2004年5月12日(水)三流の釣り場
               午後7時〜午後9時

  
    尺*1/2メバルは敗戦?

今日も釣り日和                        ハーフサイズなり
空は厚い雲に覆われ。空気の流れも止まっている。
まるで密閉された空間の中にいるようだ。
人声が聞こえたような気がして見渡すと、向かいの堤防に。
ヘッドランプと思しき灯りが3つ、右に左に交差しながら忙しそうに動いている。
この不気味な静謐の中に仲間がいた、ホッ。
「人類みな兄弟」。
今夜もガンバローぜ。

ピンポイントを攻める
まるで彼等が、夜をひきつれてきたかのように、周囲が急速に暗くなって来た。
波が、ザザーーッとテトラに摺り寄る音が、単調に繰り返される。
海は、鋭い刃物で表面をスパッと切ったかのように真平らだ。
少しうねりがある程度の方が良かったのだが・・・。

まだ明るさが、わずかに残っている。
メバルは用心深く、暗さを好むので、テトラが林立する水際の暗窟を狙うことにした。
ポイントまでの距離は、ノビタの立っている位置から20メートルほど、周囲には視認できる沈み根が多くあり、狭く黒々とした淵がテトラの奥に切り込んでいる。
その漆黒の亀裂に仕掛を投げ込むのだ。
その技は、半径10cmの的に、20メートルほど離れた位置から、矢を射る困難さに匹敵する。
難易度100パーセントの玄人向きポイントなのさ。
「腕に覚え有り!」とばかりに第一投、わずかに上にそれ、浮子がカチーンとテトラに激突、そのまま海に落下した。

瞬時の入食い
落ちた電気浮子が、海面でポコポコと3〜4度上下運動を繰り返した後、ズボッと海中に潜りそのま浮上せず。
ピシッ!と竿を起こすと、グングン竿先が引っ張られる。
問答無用、情け容赦無用、油断禁物、とばかりにリールを巻く。
何せその周囲は、噂に名高い根掛かり地帯なのだ。
根に潜られては、ジ・エンドである。

敵も命を燃焼させ、命を悔いることなく浪費して反撃してくる。
その引きの強さに、さては大物かと思ったのだが。
上陸したのは、毎度お馴染みの15〜16cmのメバルだった。

午後7時から30分ほど入食いとなったが、以後はパッタリと食いが止まり、遠投して誘いをかける方法で、数回に一度、やっと1匹釣れる程度となる。

      
本日釣果
今夜も失敗
2時間の攻防で、尺メバルのハーフサイズを15匹。
今夜も本来の目的である尺メバルを得る事は出来なかった。

「戦勝攻取してその功を修めざるは凶なり」。(孫子)
城や敵兵を攻め落としても、目的を達成していない戦いは、失敗である。
すなわち今夜も負け戦だったのだ。

そろそろ尺メバルを狙うなどと、大それた夢から目を覚ますべき時期なのか。

午後9時、前方に見える3つのヘッドランプが、
「さあ帰ろう。ふる里に帰るんだ」
とばかりに帰途につくのを見て、ノビタも納竿にした。

本日釣果
   メバル 14〜16cm 15匹

The End

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