2006年12月13日(水) 阿字ケ浦方面
              午後2時半〜午後4時
ノビタの釣り天国


     狙い外れてアジ5匹
                                       鉛色の空の下で
タナゴのスリミ
潮の動き、天候もだが、この季節は寒さが一番の敵だ。
いつも朝駆けしようと思っているけど、フトンから抜け出せないでいる。
グズグズしていると、
「タナゴを釣ってきてよ!」
と、カミさんからハッパをかけられた。

先日、ノビタがタナゴを釣った時、カミさんがスリミにしてくれた。
それを、味噌汁や、おでんに入れたところ、その美味さに家族全員がハマったのである。

始めの1匹
日が翳るとまだ昼だというのに、黄昏のように暗くなった。
冷たい風が、南から吹いていた。
10人ほどいた先客が、一人、また一人と竿を納めて帰って行く。

釣りを開始したのは、午後2時半。
30分ほど過ぎた時、水面に漂っていた浮子が海中にズブッ!と沈んだ。
ーキタ〜〜〜。
初めの1匹は、18センチのアジだった。

酔ったおっさん
「ナニを狙ってんですか?」
と顔を赤くしたおっさんが、ボーフラのように揺れながら近ずいて来た。
話しを聞くと、昨夜、宇都宮から仲間と釣りに来てズーーッとやっているらしい。
30センチほどのカレイ1匹と、アジを20匹ほどと、アナゴを3本釣ったようだ。
内側から暖を取ろうと、アルコールをひっかけたと言う。

アルコールが入っているので、やけに元気が良い。
「年は俺より5つ上だけど、社長なんて恐くない。止めろと言われても、ヘッ!。俺は先代の社長から仲良しなんだ、馬鹿にすんなっての」
そして今度は、
「最近の若い奴は馬鹿だらけ。昔はみんな頭が良くて物覚えが良かったのに。この頃の若い奴の物覚えの悪いったらないね。毎日、怒鳴りぱっなしだよ」と笑っている。
ナンカ嬉しそうだ。

          
17〜18センチ
汚いおっさん
「ナニ狙ってんだ?」
さっきの酔っ払いがいなくなったと思ったら、またさっきと同じくらいの年のおっさんが近ずいて来た。
やけに薄汚い、まるでドブねずみのようなおっさんだ。
顔中、雑草のように不精髭がはびこり、ジャンパーも、ズボンも真っ黒に汚れている。
アジが2匹釣れたと答えると、ギョロリとこちらを睨んで、デッカイのか?と聞く。
小さいと答えると、まるで興味を失ったような顔をして去って行った。
ナンカ侮辱されたような、後味の悪い思い。

孤独な釣り人
午後4時、空からポツポツと雨が落ちてきたので、納竿。
誰もいない堤防を帰って来た。
港は急速に、闇に溶けていく。
途中、雨の中で竿を1本持ち、クラーボックスに腰をかけ、じっと海を見ているおっさんがいた。
雨カッパも着ていない。
まるで、”氷雨に打たれて、このまま死んでしまいたい”ような光景だった。
彼の後ろを、黙って通り過ぎる。
雨は、パチパチと音を立てて降ってきた。


本日釣果
 アジ   17〜18センチ 5匹

            
  本日の釣果






















The END
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