2004年9月25日(土)久慈川河口
            午前1時半〜午前4時半
 

         雨降る中で・・・・

閑散とした堤防                        尺舌ビラメ
午前1時。
暗い堤防の上に立つ。
雲に覆われた空は、今にも泣きそうだ。
北の方から生温かい風が吹いてきて、体がジットリ汗ばんで来る。

釣り人が一人、竿先で青白く光るケミホタルを、ジッと見つめていた。
彼がいる所から沖に向かって200メートルほどは、他に誰もいない。
そこから先は、堤防が20度ほど川側に折れ、沖に向かって500メートルほど伸びている。
そこにもケミホタルが、ポツン、ポツンと飛び飛びに10個ほど輝いているだけ。
何処からか、
「こんなに客の入りが少なきゃ店を閉めるしかね〜よ」
と愚痴が聞こえてきそうだ。

石持釣りの仕掛                               本日の仕掛
ノビタの指定席に直行したが、すでに先客に占有されていたので。
そこから50メートルほど手前で荷物を下ろした。

仕掛は、日立フイッシングセンターサウス店で調達した胴突のメバル11号2本針仕掛。
メバル針は細いので、石持の固い口を鋭敏に刺し貫き、掛かりが良い、最近はメバル針オンリーである。
その針のチモトには、ライトを照射してから8時間発光?するビーズ玉を付けた。
餌は、赤イソメの塩漬けの切れ端と、青イソメの房掛け。
遠投すると、フグの入居地に入るので、仕掛は岸から30〜40メートルほどのチョイ投げにする。

ダブルヒットでスタートしたのだが・・
竿を2本出し、釣りを開始したのは午前1時半。
1分、2分、3分・・・・・・10分。
いきなり、右側の竿先に付けた鈴の音が跳ねた。
「リリリリッ、リリリリッ、リリリリッ・・・・・♪」
ケミホタルの青白い光りが、闇の中で大きく踊っている。
竿を掴み、後ろに跳ね上げ、リールを巻いていると。
今度は左側の竿が、
「リリリリッ、リリリリッ、リリリリッ・・・・・♪」
と鳴り、ケミホタルの青白い光りが踊った。
眠気を覚ますダブルヒットだ。

21〜22cmの石持を2匹ゲット!。
       ゆみ
「勢いは弩を張るが如く、節は機を発するが如し」(孫子)
この機を逃してなるものかと、仕掛を返そうとしたが。
オーマイガッ!、2匹とも針を呑んでいるではないですか。
「悠々として急げ!」(開口健)
あせった。
針外しを、石持の喉チンコの奥に差込み回転させたら、針外しの先が道糸に絡まり身動きがとれなくなる。
悪戦苦闘の針外しが終って、仕掛を海に返した時には、既に勝機は去っていた。

3匹目
この後、海から魚の気配が消える。
潮下げ3分の午前2時、続々と釣り人が押し寄せ、ノビタの両隣りにも釣り人が並んだ。
天も地も海も、墨を流したような夜。
午前2時半、霧のように宙をさ迷っていた雨が、次第に粒状になり音を立て始めた。
「雨は降る降る
   魚は釣れぬ
     帰るに帰れぬヘボ釣り師
       シャカホイ シャカホイ♪」(田原坂の替え歌)

向こう三軒両隣、釣り馬鹿達が、雨に打たれながらジッとケミホタルを見つめている。
「フイッシングが流行し、盛行するのは日本だけではない。
私の見聞するところでは、世界的な現象である。ときには健康をめざした一つの病気といいたくなることさえある」(開口健)

突然、
「リリリリリリリーーー(ご主人サマーー、大物ですよ!)」
と鈴の音が、澱んだ静謐を破って鳴り響いた。
闇の中から、ノビタを見ている多くの目を意識しながら、ゆっくりとリールを巻いてくる。
魚の怒りが、手元にドドッ、ドドッと伝わって来た。
これは大きい、でも尺には届くまい。
上がったのは、太った25cmの石持だった。

    
尺には遠いけど・・













納竿
この後も、あきない程度にアタリが続き。
カミさんが大喜びする舌ビラメや、セイゴ、良形の石持などが釣れた。
でも周囲は通夜の晩に、線香やロウソクの火を番する如く、シーンとしていた。
今夜はノビタの一人舞台だった。
場所だろうか?仕掛だろうか?。

午前4時半、アタリも遠のき、雨足も強くなって来た。
              はずかし                     あや
「足りるを知れば辱められず、止まるを知れば殆うからず」(老子)
竿を畳んだ。
すると、待ってましたとばかりに、右側にいた釣り人がソロソロと、今度は左側にいた釣り人がソロソロと、ノビタの所に竿を移動して来た。
「彼等に幸あらんことを、アディオス!」

本日釣果
  石持  21〜25cm  4匹
  セイゴ  20cm    2匹
  舌ビラメ  30cm   1匹

























The End。
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