2003年3月1日(土)湊寄りの堤防

      全員玉砕の日

                                 サタディ・ナイトフィバー
サタデイナイトフィバー
1977年に公開されたデイスコ映画の傑作、「サタディナイトフィバー」。
ジョン・トラボルタが演じる主人公の様に。土曜日は、朝から日暮れが待ちどうしい。
30センチオーバーのメバルが、三流の釣り場で待っているような気がして。

雨が降って来た。
一寸躊躇したが、「釣りをしたい」と言う少年Mと少女A、少女Bのリクエストに、迷いをふっ切ったのである。

  
しっとり濡れて
Oも来た
竿を出したのは午後4時45分。
仕掛は投入せず竿を持ち、テトラの上で雨に濡れていると。

「オーーー、早いじゃないか」
とOの声が耳に飛び込んで来た。
雨の中ご苦労様である。

                          
若い3人
悲惨な釣り
午後6時。
周囲が闇に沈み。
風がますます強くなり。
手に持つ竿が、風に打たれ、雨に打たれ、ヒューヒューと泣く。
電気浮子は風に倒されたまんま、海上を漂うだけ。
海からアンサー無し!。

氷雨が防寒具の上で、パリパリパリと弾け。
帽子の庇から、滴がポタポタと顔を滑り落ちて行く。
黒沢明の「生きる」のラストシーンのようだ。

  
「生きる」
癌に犯され余命短い主人公を演じる志村喬。
霙れに打たれながらブランコに乗って「ゴンドラの唄」を歌う。

  「いのち短し恋せよおとめ
  朱き唇あせぬ間に
  熱き血潮の冷えぬ間に♪」


撤退
風雨がますます強くなり、テトラから飛ばされそうになったので。
午後6時半、撤退。
全員玉砕、頭から足の先までドブ鼠のおまけつき。
少年と少女は、”釣りとはこういうもん”を知ったようだ。
それでも5人、足取り軽く帰途につく。

3月1日、もう
「なごり雪」の季節なのに。
海はまだ水温7度以下、魚が仮死状態の真冬である。

The End
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