２００６年６月１８日（日）　久慈川河口 セイゴ釣り 　　　　　　　　　　　午後３時半〜午後７時半

セイゴの狙いうち セイゴに的を・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　川はドロンコ色に �"ウララ ウララ ウラウラで・・・・・♪��ぢ（��ぢ狙いうち���山本　リンダ）と、今日はセイゴを。 今朝、久慈川河口に様子を見に来た時に、セイゴが釣れるのを目撃したからである。 いつもは単なる通過点でしかない川の上流に陣取った。 人はまばらだったが、狙ったポイントの近くに、男３人、女２人の若者達が竿を出し、遠足に来たようにはしゃいでいる。 紳士淑女諸氏からは、１５メートルほど離れている。 空は薄曇り。 時々、小雨が落ちてきた。 北風がやや強かったけど、追い風なので味方である。 　　　　　　　始めの１匹 始めの１匹は・・・ 午後３時半に釣りを開始。 ２０分ほど経過。 餌の有無を確認しようと仕掛を回収すると、重い！。 どうせゴミだろうと、リールをガンガン巻いた。 堤防に上がったのは、２２cmの沼カレイ。 針を呑まれていたので、キープ。 その男 その男が隣りに来たのは、午後４時を一寸廻った時だった。 「どーだい釣れるげェ？」と聞かれたので、それに応えると。 「そーげェ」と言いながら、ノビタの隣りにドッコイショ！と腰を下ろした。 普通、このように話しかけて来るのは、その後、竿を持ってきて隣りに陣取る輩なのだが。 その男は偵察に来ただけのようだ。 大変なおしゃべり男だった。 ３日前に第５埠頭で海水を汲もうとして転んで、救急車で日製病院に運ばれ何処も悪くないとすぐ帰された話しや。奥さんは彼より犬の方を大切にし、家にいると邪魔にされるので、好きでもない？釣りに毎日来るのだという話しや。 釣りがヘタで投げると右の方に仕掛けが飛び、この間、隣りにいた釣り人に「帰れ！」とどなられた話しや、・・・・・エトセトラ。 とペラペラペラペラ一人でしゃべっている。 まるで、話し相手に飢えていたかのように。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セイゴ釣り仕掛 その男の伴奏つきで・・・・ 午後４時１５分。 「リリーン♪」と、２本出した竿の1本の鈴が静かに鳴った。 「オッ！」 その男はしゃべるのを止め、鈴の鳴った竿を凝視し、 「キタ、キタ、キタ、キタ。慌てるな」。 そして竿先がギューンと、斜めに引っ張られると、 「イマダーーー！」 と大声を上げ。 ドーン！とノビタの背中を押した。 ノビタは押された勢いで竿を振り上げ、するとズシーンとした手応えが。 「ヨーシ、ヨシヨシ。そのまま、そのまま、早く巻け。根掛かりするぞ！」 と、まるで上司に、いらぬ世話をされているような・・・・。 無事、獲物を堤防の上に引き上げると。 「よくやった。たいしたもんだ。まだまだこれからだ」 と、デキの悪い部下を励ますような言い方をする。 その男、日ごろの鬱憤をノビタにはらしているのか？。 その男去る にぎやかで、妙ちくりんで、どこか愛嬌のある。 そして、降りかかる火の粉に身を焼かれ、家では粗大ゴミ扱いされ、つまらない釣りをしながら１日、１日をやり過ごし、”それが私の生きる道”と悟っているような。 その男は、午後６時過ぎにー他も見てくるーと言いながら去って行った。 �"意之所存、便為禍福���錫鮠 ����（��ぢ三国志��ぢのなかで、許靖が曹操に送った書簡に記述されている文） ”意の存する所は、便（すなわ）ち禍福と為る”要は、心の持ち方で人は不幸にもなれば幸福にもなる、の意。 　　　　　明日は晴れそうだ ポツリ、ポツリ この後、午後５時２０分に３５cmのセイゴが、午後６時２５分に２７cmが１匹、午後６時４０分に２８cmが１匹と。 凡そ１時間周期で１匹ずつ釣れた。 ところが午後６時４０分から午後７時半まで、まるでアタリが無く、午後７時半に納竿。 隣りにいた紳士淑女の皆さんは、それぞれ１本ずつ竿を出していたが、若い女性が２５、６cmを、足元で１匹釣っただけ。 若者が、ノビタに釣り方を聞きに来たので教えてやったけど、既に時合は過ぎていた。 今年、初物のセイゴに満足し、ルンルン気分で愛馬ロシュナンテに乗り家路に。 �"たたずめば風わたる　空のとほく　とほく���錫鮠 ����　　　　　　　　　　　（山頭火） 本日釣果 　　セイゴ　　　２７〜３５ｃｍ　　４匹 　　沼カレイ　　２２cm　１匹 　　　　　　　　　　　　 　　　本日釣果 Ｔｈｅ　ＥＮＤ

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