1999年 6月12日(土)東海某堤防                
技術の勝利
                                  
第一ラウンド(朝4時〜7時半)                             入り江の朝拙め
夜が白々と明けて来る。
星よ、月よ、さらば。
夜の闇よさらば。
静寂の世界よさらば。
中年のボロ、ボロ、ガタ、ガタ、ポンコツ車が、今、息を吹き返す。
襖悩、煩悩、な〜んも無い、お脳の中は
、魚、...。

午前3時40分、駐車場にひっそりと5〜6台の車が止まっていた。
駐車場から足早に海に向かう人影が見える。
ノビタもその後に続く。
”湊 淳”さんに似ていたが、薄暗闇なので自信がなく、声を掛けそこねてしまった。
人影は背中からエンジンフル回転の熱気を発し、まだ暗い闇に風のように消えて行った。

シリヤケイカ攻略
今日は目の前の入り江でシリヤケイカ1本に狙いを定めたのだが...。
入り江には夜釣りをしていた人か?3人が点在しているだけだった。
堤防のアスファルト上に付いたイカ墨の量で、場所を決めた。

GAMIさんNAKさん撤退
早速竿を2本出す。
仕掛けはヤリイカ用の付け餌1本仕掛け、それに生の豆アジを付ける。この豆アジは先日夕、勝田の”カドヤ”で、30匹入り1パック消費税込み103円で買ったもの。
冷凍イワシより餌持が良い。
時々、浮子が横に寝たり、起きたりの魚信が来る。
4時半までに2回魚信があったが、針掛かりせずバラシしてしまった。

GAMIさんNAKさんに遭遇
遠くから3人の若者が近ずいて来る。
どうも見たことがあるような、ないような、人違いだとバツが悪いな〜と目をそらす。
ノビタは人を見分ける目が乏しいので、自分から声を掛けることは滅多にない。
3人の内の一人が近ずき、
「ノビタさんですね」
と、声を掛けてきた。
                        
                        甲イカ1匹(太刀魚は別)
GAMIさんだった。
隣りにNAKさんと、仲間の一人。
GAMIさん達は昨夜から夜釣りで、アジや、飛び魚、メバルなどをゲットしていた。
「全然駄目でしたよ〜」
と、GAMIさん、ビギナーなら感動もんの釣果だが、もうそれ如きで満足出来ない釣り師になったようだ。
釣り師は、もっと多く、もっとビッグなものと見果てぬ夢を追い続けるのだ。
まだ青イソメを使っていないので、休憩したら何処かでまたやります、と元気に帰って行った。

アジさんと遭遇
6時半頃、沖側からアジさんが帰ってきた 。
ノビタより遅れて来たようだが、2時間程で太刀魚36匹。
ノビタはやっとのことで、イカ1匹。
アジさんから、太刀魚10匹分けてもらった。
午前7時半まで粘ったが、全く魚信がないので納竿。

第二ラウンド(午後4時〜7時半)
南風強く、海荒れ模様                                 荒れぎみの海
午後4時近くに一文字に着くと、南風が強く、海は波がダビリンコ、ダブリンコで、ウサギまで跳ねている。
南風は向かい風となり、すこぶる宜しくない。
堤防近くの海は、ダークブラウンの濁りが入り、ルアー釣りには最悪の条件だ。
帰ろうかと思ったが、投げないで帰るのも心残りなので、とにかく投げてみることにした。

と、隣りにルアー竿1本の身軽な釣り師がやって来て、
「この海では駄目ですか〜」
と話しかけて来た。
後で知ったのですが、小川町の方だった。
今日はこの小川町の方と、最後までルアーフイッシングを共にした。
風が強く投げにくいので、サビキ仕掛け+ルアー方式を止め、ルアーだけのシングル.イズ.ベストにする。

それでも太刀魚がいた
波が時々、ドバーと堤防に掛かるのを気にしながら第一投、空振り。
第2投、魚信だ〜!、結構重さを感じる、50センチ程の太刀魚がスレで掛かって来た。

  
 小川町の方とアジさん
川町の方も迷いが吹っ切れたように、真剣に投げ始めた。
ポツリ、ポツリと10分程の間隔で、小川町の方と交互に太刀魚を上げていた。
10匹程釣った頃に、T.Kさんが様子を見に来た。
これから夜釣りを開始するのだと、やる気満々だ。
(この夜の釣果報告待ち遠しいな!)



アジさん爆釣
午後5時半を廻った頃、アジさんが今日2回目の太刀魚釣りにやって来た。
小川町の方とノビタは、空振りが続いていた。
アジさんが、この沈滞ムードを吹き飛ばしてくれないか、と見ていると第一投目できた!。
その後もワンキャスト、ワンヒット、要は入れ食いなのだ。
    
                                                 若いアベックアングラー
にわかに我々も元気が出てきたが、それでも釣れない!
アジさんの指導を受けても、やはり釣れない。

我々から20メートル程先にいる若いアベックアングラーも、交互にヒット、時にダブルヒットと、よく釣れている。
場所かなと、アジさんの隣りに移動したがそれでも駄目。
隣りのアジさんは、ハズレ券なしの好調さだ。
ダブル、トリプル、とうとう4点掛けをクリアし、ノビタと記録を共有することになった。

アジさんから技術を伝授
アジさんの場所を譲ってもらったが駄目、アジさんがノビタの竿で投げると、直ぐに1匹ゲット、やはり腕だった!。
アジさんから詳細に技術を伝授してもらい、その通り実行すると、とうとう太刀魚が、サビキやルアーに飛びついて来た、驚き、感心、感動の世界だ。
以降、次々ヒット。
この前に教わった時は、半信半疑だったので竿の操作に微妙な違いが出て、釣れなかったようだ。
小川町の方も、アジさんの技術でワンキャスト、ワンヒットの確率で釣れ出した。
このルアー釣りのテクニックは、近くにいるカップルと、偶然か必然的か殆ど同じであった。

    
   堤防の日没
幸福なカップルと話す
大分夕暮れがせまった頃、帰る途中、ノビタの所に立ち寄ったカップルの彼氏が、
「ノビタさんでしょうか?」
と話しかけてきた。

遠くから見ていたので分からなかったが、清々しい爽(さわ)やかなカップルだった。
普段ネットを通してノビタのHPを見ておられる方々と、現場でお会い出来るのは本当に嬉しい。
宇都宮に住んでおられるとのこと、僅かな立ち話しをした後、二人は仲良く黄昏の堤防を帰って行った。

納竿
午後7時半、アジさんが先に帰ったので、ノビタも道具を片付け、小川町の方と一緒に帰って来た。
釣果は、アジさんが60匹程、ノビタが30匹程、小川町の方も20匹程だった。
帰る途中に、T.Kさんに会ったので様子を聞くと、我々とは逆の北側の湾内を攻めて、太刀魚を何本か上げたようだった。

   
    本日釣果
T.Kさんの話しでは、拓さんや、我孫子のmanabuさんも今夜、この湾内で夜釣りだそうだ。
T.Kさんと別れ、足元が暗くなった堤防を用心しながら帰って来た。

堤防は夜釣りの灯りが、あちらにもこちらにも点き祭りの賑やかさだ。
小川町の方と話しながら歩いていると、彼もノビタのHPを見ている人だと分かり驚く。
小川町の方は今朝の2時に起き、ずーっと釣りをしてたので、大分疲れているようだったが、無事家までたどり着いたのかな〜。

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