２００６年７月１８日（火）　阿字ケ浦方面　アジ釣り 　　　　　　　　　　　　　　午前１０時半〜午後２時

雨降る中で・・・・ 親ゆずり　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　気狂い沙汰だぜ・・ 血は争えない。 雨に霞む港。 一人で釣りをしていた。 雨がノビタを溶かそうとするかのように。 容赦なくカッパの上で、パチパチと弾けている。 浮子も雨に叩かれ、水面でユラユラ揺れていた。 親父が死んだのは、今から十数年前だった。 山形県の寒河江湖。 季節は晩秋。 雨の中で親父も一人で釣りをしていた。 その晩高熱を発し、翌日病院で急性肺炎と診断され入院。 それが元で２ケ月後に、西方十万億土に旅立った。 今はまだ、無窮のおくに旅する途中であろうか。 既に彼岸に到達し、賽の河原で釣りをしているのであろうか。 この親父の、抑制力というネジが４〜５本抜けた血を、ノビタは引き継いでいるのだ。 �"子供時代は二度と来ない。 　　　　　　でもバカは一生続く���錫鮠 ����　　　　　（映画��ぢスタンド・バイ・ミー��ぢより） 使用した仕掛など 既に紹介済みであるが。 コマセは丸九のスーパー１スペシャル、定価で５００円と安価だが量も多く、集魚効果に特に問題無いようだ。 このコマセにアミコマセ１ｋｇを混ぜて使用した。 サビキは、ハヤブサの��ぢ小アジ専科��ぢ白スキンの５号。 ハリスの強度が１号、かつ素材がシーガーなので、パーマネントになりにくいのと、昼間は白スキンに軍配があったから。 沖アミは、ハマイチの��ぢ沖アミ生レンガ��ぢＬＬサイズを使用している。 この沖アミが他の類似する沖アミ商品より優れていると思った点は。 形が崩れていない沖アミの量が、他の類似商品よりも群を抜いて多かったから。 フグ税は問答無用 　　　　　　　　　　　　　　　　　　６本針にパーフェクトのフグ 釣りを開始したのは午前１０時半。 厚い雲に覆われた空から。 雨が、馬の小便のようにシャーシャーと降って来た。 海面は散弾銃を浴びたように無数の飛沫が上がっている。 「雨々ふれふれ　もっとふれ 　私のカンパチ　つれて来い♪」（「雨の慕情」ｂｙ八代亜紀） と気分は明るい。 釣りを開始して１０分は、何ごともなく過ぎた。 何投目か、コマセを撒きながら仕掛けを海に投入すると。 浮子が海面に立った瞬間、スパッと海中に消えた。 はじめの１匹は１５〜１６センチのアジ。 この後は、ハナダイとフグの猛襲に遭う。 釣りも決して安い遊びじゃない。 餌代、仕掛け代にプラスして消費税５パーセントが問答無用で徴収されるが、そんなもんフグ税と比べたらノミの糞だ。 海にはフグ税という重税があり、餌の６割以上を強奪されるのだ。 「タマゴを割らなければ、オムレツはできない」（フランスの諺）。 要は、何かを得るには、何かを犠牲にしなくてはいけないということか。 アジは、フグや、ハナダイの合間に、１匹、また１匹、と釣れた。 今日も嬉しい１匹 また浮子がヒョコヒョコ踊っている。 ーこれはフグだゾ、とそのまま放置していると。 浮子が真下にズボッと消えた。 合わせた。 「ドドドド−−−ン！」 と竿をなぎ倒し、竿を��ぢの��ぢの字に曲げる豪快な引き。 ーカンパチだ！。 ハリスが細いので無理は出来ない。 ハラハラ、ドキドキのスリルを味わった後、無事、堤防の上に引き上げた。 ２２センチのカンパチとフグのダブルだった。 納竿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヒラアジ このあと午後１時半まで、ハナダイ、アジ、フグの順で入れ食い。 根が貧乏性なせいか、入れ食いとなると、二度とこんな事はないであろうと夢中になって釣る。 人品いやしい所作であると頭では考えているが、魚を針から外し、すぐ仕掛を海に戻す動作に一片の迷いもない。 今日は１５センチのヒラアジも釣れた。 午後１時半を廻ると、海はフグに占領され、フグ、フグ、フグ・・・・のオンパレード。 午後２時、事態が改善される見通しがなく納竿。 雨音がまた激しくなって来た。 雨に濡れながら、 「どうしようもない わたしが歩いている」 　　　　　　　　　　　（山頭火） 本日釣果 　　アジ　　１４〜１６センチ　２８匹 　　ヒラアジ　１６ｃｍ　１匹 　　ハナダイ　　５〜８ｃｍ　　無数　リリース 　　ハナダイ　　１５〜１６センチ　３匹 　　フグ　　　　　３〜２０ｃｍ　無数　 　　　　　　　　　　　　 　　　本日の釣果 Ｔｈｅ　ＥＮＤ

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