2007年5月21日(月) 久慈川河口の石持釣り
              午後7時〜午後8時半
ノビタの釣り天国


       今日も1匹だけ
   
                          
            期待の黄昏
負け元覚悟で
聞くこえてくるのは、夢もチボーもない噂や、風のたより。
そのたびに空を眺めてため息ばかり。
だれの言葉か忘れたけれど、「ため息は命を削るカンナの音」と焦燥し。
淡い期待が、童謡『しゃぼん玉』の第2節のように、
「しゃぼん玉 消えた
   飛ばずに消えた
  うまれてすぐに こわれて消えた♪」
浮かんでは消え、浮かんでは消え。
早や5日、釣りに行っていない。

このままでは植木のように、根腐れしそうだぜ。
ーさてどうしよう?
おまめたんからの投稿では、旭村、滝浜海岸の石持は好調らしいけど・・・。
旭村、昔はなんでもなかった距離だけど、今はやけに遠くに感じる。
ハイリスク・ハイリターンに挑戦するか、否か、ハムレットのように深刻に悩んだけど。
結局、川の流れすなわち易きに流れて、久慈川河口の石持に決めた。
噂では、一晩徹夜しても20〜24センチが2匹釣れるかどうからしい。
どうやら今日は、美空ひばりの『柔』の覚悟がいるようだ。
「か〜つと思うな 思えば負けよ〜
 負〜けてもともと ・・・♪」

フグはいるけど・・・
現場に着いたのは、午後6時40分。
空はピンク色に染まり、今まさに日が沈むところだった。
中天からやや西側に三日月が、その下に宵の明星が白く輝いていた。
冷たい風が北東からパタパタと吹いていた。
海は凪ていて河口で砕ける白波は無い、石持釣りには良い状況ではなさそうだ。
それでも、長さ400メートルほどの堤防に石持釣りが40人ほど、結構賑わっていた。
中央からやや沖側に空きがあり、そこで竿を出すことにした。
竿を2本準備し周囲の様子を伺っていたが、あの人も、この人も、ただ杭のように立っているだけ。
ー石持は旭村の方に逃げて行ったのかい?

      
三日月が白く寂しい
誰かが釣ってからでも遅くはないと待つ、5分、10分、15分・・・周囲で魚が釣れた気配はない。
他人などあてに出来ないと、午後7時釣り開始。
開始して3分、竿先がヒクヒクヒクと踊っている。
ー・・・・・・?
竿を掴み、後ろに仰け反った。
−哀し!
まるでライトな手応え。
はじめの一匹は不倶戴天の敵、17〜8センチのフグ野郎だった。

とうとう
それから待つこと30分。
突然、何の前触れもなく。
錘負荷30号、長さ4.5メートルの竿先が、バシッ、バシッ!と、張り倒され、叩き伏せられ、蹴っ飛ばされた。
竿を掴み、後ろに仰け反った。
ドドーン!と今度は重厚な手応え。
続けて、ドタッ、ドタッ、ドタッと敵の憤怒が道糸を走る。
ワッセ、ワッセ、ワッセと心臓をパタパタさせながらリールを巻いて来て。
ーどうだまいったか!
と高さ2メートルの堤防の壁越しに引き上げたのは、期待はずれの23センチ。
でも待望の1匹である。

納竿
1匹はまだ奇跡の領域、2匹なら必然の領域と、さらにもう1匹を狙ったのだが・・・。
10分、20分、30分、40分・・・。
餌はフグに取られ、ハリスまで切られ、いくら待てども本命のアタリは無し。

午後8時半。
ギブ・アップ!ではない、君子ムダな抵抗はセズと納竿。
8時ころ、右隣りにいた若者達の一人が、胴付2本針の仕掛けで30cmほどのセイゴを釣ったのを目撃しただけ。
周囲で石持を釣った人はいなかった。
一人去り、二人去り・・・・・・。
ノビタも現場を後にした。
白い三日月が夜空に煌々と照っていた。
「月澄むほどに
   われとわが影踏みしめる」
     (山頭火)

本日釣果
石持 23センチ 1匹

            
本日の釣果









The END
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