２００５年８月２０日（土）　阿字ケ浦方面の港 　　　　　　　　　　　午前４時半〜午前５時半

アジがジグサビキに！ 不快指数１００％　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 陽昇り戦い終る 午前３時半。 駐車場は既に満杯、溢れた車が路上にはみ出していた。 いつものように、バイクを駐車場の隙間に押し込み荷物を降ろしていると。 衣服がジットリと湿ってきた。 無風。高温多湿。不快指数１００％。 タジタジとなり、戦意が削がれそうになったが。 �"なんだ坂こんな坂��ぢと、暗い堤防をシーバスロッドを手に先端に向かって行く。 堤防の先端には、黒い影法師がズラリと並んでいた。 彼らに動きなく。声なく。不気味なほど静かだ。 話しが脱線 まるで、彼らの額に白い三角形の紙が貼ってあり。 三途の川ででも釣りをしているように、陰々滅々としていた。 ここから話しが脱線し、��ぢ三途の川物語��ぢとなる。 釣りをしている影法師２人の声が聞こえて来た。 �"貴殿はついぞ見かけぬ者だな���錫鮠 ������ぢはい、自分で言うのも変ですが新仏です���錫鮠 ������ぢ年はいかほどか���錫鮠 ������ぢ享年３８歳で、こちらに来ました。貴方は？���錫鮠 ������ぢ拙者は４５５歳。関ヶ原の戦いで豊臣側につき、徳川の落ち武者狩りで首を刎ねられ、享年５０歳であの世を去った���錫鮠 ������ぢ貴殿の隣りにいるのは奥方と御子息か���錫鮠 ������ぢはい、そうです���錫鮠 ����・・・・・・ と亡者の会話は、だんだんシリアスな方へ。 黄泉の国に迷いこんだノビタの運命やいかに、の物語は未完のまま終る。 ジグサビキ戦法でアジが 彼らの仲間入りはまだ早いと、人工の光が明るい湾内に移動した。 そこには誰もいなかったが、陰鬱さはない。 マウス（スキップバーニー）＋弓角を準備し、夜が明けるのを待ち。 午前４時半。 港が白み始めたところで、まだ暗い海にマウスを投げ込んだ。 何度投げ込んでも。ノー・アンサー。 　使用サビキ 開始から２０分経過。 マウスをあきらめ、ジグサビキに切り替えた。 サビキは、日立フイッシングセンターサウス店のＥ−子さん推奨、ｇａｍａｋａｔｓｕのシグナルファイバー。 ”馬子にも衣装”ではないが、”ヘボでも仕掛”を期待し、このサビキに朝まずめのゴールデンタイムを掛けてみた。 �"南無八幡大菩薩！���錫鮠 ����第一投。 仕掛は７０メートルほど沖に、ポチャ〜ン！と着水。 仕掛が海底に着地したあと、ゆっくりジャーク・リトリーブ（ジグの動きに山谷の変化をつける）してくる。 足元から１０メートルほどの所で、クククーーーーッとアタリが。 その瞬間、朦朧としていたお頭にピカッと光線が走り、一気に覚醒し。 全身が戦闘態勢に入った。 そのまま慎重にリールを巻いて来て、ソーーッと堤防の上に引き上げると。 サイズは１８ｃｍと小振りだが、待望のアジだった。 この１匹をかわぎりに、海は一瞬にして沸騰し爆発した。 入れ食い 第２投目、また足元から１０メートルほどの所でヒット！。 第３投目、足元から４〜５メートルの所で、竿がクニョッと強引に海に引き込まれ。 さらにググッ、ググッと追撃の力が。 細心を配し、手加減せず、ジワ、ジワと竿を持ち上げ、リールを巻き。 堤防の上に。何と！。４点掛け。 第４投目、着水、仕掛が海底に沈んで行く途中でヒット！。 これまでより、引きがシャープだ。 何だ？。 堤防に上がったのは。 ２０ｃｍほどのメバル、メタルジグのフックを２本咥えていた。 海は貸し切り、ノビタの一人舞台だった。 屁をこくのも、立ちションも、ヘタな歌を歌っても、誰も笑わず誰も咎める者はなし。 　��ぢ独り住むほど淋しきはなく 　　独り住むほど安けきはない 　　その安けさは、淋しさを補って余りあり��ぢ（山頭火） ２０ｃｍのメバルが最後の１匹だった。 この後、２０分ほど投げたが反応無く、打ち止め。 午前５時半、爽快な気分に満たされながら、現場を後にした。 Ｏを発見 帰る途中、大勢の釣り師の中に見覚えのある”釣り馬鹿”発見！。 Ｏだ。 竿を５本出し、ウロウロしていた。 近ずいて、何を狙っているのか聞くと、ヒラメときた。 確かに昔、Ｏは６５ｃｍのヒラメを釣ったヨッ。 でもあれから何年になる？。 あれが偶然だったことに、そろそろ気がついても良いのでは？ 太陽が、大地をガンガン熱し始めたので、あまり長居をせず帰って来たが・・・。 本日釣果 　　アジ　　１８〜２０ｃｍ　 ６匹 　　メバル　２０ｃｍ　　１匹 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本日釣果 Ｔｈｅ　ＥＮＤ

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