2004年3月12日(金)三流の釣り場
            午後7時半〜午後11時半

     釣り人が踊る季節到来


海蛍                       電気浮子の灯りが
電気浮子の黄色い灯りを見ていると、その近くで青い閃光がピカッと走った。
目をパチパチと瞬く間の出来事だ。
幻か、実か。

もう一度暗い海に眼を凝らすと。
黒い海面下を、また流れ星のように、左から右へ青白い光りが走った。

昔、釣り人から聞いた青い光りとはこれのことか。
                                               うみホタル
釣り師でも、希にしか見ることが出来ない海蛍(夜光虫)のようだ。
夜、海水をバケツに汲み上げると、バケツの中で青く光る虫がいるが、おそらく同じ虫なのかも。
海蛍は、水ぬるむ季節を知らせる使者かもしれない。
いよいよ魚が舞い、釣り人が舞う季節がめぐって来たようだ。

銀河鉄道の夜
夜空に無数の星が散り、暗い海には海蛍が舞う。
まるで、「銀河鉄道の夜」by宮沢賢治のケンタウル祭の夜である。
何処からか、「銀河ステーション、銀河ステーション、・・・」と声が聞こえてくるような。
丘の上で軽便鉄道に乗ったジョバンニは、自分の前の席に座っている青い顔をしたカムバネラを見つけた。(カムバネラは、この時すでに川で水死している)
ジョバンニとカムバネラを乗せた軽便電車は、夜空に伸びる銀河鉄道を、黄泉の国に向かって走って行く。

 蜘蛛カニが釣れた
Mr.X驚く
「オイ、どーだい!」
デカイ声に、幻想の世界から現実に戻された。ノビタの側に、カムバネラではない、Mr.Xが立っていた。
ノビタの様子を見に来たのだ。

堤防の上に転がしていた小メバル2匹を指し、やっと釣れたと応へ。
Mr.Xの方はどうかと聞くと、
「アタリはあるけど掛からない」
とボヤいている。

突然、
「うわわーっ、何だありゃ!」
とMr.Xが驚きの声を上げた。
海蛍の青い閃光を見たのだ。
夜光虫だと教えてやると、ホッとしたようだ。
奴は、人玉とでも思ったのだろうか?。
Mr.Xは、すぐ自分の持ち場に戻って行った。

希なアタリ
釣りを開始したのが、午後7時45分。
Mr.Xは外海のテトラ側なので、内湾側にはノビタしかいない。
湾内の海は鏡のように滑らかだった。
のたりくたりと、波がテトラ際を這い上がっては崩れる。
忘れた頃に浮子が闇に消へ、その都度合せるが掛からない。
ダラダラと時間が過ぎ、何度も止めようと思ったが。
Mr.Xへの競争心に引き摺られ、戦いを続けた。

                               
本日釣果
あいつのは運だ!
午後11時半、納竿。
帰る途中、外海側に廻った。
テトラを何段か降りた所に、黒い影法師が見える。Mr.Xだ。
「オーイ釣れた?」
と呼びかけると、
「20匹くらいかな」
と返事が帰ってきた。

堤防の上にあったバケツを覗くと、14〜15cmほどのメバルが、ウヨウヨ泳いでいた。
負けた!。
「運というものを信じざるを得ない。
そうでなければ、いやな人間の成功を、どう説明できるというのか」
(ジャン・コクトー)

Mr.Xにグッド・バイし、先に帰って来た。
場所だったのか。
くやしいけど、身体障害者の身ではあの場所にはとても行けない。
でも次回、どうする?。

本日釣果
   メバル 13〜15cm 3匹  アイナメ 20cm 1匹
   蜘蛛カニ 1匹(リリース)

The End
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