1999年 12月28日(火)旭村の砂浜                  

           ヒラメにまた振られ

海は荒れ模様
午前6時。
白んできた空の下。
坂道の途中で、幾重にも重なる黒々とした波が、目に飛び込んで来た。
「まずい!」

凍りついた闇を、バイクを飛ばして1時間。
手も、足のつまさきも、感覚がない程冷えきっている。
もう引き返せない。
1%の偶然、1%の幸運、1%の可能性に賭けるしか
ない。
砂にタイヤを取られながら、突堤の根元まで来た。
突堤にも、浜辺にも人影なし。
      旭村の日の出
    突堤に砕ける波
浜辺を攻める
ブルーに変化していく空と海、水平線は紅に染まり。
突堤は絶えず波が炸裂、飛沫が宙に舞う。
白い泡となった潮が、騒然と浜辺に流れて行く。

ヒラメは凪を釣れという。
ここでの戦闘は無理、ターゲットを浜辺に変更。

浜辺からルアーを投げる。
ルアーを投げると、グッと重くなり一瞬ときめくが、
ルアーが波に引かれたのだと、すぐに気ずく。

突堤の南200メートル、北を200メートル、舐めるように探る、全く反応無し。
ポイントをずらしながらルアーを投げ続けた。

そこだけゆるい海
午前8時、白く泡立つ浅瀬に、別れをつげる。
バイクのある高台に戻ると、南に500メートルほど離
れた砂浜に、3人の人影が見える。
興味が湧き、彼等の方に行ってみた。

近ずいてみると、彼等は波を腰まで被りながらキャス
テイングしている。
彼等の前には青々とした海がある。
そこだけ周囲より深いようだ。
こちらには、ヒラメがいるのか。
   天気は快晴なれど..
     波打ち際の釣り人
しばらく彼等の戦闘ぶりを眺め、ノビタも参戦する
ことにした。
ノビタが竿を持って砂浜に降りると同時に、彼等は
戦場を放棄して高台に引き上げる。

目の前の海がノビタのものになる。

ルアーを投げる。
何度目かのキャステイングで、リールを巻く手にブレーキが掛かった。
「.....!?」
ひょっとして。
リールを巻き竿を立てる。
動かない。
どうした!
根掛かりか?
南や、北に移動して引いてみる。
ふと、高台を見上げると、先ほどのアングラー3人が、
興味深々にこちらを見ている。
まずい!
「ネガカリデスヨー!」
声にならない、声を上げる。
いつまでも遊んでいられない、力を入れる、はずれた。
仕掛けは無事だった。

どっと疲れが出て高台に戻ると、休憩を取っていたアングラー達が、浜辺に引き返して行く。
彼等の後ろ姿には、必ず釣るという気迫がみなぎっていた。

午前9時に旭村の浜辺を後にする。
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