2007年5月10日(木) 日立沖のカレイ釣り
              午後6時10分〜昼12時
ノビタの釣り天国


       日立沖はカレイ釣り!

                                     空も海も陸も白く霞む
少々落胆
朝、5時10分。
第5埠頭に係留されている龍翔丸に乗り込んだ。
乗船予定者は全員乗っていて、ノビタが最後だったらしい。
いつものノビタの定席には既に先客が座っていた。
ー少々落胆。

ノビタは空いていた右舷のトモ、操舵室の後側に陣取った。
そこに東海村のサトウさんが来て、ニコニコと嬉しそうにノビタの席を指しながら、
「そこで拙者は、昨日1匹しか釣れなかった」
とノビタの落胆に追い討ちを。
「その辺は腕でカバーしますよ」
と笑いながら冗談風に返したが、それは本気でもあった。
ノビタは必殺の仕掛けに、絶対的な信頼をおいていたのである。

海上にはうねりが
午前5時20分、龍翔丸は定刻より10分早く埠頭を出航。
空も海も地平線も、全て白いカーテンで覆われたように霞み。
海にはゆるい北風が吹いていた。
龍翔丸は穏やかに広がる海を南下して行く。

釣り場に着いたのは午前6時10分。
此処はうねりがあり、たえず波が膨らんではしぼみを繰り返していた。
現場に着くとすぐに、
「プーーーッ」
と釣り開始の汽笛が鳴った。

船にユラユラ揺られながら、水深25メートルの海底を探る。
ノビタのいる反対側(左舷側)の方から、
「キタキター」
という声が上がり、しばらくしてその声が、
「ネコザメだー」
に変わり、周囲に笑い声が沸き起こった。

        
今日はうねりが
釣られてしまった
またシーンと船は沈黙する。
ミタ船長がスピーカ越しに、
「他船ではマコ(カレイ)が上がっているようなので、ガンバッテ」
とハッパをかける。
ノビタも竿とリールを真剣に操り、
ーもしもしカレイよ、カレイさんよ。
とつぶやきながら、トン、トン、と錘で海底をこ突いていた。

と・・・・・・。
ノビタの左側、ミヨシ右舷側の人が30cm強のカレイを上げた。
彼が居る所は、ノビタがいつも座っていた所、
ーそれはノビタのカレイだーーー!
と思わず声を出さずに叫んだね。

そして
午前7時、竿を持つ手に待望のアタリ!
ググッ、ググッ、ググッと結構な引きである。
竿先が海に突っ込むように湾曲している。
東海村のサトウさんが、タモを持って飛んで来た。
水面に浮上し御用となったのは、35センチほどのマコガレイと、40センチほどのネコザメのダブル。
道理で引きが良かったわけだ。

午前7時20分、またまた小気味良いアタリ。
どうせネコザメだろうと思っていたら、今度はカレイとアイナメのダブルだった。
午前7時45分、3匹目のカレイが上がる。

逃がした魚は・・・
次にアタリがあったのは午前8時10分。
竿先がグングン絞めこまれる強い引き。
左側の釣り人が自分の竿を船縁に立てかけ、タモを持ってノビタの側に立った。
ところが途中から手応えが消え、水面に上がって来たのは、
「ノー・フイッシュ!」
仕掛けだけ。ーガーン!
側に立っていた隣りの人が、
「どうもすみません。私が余計なことをしたばかりに・・・」
と詫びている。
側に立ったことが余計なことだったらしい、これにはノビタの方が恐縮してしまった。

「花発多風雨 人生足別離」
             (千武陵)
上記漢詩を井伏鱒二が訳した下記が有名。
「花に嵐のたとえもあるぞ。さようならだけが人生だ」
別れは常ならむ。
この後、8時半に1匹、9時に1匹、10時に1匹追加。
                                            
使用した仕掛
カレイ釣りの極意
操舵室からミタ船長が顔を出し、アドバイスしてくれた。
その内容は、ノビタも体で感じていたことなので即了解した。
カレイ釣りは、間歇的にやってくるある一瞬の好機を見逃すと、釣果は伸びないようだ。

ミタ船長のアドバイスを、「天の声にもたまには変な声もある」(福田赳夫)ようだと思っている人は、止むなしだが・・・。
剣の世界の一瞬の隙を見逃さない、のと同じよにそれは一瞬である。
もし龍翔丸でカレイ釣り行くことがあったならば、ミタ船長に聞くことをお薦めする。
かつ仕掛けはノビタが使用した仕掛けをお試しあれ。

ダブル
午前10時50分。
ミタ船長のアドバイスを受け、そのタイミングでは海底の底取りを慎重にしていると。
ググッ、ググッ、ググッと強いアタリが手元に。
そのまま道糸を、少し潮流の引きに合わせて出して行った。
道糸がフケ、すぐまた潮に流され張る、途端に前より激しく竿先がガクガクガクと踊った。
ー今だ!
とリールを巻いた。重かった。
また、左隣りの人がタモを持って側に立っていた。
水面に上がって来たのは、35〜6cmのマコガレイのダブル、左隣りの人に無事タモ入れして頂いた。
カレイをダブルで釣り上げたのは、生まれて初めて。
嬉しい2匹だった。

沖上がり
この後、11時半に25センチほどのマコガレイが来て、それが最後だった。
午後12時、沖上がり。
うねりが大きくなり、北東の風も強くなっていた。
龍翔丸は北島三郎の『函館の女』の歌詞のように、”さかまく波を乗り越えて・・・”バシッ、バシッと大きく左右に揺れながら、あえぎあえぎ日立港に向かった。
日立港第5埠頭に戻ったのは、午後12時50分過ぎ。
無事、日立港に戻れたことに感謝。
アーメン。

本日釣果
   マコガレイ 25〜38センチ  9匹
   アイナメ   26センチ  1匹

            
   本日の釣果














The END
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