２００２年 ２月２３日（土）日立港第５埠頭  |
| チアユをゲット♪ 本日釣り日和  はじめの一匹「キタ、キタ、キタ〜〜〜〜♪」 Ｏが隣りで喚いている。 朝の８時半から釣り始めて、もう１０時。 やっと海が応えてくれた。 まだ２人とも０匹、このままで終れば、”愛の讃歌”ではなく、”涙の惨果”である。 Ｏが、海から１２〜１３センチのまあまあサイズのチアユを一匹引き上げた。 ヤッタ〜！、弛みきった精神のゴムを、ピーーンと元に戻してくれた一匹だ。 置き竿を手にして、ソオーーレ、ソオーーレと竿をしゃくる。 ４〜５回竿をしゃくったか、反応無し。 また置き竿に。 一度に１０数匹  Ｏの独走カラリンコの空、風が無けりゃスキップスキップランランラン♪の天気だ。 冷たい風が時々強く吹いていた。 隣りのＯがまたも手応え、 「悪いね〜、腕が冴えちゃって冴えちゃって♪」 と、手や足だけでなく、顔も、目も、口も踊っている。 ２０メートルほど離れた同遊他者の所でも、キラキラとチアユが空中に舞っていた。 それなのに、それなのに、何故かノビタには来ない。 Ｏは、みるみるうちに２０匹ほど釣った。 ノビタはまだ０匹。 どんどん差がつく。 闘争心は燃え滾るのだが．．．．．．．。 仕掛けは、パニックの３段掛け、始めは２段だったが、Ｏが３段なのでノビタも負けじと同じにし、ポイントも彼と同じ所なのに。 釣りは非情、ああ無情である。 やっと来た 戦線拡大の為、浮子竿を１本追加し、２０メートルほど離れた場所に置いた。 Ｏが尿意を模様おし、戦線を離れたその時だ。 水面下１メートルほどを、数百匹の小魚が白くキラキラと泳いで行く。 チアユだ！。 重そうに帰港する龍翔丸  竿を手に持ち、パニック仕掛けの上部が水面下１メートルになる程に沈め、その位置で、竿をゆっくり上下すると。磯１号５．３メートル竿を握る手に、ピリピリピリと、魚のもがきが伝わって来た。 感動の瞬間だ。 涙が出るほど嬉しかった。 そのまま、竿を上下していると、さらに追い食いがあり、手元に伝わる海中からの信号が増幅される。 「もっと、もっと、もっと食つけ〜」 Ｏが御疾呼を終えて戻って来たが、時すでに遅く。 疾風迅雷の如く、魚影は消えた。 「ざまーみんしゃらせ」 釣り士なら、御疾呼でも、うんちでもその一瞬は、我慢､我慢である。 竿を持ち上げるとチアユが２０匹ほど、仕掛けの上から下まで、ぶら下っていた。 ２０メートルほど先に置いていた浮子竿の所に行き、竿を持ち上げると、こちらにもチアユが十数匹ぶら下っていた。 Ｏに、 「不労所得じゃ〜」 と見せびらかす。 本日釣果  タコの足ところが、どうしたわけかこの後、待てど暮らせど次の爆発を見ることは無かった。 午後２時、「ひょっとするとこの後に・・」の未練と執着の心を絶ち納竿。 Ｏと２人で堤防の上を歩いていると、お爺さんが堤防の上に座り、タコの足を片手で振っている。 「底にへばり付いた奴を、引き剥がそうとしたらこのざまや」 １日粘ってやっとタコの足一本。 くやしかったろうな〜。 彼も我々も。 「目出度さも ほどほどなり 我が家の春」か。 ベルリンの壁をよじ昇り下に降りると、朝いた会社の仲間３人は、既に帰っていなかった。 ビールのつまみに変身  堤防はきれいだった。 第５埠頭も、新堤も、久慈川河口沿いの堤防も。 そこには、空ビンも、空缶も、コマセ袋も、ラーメンのカップも、コンドームも、うんこも、道糸も、針も、な〜んもなかった。 何故か、港内事業者が清掃しているからだ。 決してモラルの高い釣り人が来るからではない。 清掃者の汗を、感じて欲しいのだが。 港内事業者の方々に深謝。 本日釣果 ノビタ・・・３５匹、Ｏ・・・５０匹ほど 蛇足 最近、釣果投稿板が、ノビタの不本意とする討論の場になってしまった。 毎度の事ながら、正直やりきれない気持ちになる。 ノビタは、佐野 洋子さんのエッセイ集「ふつうがえらい」の中にある”ハハハ、勝手じゃん”をモットーに、改めて我が道を行く事を宣言しておきます。 ＜ハハハ、勝手じゃん＞の抜粋 「私、わかりません。わかりませんけど、私「正義」というものが大嫌いです。 それが、右でも左でも上でも下でも斜めでも嫌いです。・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 私は一般大衆です。私は一般大衆というのが一番恐ろしいものだと思っています。その一般大衆の中で、終始一貫淡谷のり子でいよう。死ぬまで変わらぬ個を守り通そうと思うと、勇気がわいて来ます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 |
