Mr.Xにコッペパンにされる 駐車場で 沈黙する電気浮子 向こうの端からこちらに歩いて来る人がいる。 そして、 「ノビタさんですね」 と声をかけられてしまった。 黒い顔に白い歯のコントラスト、ニコニコ笑っているその顔に見覚えあり、Fisherさんだ。 長いこと闘病生活をしていたらしいが、以外と元気そうだった。 大病院に行って立派な医師に診てもらったら、酒をドクターストップされたようである。 酒は止めたのか聞くと、飲量を減らしたら元気を回復したとのこと。 医者の診断は、かなり正確だったようだ。 でもまだ酒の量を控えているということは、本調子ではないということか。 「酒、タバコ、釣り」の趣向3毒は死ななきゃ止められないと言われるが、健康でなければそれすら続けられない。 やはりほどほどが大切ということか。 5月3日とは大違い 今日は、Fisherさんがノビタに同行する形となった。 誰もいないいつもの場所に着くと、早速、離れた所にいるMr.Xに、挨拶代わりの電話をいれた、彼は既に1匹釣ったという。 まだ昼の明るさが残る時間なので、1匹釣れただけでも、まずまずである。 午後9時、東の空に月が 始めてから1時間、何のアタリもなかった。 メバルを一匹ゲットしたのは、午後8時過ぎである。 その後も5月3日の入食いが、嘘みたいに釣れない日だった。 Mr.Xの独壇場となる 午後9時半、Mr.Xがアタリが無いと、我々の所に移動して来た。それでも10匹ほど釣っていた。 この時点で、ノビタは海タナゴ1匹含みで5匹。 これが裏目に出るとは・・・。 彼は我々にとって、最悪だったのだ。 奴との共存共栄は、幻想でしかないようだ。 これからは奴が来たら、シッ、シッと追いやるか、我々が場所を移動する事も考えるべきかもしれない。 ノビタの右では、Fisherさんが黙々とルアーを投げ続けていた。 もう1000回は投げたであろうか、まだ2匹とお気の毒な状態だった。 このお気の毒な2人に、Mr.Xがさらに拍車をかけたのである。 Mr.X、来る早々から段凸の勢いでメバルを釣り始めた。 そしてメバルを釣る度に、 「ウォーッ、また釣っちゃたよ、もう釣りたくないのに♪」 と、見え透いた嘘のわめき声を繰り返している。 それを横目に、ノビタとFisherさんはアタリすら皆無の御愁傷様、南無阿弥陀仏のチーンである。 午後9時半から、要はMr.Xが来てから、此所は彼の独壇場となってしまったのだ。 マージャンや、サイコロや、花札などは、イカサマがつきものだが、釣りには、それは通用しない。 ならばやっぱり腕の差?。それは無い。あっても無い。 彼の仕掛は左図に示すメバル9号針の3本針で餌は青イソメ、ノビタの仕掛はメバル10号の2本針で餌は沖アミ。 この違い?。 違いを確かめたく翌日も釣行して分かったのは、場所にかなり左右される事が分かった。 メバルが釣れる場所は、日によって、いや時刻の経過と共に変化するようだ。 一番重要な事は場所である、餌や仕掛、腕の違いは、単に付け足しでしかない。 Mr.Xがいた場所にしか魚がいなかったのだ。 納竿 本日釣果 Mr.Xが、こちらに移動してから釣った数は20匹ほど、ノビタとFisherさんは、その間ゼロと、全ての運を奴に吸い取られてしまったのだ。 今日のノビタの釣果は、Mr.Xから場所代として4匹、徴収した結果も含む。 今日の教訓。 「我々の目的は成功ではなく、失敗にたゆまずして進むことである」 (イギリスの発明家 ジョージ・スティーブンソン) 本日釣果 メバル 14〜15cm 9匹 海タナゴ 20cm 1匹 The End |