2007年3月8日(木) 日立沖の鯛釣り
             午前6時40分〜午後1時半
ノビタの釣り天国


       目出度さも・・・

                                   快晴の日立沖
何を釣るの?
もう2週間近く釣りに行っていない。
「ノビタから釣りを取ったら魚が喰えぬ」と吼える、我が家には『強き者よ、汝の名は女なり』の恐妻が棲んでいる。そろそろ出撃しないと・・・休火山が活火山に。

昨日、久々に日立フイッシングセンターサウス店に行ってみた。
ミタ船長がいたので、明日龍翔丸に乗るよと声をかけると、
「何を釣るの?」
と聞かれてしまった。
長い時化が続き、情報のエントロピーが増大し、『お釈迦さまでも知らぬ仏の・・・予測がつくめぇ』なのだ。
『傾向と対策』なんぞ聞かんでくれと言たげに、ミタ船長の顔はパッとしない。
とりあえず明日はカレイ狙い、駄目なら途中から鯛、メバル狙いに切り替えるらしい。

処女航海
午前5時半。
既に空は白み、港は、倉庫も船も岸壁も堤防の上の車、車、・・・も、姿を鮮明に現していた。
沖からのうねりが湾内に入ってきて、接岸中の龍翔丸は出馬を待つ競争馬のように前後に揺れている。
ー大丈夫かな〜?
と思いつつ、船に飛び乗った。

すでに船上は、釣りの準備をする客で騒然としていた。
いつもノビタが釣り座を構える右舷ミヨシ側は空いていたので、今日もそこで釣ることに。
ミタ船長がきて、「今日は処女航海だよ!」と一言残し、操舵室の方へ消えて行った。
今シーズン初めての、先ゆきが不透明なカレイ釣りであることを、強調したのかもしれない。
      
夜の名残の白い月が
釣れたけど・・・
午前6時02分、龍翔丸は定刻より2分遅れて日立港第5埠頭を離岸。
漁場に着いたのは、午前6時40分。
青く澄んだ空が広がり、西の空には陽の光に霞む白い半月が、まだ名残惜しそうに浮かんでいた。
海はうねっていたが、想像したほどではなかった。
風は弱いが凍風、手が凍えて何度もポケットに手を突っ込みながら竿をシャクっていた。

7:20分、始めの1匹は30cmほどのショウサイフグ。

涙のマコガレイ
7:30分、右隣りの若い初心者に、30cmほどのカレイがきた。この初心者は、この後も30cm前後のカレイを2枚追釣。
ノビタには、ショウサイフグを釣った後、海底からの応答はない。
8:50分、左隣りの釣り師に40センチ級アイナメが、続けて35〜6センチのカレイを掛け、貴重な1匹だからとミタ船長を呼んでタモ入れしてもらう。この慎重な釣りを隣りで見ていたのに・・・・、後悔先に立たずか。

8:55分、待望のカレイらしきアタリが手元に届いた。
ー嬉しい!
まるで背に羽根が生えたような気分だ。
水深35メートルから、敵の抵抗に酔いながらゆっくり引き上げてきた。
「!」
水面に浮上したのは、30cmオーバーのマコガレイ。
慎重さという重しの無いノビタ。
そのまま道糸を持ち船上に抜き上げようとすると。
ーガーーン!。ナンタルサンタルチア。

水面からカレイが10センチほど上がった所で、ズボッ!とカレイの口から餌も針も吐き出され、カレイは嬉しそうに海へ。
ノビタの頭は、しばらく現実を認めることを拒否していたヨッ。
「ああもったいない」
だれかのため息まじりの声が・・・、それを聞いた途端、くやしさが倍増してしまった。
まるで歌謡曲のような幕切れだ。
「七色の虹が消えてしまったの シャボン玉のような あたしの涙
 あなただけが 生き甲斐なの 忘れられない
 ラブユー ラブユー 涙のマコガレイ♪」
                (by『ラブユー東京』)
勝利の女神もノビタのドジに気分を害したのか、以降、海底からの便りは消えてしまう。

それでも耐え難きを耐え、
「生きてるかぎりは どこまでも
 探しつづける マコガレイ
  焦がれ傷つく わたしでも ・・・」
              (by『骨まで愛して』)
と、モクモクと竿をシャクリ続けたのだが・・・。

やっとつかんだ幸せ
昼の12時からカレイ釣りから、鯛やメバル釣りに変った。
切り替わって5分もしないうちに、クククーーッ、クククーーッと、小気味良い信号が45メートル下の海底から手元に送られてきた。

リールを巻いてくる途中、竿先がペコリ、ペコリとお辞儀をする度に、針が敵の口から外れるのではと心臓をドキ、ドキさせていた。
なんせ数時間ぶりの、待ち焦がれた獲物なのだ。
船上に取り込んだのは、22〜23センチの真鯛のダブルだった。
この後、小ぶりな花鯛2匹と、23センチのメバルを1匹追釣。

午後1時10分。
根掛かりで仕掛けを失う。
操舵室に行きミタ船長に、まだやるのか聞くとまだやると言う、どうせだめかもと思いながらも最後に残った仕掛けを出した。

水深40メートルの海底をトントン錘で叩いていた。
すると、グングングンと小気味良い引きが。
リールを巻いてくると、キュイーン、キュイーンと竿がお辞儀を繰り返す。
・・・・・・と。
右隣りの若い初心者が、今まさに50センチほどのホウボウを船上に取り込んだ所を目撃。
ホウボウに恋焦がれていたノビタは、垂涎の目で彼のホウボウ見ていたのだが・・・。
ところが、神はノビタを見捨てなかった。
若い初心者が釣った直後、水面に浮上したのは、ナント!ホウボウ。
船上に取り込んだのは40センチほど、初心者よりはチベットだけど・・・。
                                        どんげいちげん
ホウボウに変わりはない、ノビタにとっては曇華一現である。

沖上がり
午後1時半、「プーーッ」という汽笛を合図に終了。
ノビタを除き全員カレイを釣り上げたが、勢いは今一だったようだ。
ミタ船長の話しでは、底荒れするとマコガレイは食いが落ちるそうな。
確かに今日は大きなうねりがあり、海は底荒れしているようだった。
この底荒れが収まった時が、チャンスかもしれない。

本日釣果
真鯛  22〜23センチ 2匹
花鯛  16〜19センチ  2匹
メバル 23センチ 1匹
ホウボウ 42センチ 1匹

            
    本日の釣果

























The END
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