２００７年７月５日（木）　日立港周辺の堤防 　　　 　　　　　　　　午後２時半〜午後６時半

泣く日もあるさ 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　うねりあり！ 今日の気分は『イエスタデー』 浮き沈みが激しいのは、水商売だけの特権じゃない。 今日の釣りは、味噌汁に豆腐が一かけら浮いているような・・・そんな結果だった。 今日の気持ちは。 フランソワーズ・サガンが、１８才の時に書いた処女作の題名『悲しみよこんにちは』よりは。 ビートルズの『イエスタデー』の歌詞に近い。 「Ｙｅｓｔｅｒｄａｙ　ａｌｌ　ｍｙ　ｔｒｏｕｂｌｅｓ　ｓｅｅｍｅｄ　ｓｏ　ｆａｒ　ａｗａｙ， 　Ｎｏｗ　ｉｔ　ｌｏｏｋｓ　ａｓ　ｔｈｏｕｇｔｈ　ｔｈｅｙ’ｒｅ　ｈｅｒｅ　ｔｏ　ｓａｙ， 　Ｏｈ　Ｉ　ｂｅｌｉｅｖｅ　ｉｎ　ｙｅｓｔｅｒｄａｙ． 　Ｓｕｄｄｅｎｌｙ， 　Ｉ’ｍ　ｎｏｔ　ｈａｌｆ　ｔｈｅ　ｍａｎ　Ｉ　ｕｓｅｄ　ｔｏ　ｂｅ， 　Ｔｈｅｒｅ’ｓ　ａ　ｓｈａｄｏｗ　ｈａｎｇｉｎｇ　ｏｖｅｒ　ｍｅ， 　Ｏｈ　ｙｅｓｔｅｒｄａｙ　ｃｏｍｅ　ｓｕｄｄｅｎｌｙ． 　Ｗｈｙ　ｓｈｅ　ｈａｄ　ｔｏ　ｇｏ　Ｉ　ｄｏｎ’ｔ　ｋｎｏｗ　ｓｈｅ　ｗｏｕｌｄｎ’ｔ　ｓａｙ， 　Ｉ　ｓａｉｄ　ｓｏｍｅｔｈｉｎｇ　ｗｒｏｎｇ　ｎｏｗ　Ｉ　ｌｏｎｇ　ｆｏｒ　ｙｅｓｔｅｒｄａｙ 　・・・・・・ 　幸せだった昨日　悩みなんて 　はるか遠いものに　思えていた 　苦しみが訪れた今日 　戻れるなら戻りたい　昨日に 　突然ー 　今までの僕が　どこかへ消えてしまった 　暗い絶望の闇が　のしかかる 　突然終わりを告げた昨日という日 　何も言わずに去った彼女　僕は途方にくれる 　・・・・・・」 ｔｏｍｍｙさんの一人勝ち！ 今日も。 「ラッキー・ストライク・アゲーン！」と、闘志の火達磨になって堤防へ 空は雲で覆われていたが、ところどころ薄っすらと陽が透けていた。 東風が吹いていて、暑くもなく快適であったが、海は先日よりもうねりが大きかった。 先客は３人。 そのうちの一人は、ｔｏｍｍｙさんだった。 今日はタコ釣り用３本と、ナメタガレイ用３本と、合計６本の竿を並べた。 釣りを開始したのは午後２時半。 釣りを開始して、３０分、１時間、２時間、３時間・・・経過。 ノビタには、待てど暮らせど海から便りが無いのに、ｔｏｍｍｙさんには何度も嬉しい便りがあって。 その都度、美味しい贈り物が届くのだ。 いつも思う、神は決して公平ではないと。 その贈り物とは。 ２６センチのメバル。 ３０センチのアイナメ。 ２５センチのメバル。 ２４センチのソイ。 そして・・・。 ｔｏｍｍｙさんの壮絶な戦い！ 午後５時。 ｔｏｍｍｙさんの、”秘太刀タコ驚倒”の竿に異変が。 リールを巻き竿を起こしても動かないのだ。 彼の話しでは、初めは重かったが動いたと言う。 −ならタコだ！ ｔｏｍｍｙさん、道糸を弛ませしばらく間をおいてから。 ガーンと竿を持ち上げる。 ー動かない。 これを３度ほど繰り返す。 ー動かない。 午後５時半。 「根掛かりのようなので、切ります（道糸を）」 とｔｏｍｍｙさん。 道糸を切る覚悟で、全身で竿を持ち上げながらリールを巻くと。 ナント！リールが巻けた。 ー動いたのだ、タコだ！ ノビタが、タモを持ちタコが浮上するのを待っていた時だった。 突然！ 「バシッ！」 と隣りで、異様な音が。 見ると、ｔｏｍｍｙさんの右手に、リールから離脱したハンドルが。 ーハンドルが折れたのだ！ ｔｏｍｍｙさん、阿呆みなたいな顔をしてボーゼンと立っていた。 「よし、手で糸を巻こう！」 とノビタが叫ぶと。 ｔｏｍｍｙさん、慌てて道糸を手で掴み手繰る、手繰れた（海底に張り付いていなかった）。 そして、とうとうタコが海面に浮上、ｔｏｍｍｙさんそのまま引き上げたのである。 堤防の上に転がったタコ、壮絶な戦いの割りには小ぶりな７００グラムほどであった。 味方の戦艦１隻を大破したが、敵空母１隻撃沈に相当する勝利か。 納竿 午後５時１０分。 ノビタにも海から久々に便りが届いた。 ナメタガレイ狙いの竿の鈴が、リリーン、リリーン、リリーンと激しく急を告げてきた。 ーとうとうきたぞ！ と全身で竿にしがみつき、リールを巻いた。 ｔｏｍｍｙさんがタモを持って側に立つ。 敵が海面に浮上した。 ーガックリ。 夢破れてアナゴあり。 このあと、午後６時半まで粘ったけどアタリ無く納竿。 「人が幸福になる道は、失ったものや、ないものを数えず、 　残っているものを喜ぶこと」 　　　（『最高に笑える人生』ｂｙ曽野綾子より） ーそう言えば先日の大タコが、まだ冷蔵庫に残っていたな〜。 本日釣果 アナゴ　６３センチ　１匹 Ｔｈｅ　ＥＮＤ

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