２００２年７月１３日（土）阿字ケ浦方面堤防

昔は良かった 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　黄昏 真実とは 体格は普通だが、枯れ木のように見える男と。 恰幅が宜しい女が歩いている。 どこでも見かける象徴的なカップルだ。 男は最近、隣りにいる女との関係に目覚めた。 それは本屋でだ。 本屋で、棚に並んでいた一冊を取り出し、ペラペラめくっていると、 「男はころり女はごろり」（田辺聖子） という表題が、目に飛び込んで来たのだ。 その瞬間、男の体に衝撃が走った。 しばらく茫然としていたが。 「釣った魚には、餌はやらない」は女のセリフだったのかと、太い溜め息をつく。 俺は、女に飼われていたのだ。 仕事をした報酬として、週１回、僅かなおこずかいを貰っていたのだ。 ”自分の働きで女を養っていた”というのは、単なる錯覚だったのだ。 これが現実なのだと、男はまた長い溜め息をついた。 　　釣り人は多かったが ヒラメはいたけど 夜の７時半。 ヘッドランプの光りが、堤防の上を跳ね廻っている。 生温かい風が、陸の方から吹いていた。 空は一面雲に覆われ、雨が気になる天候だ。 今夜はアジさんの、職場の釣り大会。 ノビタは、その様子を見に来た野次馬。 アジさんと仲間が、６時半〜７時の夕拙めに、ジグで４０〜４８センチのヒラメをそれぞれゲットしたが。 その他の人は、トップが豆アジ６匹とお先が暗い。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本日釣果 昔は良かった 隣りのフクチャンに、 「５〜６年前のアジの大釣り、嘘みたいだよ〜」 と話すと、 「あれは４年前ですよ、あれが始めで最後、あれ以来、良い思いしていませ〜ん」 とグチぽくなる。 フクチャンが感激の始めの一匹を釣ったのが、午後９時。 豆アジだったが、型を見たと大喜びだ。 午後９時半、雨が降って来たので、カッパを持っていないノビタだけ撤退。 本日釣果、午後６時〜午後９時で豆アジ２匹、まいった〜。 家に帰ってから昔の日誌を探したら、１９９９年７月３０日の日誌に、フクチャンとの大釣りが記録されていた。 当時の小学生が中学を、中学生は高校を卒業しているほどの昔話しだ。 今週はネタが寂しいので、昔話しをどうぞ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ １９９９年７月２９〜３０日　東海某堤防 　　　　アジ爆釣！！！♪♪♪ 海上の月 静かな夜 竿２本はアジ用、竿１本はイカ用を用意して釣りを開始したのは。 午後１０時を廻っていた。 釣り場には誰もいなかった。 夜空に燦然と輝く白い月が、海に白い道を引き。 風がそよそよと快く。 何処からか聞こえてくる鳥の鳴き声と。 足元に砕ける波の音。 それに、闇の中から途切れ途切れに人のざわめき。 音はこれだけ、静かな夜だった。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　朝５時、日の出 灯りなしで釣れた １本の竿は電気浮子仕掛け。 もう１本の竿は、竿先に文明の灯りケミホタルを付けた垂らし込み仕掛け。 青い月の光が集魚灯変わりさ。 仕掛けを投入して１時間半、全く反応無し。 午後１１時半、一本の竿が、アスファルトの上をギーギーと引きずられた。 竿先が”の”の字になり、そのまま海に落ちそうに。 危機一髪、竿を掴んだ。 �"キタ〜！」 海面を覗くと。 電気浮子の灯りが、海中にスーーッと消えて行く。 竿を立て、リールをグイグイ巻いた。 始めの１匹、感動の一匹は、Ｇｏｏｄサイズの２４センチ。 夜に使用したサビキ フクチャン登場 この後も浮子仕掛けと、垂らし込み仕掛けの交互にアタリがあり、午前０時までに７匹ゲット。 そこに、初心者フクチャン登場。 �"丁度今が時合だよ！、一寸の光陰軽んずべからず」とフクチャンを急がせた。 フクチャンが竿を１本準備し、海に仕掛けを落とした途端、一匹ゲット。 �"アジさんに”磯１号の竿が食いが言いよ”、と教えられ買ってきました、試しに使ってみます���錫鮠 ����とフクチャン、磯１号の準備をしかけたが。 先に出した竿が入れ食い状態となり。 ２本目の準備が完了したのは、アタリが止まった午前２時だった。 ノビタも、始めは浮子用と垂らし込みの２本だったが、操作が追いつかず、アジに仕掛けをグチャ、グチャにされたので、垂らし込み１本で勝負した。 太刀魚 突然、置き竿の磯竿２号、５．４メートルの竿尻が、リールごとハネ上がった。 竿をパッと掴む。 竿先が、磁石に吸い付つかれるように沖の方に。 大声を上げた。 �"おおきいぞ〜！！���錫鮠 ������ぢ楽しんでないで、上げたらどうですか〜？���錫鮠 ����錫鮠 ����楽しむ！？、ハリス１号のサビキ仕掛けに、ハラ、ハラ、ドキ、ドキしてるんだい。 敵が沖への逃亡をあきらめ、方向転換。 イマダ〜と、一気にリールを巻いた。 堤防際に引き寄せ、ゴボウ抜き。 指３本幅の太刀魚とアジのダブルだった。 アジは朝の６時まで 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 朝５時までの撮影 ２人とも午前０時から２時まで休む暇なし。 ”敵は幾万ありとても〜♪”の戦いだった。 エネルギーの殆どを消耗したのでは。 フクチャンも、何度も叫ぶ、 �"ノビタさん、もう足腰ガタガタですよ〜！���錫鮠 ����錫鮠 ����２時が過ぎた所で竿を上げ、２人でアスファルトの上に腰を降ろし、休憩をとった。 この時点でノビタ４８匹、フクチャン３７匹。 どういうわけか１度に掛かるのは１匹だけ、あれほど忙しい思いをしたのに数は伸びなかった。 次のアジの襲来は午前４時前に始まり、午前６時まで続いた。 午前５時にアタリが途切れたので、アスファルトにアジを並べて写真を撮った時が１０５匹。 結局、本日の釣果は、写真を撮った後に２０匹追加して合計１２５匹、それに外道で釣った太刀魚２匹。 フクチャンは１１７匹。 アジのサイズは１３〜２４センチ。 朝６時に釣り場を撤退、さすがに疲れました。 　　　本日釣果 �"荷は重く　　足取り重い　　帰り道��ぢ　（ノビタ）

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