２００４年６月１９日（土）久慈河河口 　　　　　　　　　　　　　　　午後７時４０分〜午後１１時

石持が釣れた日♪ 不幸な出会い　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　昼間の久慈川河口 午後２時頃、情報を仕入れに日立ＦＣＳに行く。 お店には、最近釣れた大物や、小物の記念写真が、一杯飾ってあった。 それを見て、哀しいドラマを想像する。 寿司に上、中、並があるように、釣り師にも上、中、並がある。 もちろん釣る魚にも上、中、並がある。 当たり前のように、上級の釣り師は上級の魚を追い、並級の釣り師は並級の魚を追う。 彼等は普段、それぞれの領域で釣りを楽しんでいるのだが・・・。 時に、両者が不幸な出会いをする事だってあるのでは。 嬉しそうな顔をした並の釣り師が、小サバを１００匹ほどビニール袋に入れて、写真を撮ってもらいに店に入って来る。 そこに遅れて、ポーカーフェイスの釣り師（上クラス）が、沖堤で釣ったスズキを５本、ロープに下げて入って来る。 これを悲劇と言わずして何と言う？。 釣り師の上と並と、魚の上と並が、店で鉢合わせ。 これはかなり残酷な構図ではないかい？。 この時、人一倍誇り高い並の釣り師は、強烈な敗北感に襲われ、無力感、脱力感、孤独感、嘔吐感、めまい、立ちくらみ、持病の自律神経失調症の偏頭痛、など次々と色々な症状に見舞われ。 そして、うなだれ、涙ぐみ、ツメを噛み。（まさかーー） （バカニスンナョ　　アッチユケ！）とぼやきながら、写真も撮らず、肩を落として店を出て行く。 決してこれは他人事ではない��ぢ明日は我が身だ。 「悲劇の極致は喜劇である」 　　　　　　（チャールズ・チャップリン） 横浜たそがれ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いよいよ戦闘開始 黄昏の河口を、堤防沿いに海の方へ歩いて行くと。 ２．５メートルほどの間隔で、竿が垣根の如く林立していた。 過密状態の河口を進むにつれ、魚の数より人の数の方が多いのではと、何やら飽満感に浸されていく。 １０メートルほどの空き地を見つけたが、釣りの準備をしている間に、両脇は釣り師で埋まっていた。 磯竿５号を２本、ニュートラルにして（仕掛を投入するだけの待ち状態）。 フグが退散する闇の訪れを待つ。 周囲で石持がポツリ、ポツリと上がり始めた午後７時４０分。 「南無大日大聖不動明王、何とぞ我に石持を与え給う」 と第一投。 それから１０分、２０分、３０分経過、応答無し。 堤防には早くも、五木ひろしの”横浜たそがれ”のムードが漂って来た。 　　「久慈川　たそがれ 　　　河口の堤防 　　　餌ずけ　終って　タバコの煙り 　　　ケミホタル　口笛 　　　一羽のカモメ 　　　石持は　いっていって　しまった 　　　石持は　いっていって　しまった 　　　もうおしまいかい♪」 今年、初の石持 餌をチエックしようと、竿を持ち上げると。 何と、ゴツン、ゴツン、ゴツンと魚の怒りが手元に。 その瞬間、感激と、快感と、不満とが、同時進行で全身を駆け巡った。 それは、映画のクライマックスを見ずに、結論を見たような物足りなさだ。 今年初の一匹は、２５cmほどの良形。 いいじゃないか幸せならば、嬉しい一匹だった。 お祭り この後は、隣近所の釣り師さん達と、お祭り（仕掛が絡む）騒ぎが続く。 竿の間隔が、２．５メートルの過密地帯ですから、当然と言えば当然ですけど・・・。 「仕掛が流されているはず。錘をもっと重く、形は三角錐でなければ駄目だ」 と後から来た釣り師が、隣りで文句を言っている。 （こっちだって言い分は、あんだかんな。 潮の流れが無いので、錘の重さも、形も関係ないんやで。 問題は、隣りのおっさんの投げたポイントがずれてるんじゃ、ヤイ） とノビタも口に出さず、文句を言った。 この瞬間、空気に導火線が走り、一触即発の危険が。 しばらくして、おっさんも気がつき、投げる方向が直り、両陣営の爆発は回避、ホッ。 　　　　　　本日釣果 納竿 今回の仕掛は、スットッパー無しの天秤仕掛。 この為、あのドアを足で蹴るようなアタリは味わえなかった。 何故今回、この仕掛にしたか、この方が石持の針掛かりが良いからである。 石持の豪快なアタリを楽しみたいのなら、胴付き仕掛を薦めるが、掛かりが悪いのが難点だ。 但し、海が荒れぎみの時は、仕掛が絡まない胴付き仕掛でないと釣りにならない。 天秤仕掛は、仕掛が波に揉まれてダンゴ状態になってしまうからだ。 午後９時までに２匹追釣したが、以降はまるでアタリ無し。 午後１１時に、ギブアップ。 久々の石持に、並みの釣り師ノビタ、大いに満足す。 しばらくは、石持に狂いそうな予感。 本日釣果 　　石持　　２４〜２５cm 　３匹 Ｔｈｅ　Ｅｎｄ

SEO		[PR] ����!�����u���O �����z�[���y�[�W�J�� �������C�u����