2007年1月25日(木) 日立沖の真鯛釣り
             午前6時半〜午後1時
ノビタの釣り天国


      鯛やヒラメの舞い踊り♪

                                    その時がきた!
本日、お日柄良し♪
午前4時半。
布団から、パシャッ!と飛び魚の如くとび出した。
お叱呼をし。
顔を洗い。
パソコンで天気予報と波浪予報を確認し。
ー本日、お日柄は良し!

お餅を3個焼き、海苔に包んで醤油を付けて食べた。
『お〜ぃ、お茶』の粉末を、熱い湯で溶かし3杯飲んだ。
そして『勝って来るぞと勇ましく』と、今日も元気に家を飛び出したのである。

出航前
午前5時半、第5埠頭。
龍翔丸は、湖の底のような闇の中に、ライトの灯りで煌々と輝いていた。
ノビタが一番遅かったようで、先客はみんな、それぞれの釣り座で準備に余念がない。
船内を忙しそうに動き廻っているミタ船長に、挨拶をすると。
お金が貯まるように伸ばしたと言うあごの下の髭を摩りながら、ヒソヒソと仕掛けについてレクチャーしてくれた。
今日の釣りには間に合わなかったが、次回試してみよう。

まずまずの釣り日和
午前6時、龍翔丸は第5埠頭を離岸。
日立沖へ30分ほど疾走したところで停止した。
北風が吹いていた。
海上は無数の小波が起ち、うねりも少々あったが、まずまずの釣り日和だった。

 
使用した仕掛
まだ薄暗い海上に、
「プーー」
と仕掛けを投入せよの、汽笛が鳴り響く。
いまかいまかと合図を待っていた釣り客が、一斉にドボン、ドボン、ドボン、ドボンと仕掛けを海に投入した。
ノビタは、おもむろに仕掛けの準備を始めた。
前回の経験から、あせる必要は無いと思ったからだ。

闇がうす紙を剥ぐように明るみを増し、いつか空はワインレッドの色に染まり。
水平線上に真っ赤な太陽が顔を出した。
海上に綿雲が数条伸びている他、青く澄んだ空が広がる。

鯛の入れ食い
午前6時50分。
全神経を竿を持つ両手に集中させながら、70メートル下の海底を、60号の錘で軽くトントンと叩きながらアタリを待っていると。
お馴染みのククーッ、ククーッの信号が、海底からPEラインを走って竿先へ、竿先から手元に送られてきた。
竿先をソーッと持ち上げると、ククーッ、ククーッと慌てて逃げる動きが伝わってくる。
本日、初めの1匹は20センチほどの花鯛。
この後、ほとんど入れ食いで、花鯛、真鯛が掛かった。

またチャンスを逃す
午前8時半、真鯛をダブルで掛け、船上に取り込んでいた時だった。
一瞬、船上に騒然とした緊張が走り。
両隣りの釣り人に、3点、5点掛けで沖メバルが上がった。
              むかで
「運が無いときや百足もこける」
ノビタも慌てて、餌の付け替えをしてドボーン!と仕掛けを70メートル下の海底まで落としたのだが・・・。
今日もメバルは疾風迅雷の如く登場し、一陣の風の如く海底から消え去っていた。
またも千載一遇のチャンスを逃したのである。

巨大ヒラメが・・・
午前9時。
突然、ミタ船長の緊迫した声がスピーカーごしに落ちてきた。
「あおるな!。巻かないで!。そのままゆっくり巻いて」
しばらくして、後ろから張り詰めた空気が走ってきた。

振り返ると、ミタ船長が、
「御用、御用、御用」
とタモを右に左に振り回し、敵を追っている。
3分ほど悪戦苦闘してお縄にしたのは、90センチ近い巨大ヒラメだった。
針に掛かった花鯛を、一呑みにしたのが運の尽きだったようだ。
この大捕り物を見て、ノビタもと俄然やる気が出たのだが・・・・、ノビタにはそんな僥倖は最後の最後まで訪れなかった。
でも次回には・・・・と、またまた見果てぬ夢に憑かれ、釣り病を悪化していくノビタであった。

そして待望の
昼の12時過ぎ。
今日もメバルは駄目だと、ノビタの様子を見にきたミタ船長にぼやくと。
「まだまだあきらめるのは早い。必ず釣れるよ」
と肩を叩き励ましてくれた。
ーそうだ、求めよさらば与えられん!

それからしばらくして。
仕掛けを落とし、錘が海底に着地した所で、ゆっくり持ち上げようとした時だった。
「・・・・・・?」
根掛かりのような感触が。
リールを巻き、力を加えて竿をグッと持ち上げると。
グググッ、グググッ、グググッ・・・・と強烈な引き。
竿をそのまま持ち上げようとすると、漬物石を持ち上げるような重さが。

電動リールのスイッチをオンした。
電動リールが、「ウイーーン」と快音を上げながら道糸を巻き上げる。
途中、竿先が何度も海中に張り倒されながら、とうとう敵が海面に。
モスグリーンの海に、パッと黄色い花が咲いたように浮かんだのは・・・。
なんと24〜5センチのメバルがゾロゾロと5匹。

「こんにちは、こんにちは。遅くなってゴメンネ」
とメバルちゃん御一同様が、到来したのである。
この瞬間ノビタの頭上には、
「メバル様熱烈歓迎」
の横断幕が風にたなびいていたヨ。

祭りが多かった
今日は、潮の流れが速く、祭りが多かった。
ノビタも、3〜4回祭りに参加してしまった。
願わくば祭りにならないようにと、祈りつつ竿を操るのだが避けられなかった。

隣り同士で祭り。
3人並んだ端と端同士で祭り。
右舷側と左舷側とで祭り。
その度に、2人で、または3人で、ゴチャゴチャに絡んだ仕掛を解きあう。
3人並んだ端と端がお祭りした時は、真ん中の人も釣りを中断し、仕掛を解くのに協力してくれる。

今日は、糸の出し過ぎだとか、シャクリ過ぎだとか、錘の重さが違うとか、文句を言う人はいなかった。
不幸中の幸いというべきか。
いつもこうあって欲しい。
同じ船に乗り合わせた釣り師は、皆、「アミーゴ!」なのだから。
スペイン語で「仲間だ!」。

                                       
お頭付き
沖上がり
午後1時。
「プーッ」
と汽笛が鳴り、続けて。
「今日は終わりにしましょう」
のミタ船長の終了宣言が、スピーカーから流れた。
まだ鯛は釣れ続いているので、
「これっきり これっきり ですか〜♪」
と未練を残しながら、仕掛を海底から回収した。

今日は、ハイライトの1日だった。
ー期待は空よりもハイ(高く)で、現実はライト(軽い)だった。
次回こそ、巨大な外道を・・・・。

本日釣果
真鯛    23〜27センチ  24匹
花鯛    15〜20センチ  5匹
サバ     35〜37センチ  4匹
沖メバル  24〜26センチ  5匹

            
        本日の釣果




























The END
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