2002年3月24日(日)久慈川河口
      時間帯を誤った

                                   ルアーマンが
釣りとは
釣り?もう癖であり、おできであり、持病であり、屁である。

それでも昨日は、釣りに行く元気が湧いて来なかった。
そして今日。
布団の中で。
お頭の奥に、又、又どす黒い闇の世界が。
暗い深海に棲む醜怪な化け物が、ニョロニョロと表層に浮上し、陽気な生物を食らって行く。
ワォーーと、午前5時半起床。

   
朝6時、誰もいない
リアル過ぎるバイク
車庫に行くと。
春の突風が運んで来た砂埃が、オンボロバイクを茶色に染めていた。
やけに貧乏たらしくリアルだ。
みみっちい人生、しみったれ人生の象徴じゃないか。
ノビタには、オンボロバイクがよく似合う。

生きるって事=釣り。
それ以外は、全て4捨五入の四捨である。
その四捨が、何処までもしつこく、重く、まとわりついて来る。

                             
 対岸も無人
やる気無し
午前6時に河口に着いた。
冷たい西風が吹いていた。
ルアーマンが、せかせかとルアーを川に撃ち込ながら遠くへ移動して行く。
朝が早いのか、魚がいないのか、誰もいない。

平貝釣りの仕掛けを出し、50メートルほど沖に投げた。
一回、2回、3回、4回、5回・・・・・・・・。
何も掛からない。
なじみ深い空々漠々とした憂鬱に包まれる。
30分、我慢の限界だった。
根掛かりで仕掛けを失ったのをきっかけに、竿を納めた。
何を狙う釣り人か、一人、また一人、やって来ては先に先にと向かって行く。
 
   
  平貝釣り仕掛け
帰りに日立フイッシングセンターに寄った。
沖堤防に渡る釣り人が、切れ目なく出入りする。
眩しいほどに皆、元気だ。
E−子さん、
「平貝は、昼過ぎが良いようですよ」
時間帯を誤ったようだ。

店を出ると、朝の光りに照らされた道路や土手の上に燦々と細かい粒子の様なチリが舞っていた。
どうせ我が身も100年後にはこのチリか。
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