２００５年４月８日（金）三流の釣り場 　　　　　　　　　　午後５時半〜午後７時半

メバルには会えなかったけど 春本番　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ぼんやりした黄昏 週の初めから、長かった冬がブッ飛んだような陽気となった。 春を飛び越し、初夏を思わせるような暖かさだ。 ポカポカ陽気に誘われ、夕涼みがてら三流の釣り場に行った。 駐車場に着くとウグイスの声が、 �"女を泣かす美声も、花粉症でかたなしマンモス。 ホーホーホキショ〜ィ。ホーホーハクッショ〜ィ。 こんな声でハルミに会ったら、逃げられちゃうかもな〜。鳴けない、泣きたい、ア〜ァ。 ホーホーホーキョキョキョキョ・・・。���錫鮠 ����錫鮠 ����　　　日が沈んでも ウグイスの、調子ぱっずれの鳴き声を後ろに釣り場へ急ぐと。 冷たい向かい風を正面に受け、薄着で来たことをちょっぴり後悔する。 人のいない釣り場 午後５時半、釣り開始。 まだ昼間のように明るい。 風に吹かれて海面が細かくささくれていたが、ベタ凪である。 そのうち風も納まり、ぬるま湯のような大気に包まれた。 まんもくしょうじょう 満目蕭条の釣り場は、まるでロスト・ワールドか、ゴーストタウンのようだ。 始めの１匹 春の夕暮れは長い。 日が沈んだ後も、昼と夜がいつまでももつれあっている。 　　　　　　　ぼしょくそうぜん やっと、暮色蒼然となった午後６時半。 海面に突き刺さったままだった浮子が、突然、視界から消えた。 「・・・・・？！」 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　３３ｃｍ合格！ リールを巻き竿を起こすと、ガクガクと強い引きが。 根に入られたら一巻の終わりと。 竿を立てながら、ガンガン、リールを巻いた。 敵を岸壁に引き寄せ、磯竿１号を折れるほど湾曲させ、なんとか堤防の上にゴボウ抜き。 アイナメ計測３３ｃｍ、男のロマンを求める年間ダービーの合格ラインを、辛うじてクリア！。 　　　　　　ゲボッ！ 針を外そうとアイナメの口を開けると、��ぢゲボッ！��ぢと。 吐き出されたのはハゼ、ヒクヒクと満身創痍でまだ息をしていた。 ハゼの命が、まさにアイナメに輪廻転生しようとしていた時のようだ。 （輪廻転生の話しだが、チベットの葬儀は鳥葬で、死体を骨まで細かく砕き、コンドルの餌にするという。 それをを食べたコンドルは、大地に糞をし、その大地に草が茂り、その草を山羊が食べ、その山羊を人間が食べるのだとチベットの人々は考えているようだ） 瞬間にして完璧 針を外すのに３分ほどロスしたか。 再び仕掛を投入して１０秒ほど、電気浮子の赤い灯りが海上で点滅し、そのままズボッと海中に沈んだ。 合せる、手応えあり！。 重量感に不足を感じたが、ガクガクと良い引きだ。 ２匹目は２４ｃｍのアイナメだった、すぐその後にも同じサイズのアイナメが。 少し間をおいて、今度は電気浮子がプカプカと踊りだし。 そのまま海を、ボーーッと赤く染めながら真黒い海中に消えて行った。 合せた！。重量感はある。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しん　　ぞう 一瞬、本命の尺メバルかと心の臓が跳ねたのだが・・・。 上がったのは尺ドンコ、残念！。 午後６時半から７時までに４匹、瞬間にして完璧な３０分だった。 納竿 午後７時１５分、携帯の呼び出し音が静謐を破る。 耳にあてると、元気なカミさんの声が。 �"夕食はどうすんの？。疲れたから先に寝ちゃいますからね！。じゃ〜ごゆっくり���錫鮠 ����と、ラブ・イズ・オーバーのような電話だった。 すぐ帰っては・・・と、７時半まで粘ってから��ぢ帰ります��ぢとカミさんに連絡し。 釣り場を後にした。 本日釣果 　アイナメ　　３３ｃｍ１匹、２４ｃｍ２匹 　ドンコ　　　　３０ｃｍ１匹 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本日釣果 Ｔｈｅ　Ｅｎｄ。

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