2003年10月11日(土)三流の釣り場
   午後5時〜午後6時半          

    とうとう釣れた♪

                             静かな海
黄昏れ
午後5時、凡そ5ケ月ぶりの三流の釣り場だ。
空は黄昏れてきたが、日が暮れるにはまだ間がある。


    (藤沢周平「三屋清左衛門残日録」)

北東の風が吹いていた、以外と温かく柔らかい。
久し振りの三流の釣り場は、見違えるような賑わいだった。
場所があるか心配になったが。
先客は、歯が欠けるように、一人、二人・・・・・・・と消えて行き。
釣り場は充分なスペースができた。

餌取り
メバル釣り用に、竿を一本準備した。
沖目に仕掛を投入しても、浮子は、すぐ堤防の際まで流されて来る。
その度に何度も仕掛を投入しなおすが。

その都度、餌の青イソメがなくなっている。
フグの仕業である。
でも周囲が暗くなった途端、餌は取られなくなった。
フグは目が悪いらしい。

  
祭りの騒ぎだ
隣りではアジが
周囲がどっぷりと闇に沈んだ午後6時過ぎ。
また隣りで、水面をバシャ、バシャさせた。
すぐに、
「バレた〜!」
とくやしそうな声。

良形のアジだったようだ。
隣りの2人は、この後も歓声を上げていた。
今日はアジが良かったのか。
ノビタは沖アミを持ってこなかったので、指を咥えて見ているしかなかった。


そしてついに!
黒々としたテトラ寄りに、仕掛を投射した。
ポチャーーン!と、浮子の紅い灯りが水面に立つ。
ゆっくりリールを巻き、道糸の弛みを取り。
竿を静かに立てると。

道糸に引かれて浮子が沈む。
竿の動きを止めると、紅い灯りがジワジワと水面に浮上してくる。

                               
ゲット!
この誘いを繰り返していると。
突然、竿先が引き込まれた。

「来た〜〜〜♪!」
気持ち良い逸走、そして反転、抵抗。
左手で竿をつっぱりつつ、右手でリールを巻き、慎重に、慎重に、寄せてくる。

この手応え、この感動、この至福。
魚を水面から引き上げた。
体長20センチほどのメバルだ。
「眼張王、熱烈大歓迎♪」
この1匹を釣るのに苦節1ケ月・・・・・。

「それはエベレストの最高峰を征した登山家の歓喜と同じものに違いない。その歓喜こそ「幸福」であるというなら、それはそれまでの苦しみによって作られたものなのである」(アラン「幸福論」より)

  
孤独なメバル
納竿
メバルは1匹だけ、後が続かない。

午後6時半。
カミさんが、つまらない、寒い、腹減った!と大合唱するので、しかたなく竿をかたずけた。
古(いにしえ)からの訓え。
「泣く子とカミさんには勝てぬ」

The End
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