稚鮎釣りの準備を始めた。
風が強いので動作が緩慢になってしまう。

   
沖堤防先端に人の影あり
カレイを断念、稚鮎に専念
やっとのことで稚鮎釣りの準備を終わり、先端から20メートル程離れた所に人の隙間を見つけ、仕掛けを投入した。
竿をマリに手渡して間もなく、稚鮎が4匹上がってきた。
先週T.Kさんが釣果投稿板に報告してくれたような1匹は10cm程もある、もう川を遡上してもよいと思われるようなサイズの物が混じっていた。

今日は座布団カレイが本命だったが、釣る場所もなく風も向かい風なのでカレイをあきらめ、また稚鮎釣りになってしまった。

                                          
稚鮎釣りに夢中のマリ
ノビタはカレイ釣りの先客の脇、マリから20メートル離れた先端角にした。
風が強く5.4メートルの磯竿が、相当の風圧を受ける。
稚鮎のアタリは、竿から手に伝わるプルプルの信号で分かるのだが、今日は分からない。

風の揺れとは違う竿先の小刻みな振動と、5匹、10匹と群れで掛かった時の大きい上下運動でアタリを確認する。
群れは回遊していて、20メートルほど離れた所のマリが盛んに釣れている時は、こちらは閑古鳥が鳴き、ノビタが盛んに釣っている時はマリの方が閑古鳥だ。

 
沖堤防中央付近は今日も多い
髭面の天使?に助けられる
午前9時半、風が1段と強く吹いてきた時に誰かが、
「オーイ!オーイ!」
と後ろの方で叫んでいる。
振り向くと、大変だ〜!。

竿ケースやら、リュックサック、雑物入れのコマセバケツ、青イソメ、赤イソメのプラスチック箱が風に吹き飛ばされ散在し、マリのテッシュ箱は風に消された。
おっさんが両手と両足でノビタの荷物を押さえながら、
「竿ケースが1個、テトラの下に落ちてしまった〜、中に竿が入ってるか〜」と大声を出す。
竿が3本入っていると答えた。

落ちた竿ケースは堤防下5メートルのテトラの隙間で、波に漂っていた。
まず、おっさんの両手と両足から荷物を受け取り、風に飛ばされないよう重ねて灯台の影に置いた。
おっさんは竿ケースを拾うため、タコ天の仕掛けを持っている人を探しに行ったが、誰も持っていなかったようだ。

ノビタはタモをとにかく準備した。
「竿ケースが見えなくなった!」と、今度はおっさんがテトラの廻りを探し廻っている。
しばらくして竿ケースは、また元のテトラの隙間に流れてきた。
テトラを降りて行ったが途中までしか降りれず、そこで竿ケースをタモで掬うしかなかった。竿ケースは縦長の2m、タモの直径は56cm、竿ケースの頭から入れても、お尻から入れても入らない。

何度もこの阿呆みたいな作業を繰り返す。
「竿ケースに付いているヒモを通すんだ〜!」
後ろに立っていたおっさんが叫んだ。
そうだ、紐だ!
竿ケースの肩に掛ける紐にタモ網をくぐらせると、難なく引っ掛かった。
一気に竿ケースを持ち上げ回収。 
                                                   第5埠頭から新堤
「どうもありがとう御座いました」
とお礼を言っている間に、おっさんは自分の釣り場に戻って行ってしまった。
こんな人もいるんだな〜と、ジーンと胸が熱くなった。
髭をそるのを忘れてきたのか顔じゅう髭だらけ、無愛想な顔をしていたが、漁師だろう。
年齢は60才くらいか。
ギブ.アンド.ギブ、身も知らぬ他人に、ここまで奉仕出来るか。
自分の竿のことはそっちのけにしてだ。
非常に嬉しかった。
今度逆の立場に遭遇した時は、誰かにこの恩を返したい。

Gakuさんキムさん登場
風の強さが治まらず、何時の間にか先端で釣りをしていた人達は帰って行き、ガランとしてしまった。
我々も竿を片付けた。
沖堤防の写真を撮ってカメラから目を放し、目線が移行した所にGakuさんが立っていた、一瞬、本当に驚いた、来るとは思っていたが、突然過ぎた。
「この竿はノビタさんのですか?」
1本だけ誰かの投げ竿がまだ特等席に鎮座していた。
「この風で皆帰りましたよ、この竿もすぐ片ずけられるでしょう」

    
   釣果、稚鮎100匹
Gakuさんは釣り場の状況を目で確認していた。
キムさんがやって来た。
ノビタはキムさんとテトラ側に行き、テトラの下は波もなく、風もなく、穴釣りが出来ますねと話す。
我々はGakuさんやキムさんと入れ替わるようにして帰って来た。

本日の釣果
ノビタとマリ2人合わせて稚鮎アバウト100匹。
ノビタは磯5号、5.3メートル竿3本を失わずに済み、かつ人の親切のありがたさという釣果に比較出来ない収穫があった。
釣り人は髭面のおっさんと同じような人が多く、ノビタが釣りを好きになる1つの要因でもある。
 
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