2007年1月12日(金) 阿字ケ浦方面
             午前11時〜午後3時
ノビタの釣り天国


    タナゴは待っていた♪

                                        雲間から日が
Mr.Xの誘い
堤防の上を歩いていた。
空を覆う厚い雲が裂け、雲が薄くなり。
雲間から陽光がこぼれると、その分だけ寒気がゆるんだような気がする。
風はわずかに北西の方から吹いていた。
海は湖のように穏やかだった。

今日も海は貸切状態だ。
目をこらすと、黒いゴマのような人影が、1つ、2つ・・・全部で4つ、点在していた。
先に進むと、堤防の先で手を振っている奴がいる。
「おそよう!」
Mr.Xだ、満面笑みを浮かべて立っていた。

今日の釣行は、Mr.Xに昨日電話で誘われたのである。
今朝は寒かった。
雲に覆われた冬空に、すっかり戦意を失っていた。
一人だったら決して釣りには行かない日だ。

なんとかグズグズしていた気持ちをハリ倒し、家を出たけど、結局、Mr.Xと約束した時間より1時間遅れる。
彼は投げ竿2本と、浮子釣り竿1本出していた。
まだ何も釣れず、時々フグのようなアタリがあるだけらしい。

   
  鈴がリリーンリリーン♪
タナゴちゃんは待っていた
午前11時。
ノビタは磯2号の竿を2本出し。
「オンリー・ユー」と、今日も他の魚に目を奪われずタナゴ狙い。
「愛情1番、タナゴは2番。3時のおやつはタナゴのスリミ♪」
とせっせとタナゴを釣りました、ハイ。

いつものように竿の先に鈴を付け、足元の堤防際を狙うと。
周囲100メートル、Mr.Xとノビタしかいない閑散とした堤防に、
「リリーン、リリーン、リリーン、リリーン」
と鈴が絶えることなく鳴り響いた。
Mr.Xはカレイにも、タナゴにも振られて、眠っているような静けさ。
  ひと
「他人の不幸は蜜の味」、Mr.Xが静かになるのと反比例して、堤防の上を元気に走りまわるノビタでした。

Mr.Xが釣った物は?
と・・・。
「キタ、キタ、キターー」
と30メートルほど離れた所からMr.Xの、不快な叫びが耳に飛び込んできた。
ノビタに見せ付けるような、オーバーな叫び声。
ーどうせ・・・。
と思いつつ行ってみた。
行くと、丁度、敵を引き上げたところだった。
彼が靴で隠すようにしたので、覗いてみると。
思わず笑ってしまったヨッ。

                                      
酒の抓みになりました
それは、「生まれてきてすみません」と言っているような、20センチほどのナメクジのお化け、ナマコだった。
堤防の上で休んでいたカモメが、羽根を広げて「クエーー、クエーー」と鳴いた。
カモメ語で、「馬鹿みたい」。

ノビタが、
「これは人間が食うもんじゃないね」
と言うと。
「どうする?」
と聞くので、
「もらってやってもいいよ」
と恩きせがましくもらってやった。
結局このナマコは、ノビタの晩酌の抓みになったのである。
この季節のナマコは、大間マグロと同じほどの価値があるのでは?、驚美味、感歎、感歎。(チャン、チャン♪)

     
  招かれざる客
フグがいっぱい
餌取りが多い。
仕掛を投入して数秒、竿先に付けた鈴が鳴らないまま、6本針に付けた沖アミ全てが消えてしまう。

弱々しく鈴が鳴った。
仕掛を上げてみると、20センチほどのフグが掛かっていた。
                    
  使用したサビキ
餌取りはフグである。
昼間の海は、フグの含有率が非常に高い。
タナゴとフグの割合は、1対50の割合では?と思うほどだ。
ここでタナゴ釣りをあきらめたのでは、霊長類ヒト科の人間の沽券にかかわる。
とノビタは、これまでの経験、知識を総動員して、フグとの智恵比べに臨んだのである。

ーフグを攻略するには?
結論から言うと、絶えず転戦するしかない。
2〜3匹タナゴが釣れたなら即ポイントを移動する、タナゴが釣れる間にフグが集まってきて、以降そのポイントはフグ軍の占領地になってしまうからだ。

この方法は、堤防が貸し切り状態の時でしか通用しないから、あまり参考にならないのかも。
転戦ができないのなら、フグの行動が比較的に鈍くなる夜釣りがお薦め。

納竿
午後3時。
エサが無くなる。
エサの切れ目が縁の切れ目、納竿。
勝利の女神に見放され、暗い顔のMr.Xを憐れみつつ、意気揚々と現場を後にした。

本日釣果
 タナゴ  15〜25センチ 24匹
 クサフグ  18センチ 1匹 リリース
 ナマコ   20センチ  Mr.Xから奪う

            
      本日の釣果



























The END
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