2007年4月24日(火) 大洗方面  トリ貝獲り
             午前6時10分〜午前8時半
ノビタの釣り天国


      トリ貝はまだいた

                                    雲多い日
寒い朝
家を出たのは午前5時20分。
厚い雲に覆われた空、冷たい北風。
野も山も街も、若葉に染まる季節だというのに、まるで冬の憂鬱さ。
ー止めようか?
でもこんな時こそ行こう。




「一人ぽっちで さびしい暮らしをしていても 
       いつも行くところがある ダウンタウン♪

 心配ごとがある時も 街の騒音が救いになる ダウンタウン
  街に流れる音楽に耳を傾け ネオンがきれいな舗道を歩いていると
       悩みも気がかりなことも みんな忘れてしまう だからダウンタウン♪

    ダウンタウン こんな素敵なところはどこにもないわ
     ダウンタウン いつもわたしをを待っているの♪  」
        (『恋のダウンタウン』 by ペトゥラ・クラーク)

ノビタのダウンタウンは、海なのさ。
と、鼻水を垂れながらロシュナンテに乗り、大洗に向かった。

優しいお爺さん
大洗に着いたのは午前6時過ぎ。
先客は一人だけ。
まん丸い赤ら顔をした65歳ほどのお爺さんである。
疲れたのか、堤防の上に腰を下ろしタバコをふかしていた。
側にあるプラスチック製の箱には、トリ貝が50個ほど入っていた。

      
マイクロタコまで
話しかけると、両目を”へ”の字にして応えてくれた。
そのニコニコ顔に、春風のような人柄を感じた。
このような顔も、世の中にはあるんだ。

「あなたがそこに ただいるだけで
  その場の空気が あかるくなる

 あなたがそこに ただいるだけで
  みんなのこころが やすらぐ
     そんなあなたに わたしもなりたい」
     (『にんげんだもの』 by 相田みつを)

お爺さんは、1時間ほど前に来たらしい、ということは時速50個。
まだまだトリ貝は、いるようだ。

神技だ!
午前6時10分、ノビタ参戦。
空振りは無いが、1度に上がってくる貝は1〜2個と少ない。
この前より敵影が薄いようだ・・・。
                                   
    1度に7個
ところが隣りのお爺さんは、投げる度に5〜7個引っ掛けてくる。
お爺さんの仕掛けは足3本、ノビタより1本多い。
「是非に及ばず」
と思ったが、それだけではなさそうだ。

お爺さんは時々、針のついていない道糸にも貝を引っ掛けてくる。
ーキョトー!(驚倒)
開いた口が塞がらない。
針がついていない道糸に貝を掛ける、塚原卜伝が剣で岩を割った神技に匹敵するのでは?

そのお爺さんが、
「もう少しゆっくり曳いた方が良いですよ」
とアドバイスしてくれたけど。
ノビタの状況は変わらない。
お爺さんと同じ所に投げてみても、状況は変わらない。

その心も、技も、お爺さんは神のようだ。
「神仏の声は心できくもの、耳できくものではない」
まだまだノビタは修行が足りない。

納竿
いつか、一人、二人と貝獲りが増え周囲が賑やかになってきた。
午前8時半、これ以上獲っても持って帰れないと納竿。
お爺さんに、
「アスタ・ラビスタ」
スペイン語で、「また会う日まで」
と挨拶して帰って来た。

帰宅すると、
「大儀であった」
と、カミさんの声が台所から飛んできた。

本日の成果
トリ貝70個ほど。

                
本日の収穫




















The END
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