２００６年６月２４日（土）　日立沖　スルメイカ釣り 　　　　　　　　　　　午後７時〜午前０時

達人にカンパイ（完敗） 隣りに達人が　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その時を待つ 暮れなずむ洋上。 龍翔丸は静かに波に揺れていた。 イカが動き出すのを待っているのだ。 海はベタ凪。 爽やかな東風が、ムシムシした暑さを吹き消してくれる。 午後７時。 誘魚灯が点灯、闇が這う海上を明るく照らし出した。 ミタ船長の��ぢ始めましょう！��ぢの合図で。 ドボーン、ドボーン、ドボーンと、一斉に仕掛を海に投入した。 ところが、ノビタの右隣りに陣取った達人は、仕掛けを投入しない。 ノビタや他の釣り客の様子を、タバコをふかしながら眺めている。 そして、 「底までどれくらいある？」。 「４５メートル」 と応えると、何やら思案顔をしながらうなずいている。 その風格は百戦錬磨の古武士である。 ＮＨＫの”のど自慢大会”を見ていると、歌う前から合格するだろうと思われる人がいる。 そう見えた３人に２人は合格する。 おそらくその立ち居振る舞いに、自然と自信が表れるのだろう。 彼もやはり神技の持ち主だった。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　使用した仕掛 独走する達人 我々から遅れること３０分ほど。 達人参加。 彼の釣り方は、道糸を手に持って釣る”手釣り”。 その時船中は、まだ１杯しか釣れていなかったのだが。 達人は、開始するとすぐに１杯ゲット。 それを皮切りに達人は入れ食い、もう誰も彼の勢いを止められない。 船上は彼の独り舞台となる。 その隣りのノビタには、貧乏神が背中に貼り付いたように、まだ一杯も釣れていない。 達人に釣れたタナ（水深）を聞くと。 左手で指を４本立て、その後に親指と人差し指で丸を作った。 達人の指示通りのタナを探っていると、はじめの１杯が釣れたが。 これ以降も、達人が２０杯釣る間にノビタは１杯のペースだった。 達人とノビタが座っている間隔は、３メートルほど。 仕掛けは同じ。 釣れるタナは達人に合わせている。 なのに、なぜこんなに差がつく。 ノビタはサバに邪魔されたが、達人はサバに邪魔されることなくイカを。 まさにそれは神技だった。 同じ人間なのに。 同じ釣り師なのに。 ノビタも場数は踏んでいるのにだ。 やはりこれは才能か？。 「桃栗３年、柿８年。だるまは９年、ノビタは一生？」。 このままでは終われない。 サバの猛襲 午後７時半。 水深４５メートル近辺をシャクっていると、いきなりバシッ！と。 竿が海面に叩きつけられた。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　海の無頼漢 そのまま、ガガガガガ・・・・と強烈に竿が、斜めに引っ張られていく。 �"これは・・・・・・・サバ？！���錫鮠 ����電動リールのパワーをＭＡＸにした。 �"ギュイーーーーーン！���錫鮠 ����と、電動リールは時速１００キロメートル？の勢いで我武者羅に獲物を引き上げてくる。 これでは、さすがの無頼漢も、なすすべもない。 　　　　　　陸では釣れない大アジ 海面に浮かんだのは、４０cmオーバーの大サバ。 目を廻し仮死状態になっていたが、船上で息を吹き返しバタバタと大暴れ。 そして、暴れながらゲボッ！とイワシを丸ごと吐き出した。 ーアーメンー 沖上がり 今夜はこの後も、サバに泣かされた。 イカのアタリも頻繁にあったけど、イカを引き上げてくる途中、サバが引っ掛かり、暴走し、イカを振り落とし、サバだけ上がってくるのだ。 でもたった１匹だけど、３４cmの大アジが釣れたので良しとしよう。 午前０時、沖上がり。 今夜は、最後の最後までサバに悩まされてしまった。 達人は、サバに邪魔されることなく６０〜７０杯釣り上げた。 ノビタは６杯。 この差は、永遠に縮じめることは出来ないのだろうか？。 �"痛みに触れさせて　そっと目を閉じて 　夢を失うよりも　悲しいことは 　自分を信じて　あげられないこと♪���錫鮠 ����　　　　　　　　　　　（��ぢＪｕｐｉｔｅｒ��ぢｂｙ　平原 綾香） 本日釣果 　　スルメイカ　　３０〜３４cm　６杯 　　大アジ　　　３４cm　１匹 　　大サバ　　　３５〜４２cm １２匹 　　　　　　　　　　　　 　　　本日釣果 Ｔｈｅ　ＥＮＤ

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