２００５年３月２７日（日）日立沖のカレイ釣り 　　　　　　　　　　午前６時半〜午後１時

始めての釣りで・・ 出港　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　光りの帯が 雲一つない、パステルピンクに染まった空。 その空の下を、龍翔丸は飛沫を上げて疾走。 海上を這う光りの帯が、陽の真下へと続く。 朝のうち風があったが、寒さはさほどではなかった。 海はベタ凪。 生まれて始めて船に乗る２世を、まるで天が味方したような天気だ。 顔にかかる飛沫をぬぐいながら、横目で２世を見ると感にうたれたように日の出をジッと見ている。 ２世と出かけるのは、彼女が中学を卒業する記念に、帝国劇場に��ぢレ・ミゼラブル��ぢを見に行って以来だ。 その２世も、この４月に大学４年生。 子供のころから釣りに興味がなかった２世だが。 就職先も決まった開放感からか、ついてきた。 　　天秤式　　　　　胴付き 本日の仕掛 今日使用した仕掛は、日立フイッシングセンターサウス店で調達した左図の２種類。 左図の右は、ノビタが投げ釣りでいつも使用している”スーパー遠投カレイ”仕掛。 ＜使用した仕掛と釣果との関係＞ １、天秤式 　 ２世・・・・・マコガレイ ４６cm、４３cm ２、胴付き 　 ２世・・・・アイナメ　　５１cm 　ノビタ・・・マコガレイ 　４１cm 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　胴付き仕掛図 ＜参考＞ カレイの船釣りは、錘で絶えず海底を叩くようにして釣るので、天秤式はダンゴ状にからむ可能性が高い。 このため初心者には、からみが少ない胴付き仕掛がお薦め。 ２世には、始め胴付きを使わしたが、アイナメの５１cmを釣った時に、針を外そうとして針を折ったので、その後は天秤式を使わせた。 　　　　この直後に・・・・ 思いがけない展開 釣りを開始して１時間ほど経過。 隣りで２世が顔を膨らませ、難しい顔をしながらウンウンとリールを巻いている。 �"どうした？���錫鮠 ������ぢよくワカラナイ、ヒクヒクしてる���錫鮠 ������ぢ魚が釣れたんだ！���錫鮠 ����急に２世の顔がパッと明るくなり、 �"ワッショ、ワッショ、ワッショ♪���錫鮠 ����とリールを、勢いよく巻き始めた。 �"そんなに慌てると、逃げられちゃうゾ���錫鮠 ������ぢ了解！���錫鮠 ����　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　こんなもんです 水深４５メートル、手で巻き上げるのは容易ではない。 ２世がウン、ウン唸りながらリールを巻き、やっとのことでタモ入れされたのは５１cmのアイナメだった。 釣り人たちが振り返り、 �"アッ！��ぢ、��ぢエッ！��ぢ、��ぢオッ！��ぢ、��ぢウッ！���錫鮠 ����と、簡潔不明瞭な声を上げている。 ノビタは、いきなり初球から場外ホームランを打たれたピッチャーの如く、しばしボーゼン。 釣歴２５年、釣り師としての誇りも、親としての権威もあったもんじゃない。 急に、一生分の疲れがドッと出て、立っていられなくなった。 ２世の勢いは止まらず。 この後、４３cm、４６cmのマコガレイを、船上に転がした。 但し、４３cmのカレイは、２世と隣りの釣り人の、２本の針を咥えて上がったもの。 隣りの釣り人が、カレイの口を開き中を覗くと、２世の針が奥に呑まれていたらしく、カレイを譲ってもらった。 隣りの釣り人に深謝。 隣りの釣り人がこの後、４０cmオーバーのカレイを３枚上げるのを見て、ホッとした。 　　　　　　４６cmのマコガレイ（２世）　　　　　　　　　　　　　　５１cmのアイナメ（２世） ノビタの意地 隣りで２世が、 「ワタシ、自分の才能に目覚めましたわ。自分がこわいわ（釣りにハマルかも）」 優越と憐れみの混じった顔で、 「ところで父上は、何をしに来られましたの？」 �"・・・・・・・・���錫鮠 ����無言。 �"コケの一念、岩をも通す��ぢとばかりに脇見もせず、モクモクと５０号の錘付き仕掛を、上げ下げしていると。 やっと、アタリを感じて上がったのは、まるでお呼びじゃないネコサメ。 ２世が、��ぢ無理がある。無理が・・・・���錫鮠 ����とノビタを見て、”他人の不幸は蜜の味”と嬉しそうだ。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　およびじゃない 午後１２時半。 石の上にも６時間。 あなたまかせの海が、 �"・・・・？���錫鮠 ����一瞬、ククッ！と錘が転がったような、いや引っ張られたようなショックが手元に。 反射的に、リールのロックをフリーにし、道糸を放出した。 潮の流れで仕掛が流され、道糸にテンションが掛かると、またククッ！。 �"アタリだ！���錫鮠 ������ぢもっと。もっと。（餌を）飲み込め！���錫鮠 ����と、祈るように海底に呼びかける。 　　　　　　　　やっと４１cmが（ノビタ） 始めに異変を感じてから３分ほど後に、竿をハネ上げると、 �"フイッシュ・オン！���錫鮠 ����リールを巻いてくる途中で、ググッ、ググッと確かな手応え。 �"タモお願いしま〜す♪���錫鮠 ����錫鮠 ����そして、とうとう計測４１cmのマコガレイを船に上げた。 ノビタの意地のかかった１匹だった。 終了 午後１時、��ぢプーーー��ぢと、タイムオーバーの汽笛が鳴り響く。 あとかたずけをしていると船長が側に来て、 �"今日は娘さん大活躍でしたね〜。船上では合わせて４０枚上がりましたよ���錫鮠 ����と教えてもらい、改めて自分の腕の未熟さを思いしらされた。 �"桃栗３年、柿８年、ダルマは９年、俺は一生���錫鮠 ����（武者小路実篤） それにしても２世の釣りっぷりはなんだったんだろう、春の異変？。 本日釣果 　１、２世の釣果 　　　　アイナメ　　５１cm　１匹 　　　　マコカレイ　４６cm　１匹、４３cm　１匹 　２、ノビタの釣果 　　　　４１cm　１匹 　　　　　　　　　　　　　　　　　本日２人の釣果 Ｔｈｅ　Ｅｎｄ。

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