2002年6月8日(土)久慈川河口


       たった1匹!



                        
      今年は豊作か
逃避
ワッセ、ワッセと汗を流し、毎日、毎日、まめまめしくあらねばならない。
それが文化国家に生まれた人間の宿命なのれす。
南の島、太陽と青い海、そこでひねもす釣りをしながら年老いて一生を終る。
今度はそんな人生を送ろうかな〜。

熱波を顔に浴びた様に思い、バイクを止めると。
黄金色に染まった麦畑が、眼の前に飛び込んで来た。
風に吹かれ、穂が重そうに揺れている。
麦の収穫は今だったんだ〜と感心し、しばし広い麦畑を眺めていた。

南風の甘い誘惑
昨夜も石持を釣りに行ったけど。
釣り人多く、釣りにならなかった。
久慈川河口は、町の中心から車で10分ほど、お手軽な場所だ。
このため、釣りシーズンになると場所の確保が難しい。
この時期は、ひねもす地元のおっちゃん達がたむろしているので尚さら難しい。

一日中、南風が吹いていた。
南風が石持ちゃんを、ワンサワンサと連れて来る妄想にとりつかれ、朝から落ち着かず。
午後6時頃釣り場へ、予想通り砂糖に群がる蟻の釣り人。
皆さん、この強い南風に誘われたのか、単なる夕涼みがてらの釣りか。

   
      混雑する堤防
釣れる気配無し
でもこの南風、快い涼風なれどムッとした熱風ではなかった。
それに河口は澄んだ盥の水状態、ベタ凪に近く濁りもない。
石持が釣れる様相とはほど遠かった。

ポイントから大分離れた場所に、荷物を降ろす。
ほとんど同時に、ポイントに近い釣り人が竿をしまい帰るのが見えた。
慌ててそちらに場所を移動する。
その足元には、フグの死体が無数に転がっていた。

久慈川河口は、このフグの活動が鈍る夜でないと、釣りにならない。
暗くなるのを待った。
地元のおっちゃん達の、カラスの鳴き声の様なギャーギャー声がいつまでも鳴り止まない。
黄昏がせまる午後7時、隣りのおっさんに石持が来た。
ソレーーッと、竿2本の天秤仕掛けを川にブッ込んだ。
                              
焼けた太陽が落ちていく
コソ泥の徘徊
真っ赤に焼けた太陽が西の空を落ちて行き。
みるみる地上が黒く染まって行く。
夕闇がせまると南風が息絶え絶えになり。
待っていたかの様に地上からワッと小虫が舞い上がる。
まるで亜熱帯のジャングルで、釣りをしている様だ。

竿先に時々微震がある。
コソ泥のフグである。
餌を巧妙にあさっているのだ。
ハエや蚊のように執念深く、しつこく、狙った獲物にとりつく。
石川五右衛門や、鼠小僧次郎吉の様な大泥棒、すなわちスズキやヒラメなら熱烈歓迎なのだが。
フグは大迷惑、この地球にいる事すら忌まわしく思う。

     浮子で狙う人もいたが・・・
やっと一匹
「・・・・耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び・・・」
「欲しがりません、勝つまでは」
と我慢、我慢の釣りだった。
暗い空中に青い蛍の光りが十五六個、ピクリともしない。
皆、ボーッとアタリを待っているだけ。

ノビタの竿が震度3ほどの直下型地震に襲われたのは、午後8時過ぎ。
周囲の竿と相打ちにならない様にと慎重に取り込んだ。
23センチと小振りな石持だった。
やっとの思いで手に入れた一匹、ホッとしたが、この後が続か無い。
堤防の釣り人も、一人去り、二人去りした午後9時半ノビタも撤退。

       
本日釣果 23センチ一匹













                       
震度1以下の微震はあるのだが
















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