２００６年２月１８日（土）　阿字ケ浦方面 　　　　　　　　　　　　　午後１時〜午後５時

類い希な日 　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鏡のような海 静かな堤防 午後１時、堤防の上に立つ。 南風がゆらゆらと吹き。 青空が広がり、海はベタ凪。 気温は低いが絶好の釣り日和だ。 カレイ狙いの先客が２人。 ノビタが竿を３本出し終るころ、また２人来た。 遅れて来た２人は堤防際のアイナメ狙い。 堤防は、ノビタを入れて５人それだけだ、静寂さに包まれていた。 昨日と同じ仕掛 カレイ釣りとは 午後１時１５分、釣り開始。 １０分、２０分、３０分・・・１時間、２時間、竿先に付けた鈴は、シーンと沈黙を続ける。 カレイ釣りは、その時をひたすら待つ。 ”待つことだけが人生よ”の見本みたいな釣りだ。 待って、待って、待たされて、あげくのはてに振られるのが当たり前の釣り。 ”あても無いのに、じっと待ち続ける”馬鹿じゃないととてもやってられない。 だから、カレイ釣り師は皆、馬鹿かもしれないと思っていたけど。 ”釣る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら釣らなきゃそん、そん”と、ついつい手を出し、その度に振られ涙を流し。 ところが１匹釣れると、ー釣れるんんだ、これは夢じゃないんだ！ー、とはまり。 馬鹿でもいいじゃないか、とカレイ釣りに行く。 それがカレイ釣り。 �"少年時代は２度と来ない、でも馬鹿は一生続く���錫鮠 ����　　　　　　　　　（映画��ぢスタンド・バイ・ミー��ぢ）。 ついに来た 午後２時５０分。 ３本並べた竿の、真ん中の竿が、大きくお辞儀をしながら「リリリリーーン、りりりーン、リリリーン」と激しく鈴を鳴らした。 「全員戦闘配置ニツケ！皇国ノ興廃コノ一戦ニ有リ、各自一層奮励努力セヨ」と全身に檄を飛ばし。 竿先が、お辞儀を何度か繰り返したところで、竿を振り上げた。 ズシーンとした手応え。 　　５０cmチャン、チャン♪ 息もつかず竿を上げ下げし、リールを巻いた。 ー重い！ー、リールが「キーキーキー」と断末魔のような悲鳴を上げている。 そしてとうとう足元の、モスグリーン色の海面に、焦げ茶色のヒシ型が浮上した。 ２０メートルほど離れた所にいた釣り人が、タモを持って飛んできた。 海面を見た助っ人が、「デッカイ！」と叫んだ。 そして、海上でバシャバシャと抵抗している獲物に、 「御用、御用、御用。神妙にお縄を頂戴しろ」 とソロソロとタモを近ずけ、無事タモ入れに成功。 堤防の上に上ったのは、自己記録更新の５０センチオーバー。 大空高く「カーーーン」と、白い球が飛んで行くような・・。 一生に一度あるかないかの大ホームランだ。 この瞬間、心の中は感動の嵐が吹きあれていた。 これまで、”座布団カレイは天下の廻りもの”なんて言うけど、ノビタには無縁と思っていたのだ。 皆さん、カレイのシーズンは４月まで、まだまだ間がありますぞ（エッヘ〜ン、コホコホコホ）。 小さい１匹を追加 午後４時。 餌を確認しようと次々に竿を上げていると、３本目が重い。 �"・・・・・？���錫鮠 ����今日も何個かヒトデを釣り上げたので、またヒトデだろうとガンガンとリールを巻いて来て、一気に堤防の上に引き抜くと。 ナント・・・・・、カレイがくっついているではありませんか。 ５０cmの後なので、小さく感じたけれど３５cmあった。 先客の２人も、５０センチ１枚と３５cm級を４枚釣り上げたそうな。 この後、１時間粘ったがアタリ無く、午後５時、納竿。 �"今夜は、カレイの刺し身と煮付けにして下さい��ぢと我が家のキム・ジョンイルに電話し、暮れなずむ空の下、家路を急いだ。 �"馬上少年過ぐ 　世平らかにして　白髪多し 　残躯　天の赦すところ 　楽しまざるを　これ如何せん���錫鮠 ����　　　　　　（伊達６０万石藩祖　伊達政宗の詩） 本日釣果 マコガレイ　５０cm１匹、３５cm１匹 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本日釣果 Ｔｈｅ　ＥＮＤ

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