2007年2月21日(水) 日立沖の鯛釣り
             午前6時半〜午後1時
ノビタの釣り天国


       神々は留守?

                                     ぼんやり日が昇る
ああ神頼み
かんてんか
旱天下を放浪する旅人が、冷たいビールを欲するが如く釣りに焦がれていた。
天候を読み、潮を読み、海況を読み、なかなか意に叶わない。
・・・・・・が。
多少懸念もあったが、2月21日出撃と決定。

久々である、武運を神に祈るしかない。
むらまつこくぞうそん       あまてらす おおみかみ
村松虚空蔵尊の天照大御神。
             うかの   みたものかみ
笠間稲荷の宇迦之御魂神。
さかつらいそさきじんじゃ   すくなひこなのみこと  おおなもちのみこと
酒列磯崎神社の少彦名命・大名物命。
  さわわ   ちぎじんじゃ    あめひかたくしひかたのみこと おおなむちのみこと つみはやえことしろぬしのみこと  みわのかみすくなひこなのみこと
佐波波地祇神社の天日方奇日方命・大己貴命・積羽八重事代主命・三輪神少彦名命
    ひめたたらいすずひめのみこと  いすずよりひめのみこと
・媛蹈鞴五十鈴姫命・五十鈴依姫命。
                     おおなむちのみこと すくなひこなのみこと
真弓神社と大洗神社の大己貴命・少彦名命。
                                           
金砂郷神社の大己貴命・少彦名命・国常立命
・・・・・・・・・エトセトラと。
天空に向かい、大漁を茨城県の全ての神にお願いしたのだが・・・。

準備
午前5時45分。
空が藍色から青色に変色しつつあった。
日立港第5埠頭に接岸している龍翔丸船上。
いつものように、右舷の中央からミヨシ側に釣り座を構えた。

右舷側にはノビタと、大トモに一人しかいない。
夜明け前の寒さに、手をかじかませながら竿の準備をしていた。
ミタ船長が船上をセカセカ動き廻っている。
挨拶すると、
「今日はサトウさんのための出船だよ!」
と、プレッシャーをかけられてしまった。
今日乗船したのは、5人とのこと。

轟音
午前6時、出船。
薄紅色に染まる東天の底を目指し、龍翔丸は疾走して行く。
キャビンの中で、隣りの釣り師から話しかけられた。
その声は、エンジンのバリバリバリ・・・・という轟音に粉砕され聞きとりにくい。
まるでジグソーパズルのように、言葉の欠片を繋ぎ合わせて聞くのだが・・・。
「いわきから花鯛を釣りにきた」ぐらいしかわからなかった。

        
天気晴朗なれど
春の海
午前6時半。
「プーッ」という汽笛を合図に釣り開始。
風がしきりに動いていたが、さほど強くはない。
多少うねりがあったが、大海という巨視眼的にみれば凪であろうか。
雲間から顔を覗かせた朝日を映し、金色燦然と輝く海。
空は白く霞み「天の原 ふりさけみれば霞立つ」のような今日の海には春ののどかさが。

海底からの便りは、はるか月から来る便りのように遠い。
午前7時10分ころ、海底からヒクヒクという微弱な信号が手元に。
竿先を持ち上げると、その信号は消えてしまった。
同じような魚信がまたあったが、それだけだった。

午前7時40分、今日始めての1匹は20センチほどの花鯛だった。
この後も線香花火のような釣りが続く。
ドドドーン!と夜空に散る花火のように血沸く魚信は、まだか、まだかとシャクリ続けたのだが・・・。

沖上がり
天気も良く絶好の釣り日和だったのに、とうとう最後まで海は炸裂しなかった。
どうやら茨城県の神々は、どこか暖かい所に観光旅行にでも行き、日立の海を留守にしていたのかもしれない。
今日は、さすがにミタ船長も元気がなくなり、溜め息や、ぼやきが・・・・・・。
何度もポイントを移動したが、状況はあまり変わらない。

「こうしようと思う心が病である。
 それを直そうと思う心も病である。」
 人間は自然体であるべきである」
(徳川幕府御指南役 柳生宗矩)
ま、”あきらめは心の養生”ということか。
午後1時、沖上がり。

船を降りるさいミタ船長に、今年はカレイはやらないの?と聞くと、
大声で「やるよ!」の返事。
重ねて、いつからやるのか聞くと、
「3月に入ったらすぐにでも」
ーよし、次はカレイだ♪
「To dream the impossible dream♪」
(「ラマンチャの男」主題歌より)
ノビタの見果てぬ夢は、まだまだ続く。

本日釣果
花鯛  15〜25センチ 20匹
アジ  27センチ  1匹

            
    本日の釣果




























The END
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