２００５年４月１５日（金）日立沖のカレイ釣り 　　　　　　　　　　午前６時半〜午後１時

肥やしの釣り？ 釣り人生　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　少々うねりあり �"釣りが全て、それ以外のことは全て付け足し���錫鮠 ����人生は短い。 そんな付け足しのことで悩んでどうすると、最近は悟りの境地である。 その釣りも、 しょうよくちそく 　　　　　　　　　　　よくすく　　　　　　　　　　た 少欲知足ーーー��ぢ欲少なくして足るを知る���錫鮠 ����鹿齡鳫鈑昭�闔�惹闔�竢跫鮟■涯涯涯�皷�就陰�ぢ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　だいはつねはんぎょう 　　　　　　　　　　　　　　（ｂｙ『大般涅槃経』） で行くか。（これって”みなとさん”のモットーかな・） 釣りの腕はいつまでたっても上達せず、帰る度に夜泣きする方が多いけど。 それも、釣れた時の喜びを増幅する肥やしと、そう自分にいい聞かしている。 　　　　福島からきたおっさん 海は穏やか 定刻より１０分早く龍翔丸は、日立港第５埠頭の第二船溜りを出港した。 雲一つ無い空。 その空は、白いフイルターで覆われたようにかすみ、和らかい陽射しを海上に降り注いでいた。 セルリアンブルーの海面スレスレを、１０羽ほどの白い小鳥の群れが、ヒューヒューと矢のように南の方に飛んで行く。 風は無いが、海は弱いうねりあり。 左隣りはちょぼ髭をはやし、黒縁眼鏡をかけた古き時代からタイムスリップしてきたようなおっさんだ。 目的地に着くまで彼と話しをしていた、今日は会社を休み、福島から朝３時に起きて来たらしい。 そんな彼と、今日は運命を共にしてしまった。 始めから最後まで 釣りを開始したのは午前６時半。 �"潮が動かないのでしばらくは渋いけど、８時には潮が動くよ���錫鮠 ����と船長の声が、スピーカーからビリビリ不鮮明に鳴り響く。 その８時も過ぎたが、ノビタには何の音沙汰もない。 揺り篭のようにユラリ、ユラリと揺れる船。 しだいに吐き気と頭痛と、眠気におそわれ、気分は最悪となる。 どういうわけか、左舷側はポツリ、ポツリとカレイが上がり。 スピーカーを通して船長が��ぢ良形のマコが上がったよ！��ぢと全員に檄を飛ばしている。 その都度、眠気が飛んで竿を上下に振るうのだが・・・。 １時間、２時間、３時間・・、焦燥と空白の時間が流れて行く。 右舷側は、時々、ネコザメが上がるだけ。 いつの間にか右舷には人がいなくなり・・・・、皆さん左舷側へ引っ越したのだ。 広い海では点のような船、座る場所など関係ないと思うのだが・・。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夢破れて ノビタも、理屈抜きで左舷側に移動した。 午前１１時半、既に５枚のマコガレイを釣った隣なりの若い人が、またエンヤードット、エンヤードットの大漁節を踊っている。 そしてなんと！良形マコのダブルが船上に転がった。 この瞬間、永遠５時間、アタリすら感ずることが出来ず腐って死んでいた神経が蘇った。 竿を真剣に上げ下げしていると、とうとうクイクイと控えめながら明確なアタリが手元に伝わってきた。 「この胸のときめきを〜♪」と震えるような喜びを抑えながらリールを巻いてくる。 ・・そして海面に浮上したのは、ネコザメのダブル！。 「悲劇の極致は喜劇である」（チャップリン） 沖上がり この後も、ノビタに釣れるのはネコザメだけ。 午後１時、タイムオーバー。 午後１時半に船は日立港に戻って来た。 おびただしい疲労感によろめきそうになりながら、ボロ切れのように陸に上がって、トボトボと家路につく。 ”奮闘努力のかいもなく、今日も涙の、今日も涙の ・・・・”１日が終る。 そう、今日も明日のための肥やしの釣りだった。 本日釣果 　ネコザメ　　５匹（リリース） Ｔｈｅ　Ｅｎｄ。

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