| 型は良かったが数が・・・ ラジオをお供に 今日も釣り日和 でも陽射しが、寒さを和らげてくれている。 西風が吹いていたが、気にするほどではなかった。 冬の海は、 「テレビも無(ネ)ェ ラジオも無(ネ)ェ ストーブも無(ネ)ェ コタツも無(ネ)ェ 俺らこんな海いやだーー 俺らこんな海いやだーー♪」 (吉幾三「俺ら東京さ行ぐだ」を替えて) と逃げ出したくなる厳しさがある。 今日は、10年以上も前に買った、カード型だが、スピーカー付き携帯ラジオを持参し。 少なくともこれで、歌の中の一つのボヤキを消し。 後は、 「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」 でその時を待つことにした。 小山の釣り好きさん ポイントにつくと、只今準備中の先客の一人が、ニコニコと笑いながら近ずいて来た。 ”小山の釣り好きさん”だ。 ノビタの海タナゴ釣りに触発され、来たそうな。 「冬を愛する人は 心広き人・・・♪」 ”小山の釣り好きさん”も冬を愛する人かも。 (冬の堤防は、人が少ないので、伸び伸びと釣りができる) 小山さんの仕掛も、やはりノビタと同じだった。 しっかとノビタのHPを見ているようだ。 信じる者は、救われる。 きっと大漁間違いなしと、その時は太鼓判を押したのだけれど・・・・。 釣り開始 早速、ノビタも釣りの準備を。 今日は「一心一刀」、竿1本で勝負することにした。 釣りを開始したのは、午前10時、ピッタシカンカン。 開始してから1時間ほど、海から全く応答無し。 いつものポイントには先客がいたので、少し離れた所でやったが。 三角波が堤防に打ち寄せる所で、なかなかアタリが見分けにくい。 アタリが無いので、”小山の釣り好きさん”の所で話していると。 置き竿にしていた彼の竿が、いきなりキューーンと湾曲し、お辞儀を。 小山の釣り好きさんが、ニコニコ笑いながら釣った始めの1匹は、小振りの海タナゴだった。 アタリを見分けるのは芸術さ 午前11時過ぎ。 棒浮子は、風に叩かれ、波に押し倒され、右に左に前に後ろに翻弄されている。 それでも健気(けなげ)に、真っ直ぐ立とうとしている。 その動きが、一瞬、二瞬、酩酊した酔っ払いの千鳥足を思わせる動きに。 酔って、フラフラと平衡感覚を失い、コテンと倒れ、そしてまた立ち上がる。 この正気と、正気を逸した微妙な変化を、見極められるか、否か。 それが、ビギナーと達人の目の違いさ。 「・・・・ヨシ今ダ。三、二、一、ゼロ、GO!」 合わせた。 ズシーーーン!と竿が、漬物の重しのように重くなり、続いてグググーーッと海面に引きこむ強烈な引きが・・・。 満月のように撓ませながら引き上げたのは、24センチに近い海タナゴのダブル。 2匹合わせたら48センチの大魚、それをゴボウ抜き。 竿が折れるかと思ったが、磯1号の竿は「柳に雪折れなし」のように強かった。 陽が陰ると寒さが身に沁みて 「これは良い型だ」 と言いながら、親切にノビタが1匹を外している間に、もう1匹を外してくれていた。 2匹とも針が上顎にチョイ掛かり。 これぞ、名人芸でヤンショ!。(チャンチャン♪) 渋い釣りだった それにしても、今日はどうしたことか。 この後は、忘れたころに、ポツリ、ポツリで、とうとう最後まで、海は発火せず、爆発せず、炸裂せずで終る。 この後、納竿までに、8匹追加しただけ。 陽が陰った瞬間は、まるで冷凍庫に放り込まれたような寒さが。 いまか、いまかと、その時を待つ身には身に沁みた。 招かれざる客が 「シッ、シッ」 と手を振ったが、全然、恐れない、驚かない、逃げない。 この疫病神がいなくなっても、事態は一向に好転せず。 ”小山の釣り好きさん”も6匹の釣果とパッとしない。 午後3時半、見切りをつけ、2人で堤防を後にした。 終章 家に帰ると、いつものことながらカミさんが、鵜匠のようにやって来て、 「あら稼ぎが少ないわね〜」 と、操る鵜を見るようにして、ノビタに文句を言う。 彼女は最近、海タナゴ料理に燃えていて、その材料が少ないと、拍子抜けするようだ。 海タナゴは決して高級素材(料理の)ではないが。 でもカミさんの手にかかると、タナゴが真鯛のようになる。 今回は、カミさんのレパートリーに、粕漬けと、コンブ〆が追加されたが、いずれも優れ物だった。 粕漬け 文豪ゲーテの言葉を借りると、 「人は、自分の理解できないことを、あざけるものだ」 になる。 翌日、ノビタの友人が訪ねて来たので、酒のつまみに”コンブ〆”を出すと、「これは美味い、これは美味い」を連呼していたゾ。 そのうち、カミさんの海タナゴ料理法を、ホームページで紹介したいと思う。 本日釣果 海タナゴ 20〜24センチ 7匹 17〜19センチ 3匹 本日釣果 The End。 |