2007年7月27日(金) 湊寄りの堤防
           午前10時〜午後2時半
ノビタの釣り天国



  眠ったような海だった
   
                          
          海も空も青く澄んでいた
歳々年々
午前9時半。
出かけようとすると、
「この暑さによく行くね〜」
とカミさんが、トウモロコシを3本と、饅頭1個と、イチジク2個をペロリと食べ。
畳みの上に転がったまま眠そうな眼でこちらを見ている。

昨日、先日村で受けた健康診断の結果が届いた。
それによると、カミさんはコルステロールが正常値を、かなりオーバーしている。
口では気にしているようだが、行動が伴わない。
相変わらず、よく食べ、よく飲み、よく寝る。
「一生は一度きりよ!」
と、抑制というブレーキが、すっかり効かなくなっているのだ。
車なら修理に出すか、買い代えられるのだけど・・・。

昔はこうではなかった。
「あの人は、人の妻として必要な三つのものをそなえています。
 それは、教養と、賢さと、美しさですよ」
     (『レベッカ』by ダフネ・デュ・モーリアより)
まではそろっていなかったけど、あれは錯覚だったのか、と思うほど変貌したのだ。

   ねんねんさいさい     はなあいに
「 年年歳歳    花相似たり
   さいさいねんねん     ひとおな
  歳歳年年    人同じからず」
   (『代悲白頭翁』by劉希夷(りゅうきい) の1部分)
いや、時は人を刻々と変えていくのである。
昔、輝いて見えていたものも、電池が消耗していくように減っていき。
逆に、どんどん成長していくものがある、図太さだ。ああ。

生気の無い海で
釣りを始めたのは午前10時。
堤防にはルアーマンが4人、何度も何度もジグを投げていた。
時々、ワカシが掛かるが木っ端サイズだけ。
釣りを開始した直後に、
「こんにちは」
と声をかけられた。

       
 木っ端ワカシが・・・
先日、ここで会った黒鯛釣り師の栃木のテツローさんだ。
海の様子を見て、竿を出すのをためらっていると言う。
海の底まで透けて見えるようなベタ凪。
うだるような暑さ。
確かに、とても魚がいる雰囲気がしない。

なんとかカンパチを
コマセ籠を付けたサビキを、海面にポチャ−ン!。
と・・・。
途端に、小魚が海底から湧き上がり、コマセ籠の廻りをグルグルと回遊する。
でも、サビキにはなかなか食いつかない。
1匹が針掛かりした。
道糸が横に走る。
それを追って、次々と新たな小魚が針掛かり。
一気に堤防の上へ、釣れたのは木っ端ワカシ3匹。

何度目か、木っ端ワカシの群れの下に黒い影が。
その影が、右へ、左へ、隼のごとく廻旋している、カンパチだ!
また木っ端ワカシが針掛かりした。
その時だった。
いきなり先ほどの数倍の引きが竿先に、そのまま竿先が一気に海面に引き寄せられ。
ーフイッシュ・オーーン!
カンパチの引きは鋭い、石持やサバのアタリが夜空の花火なら、カンパチのアタリは落雷ではないか。
そして木っ端ワカシと一荷でカンパチが堤防の上に、24センチあった。
これが初めで最後になるとは・・・。

そして納竿
昼過ぎ、ルアー名人が来た。
彼もヒットしたのは、木っ端ワカシだけ。
次々と釣り人が帰って行き、残ったのは栃木のテツローさんとノビタだけ。
そこに先日ここで会ったゴリラさんがやって来た。
石持とアジ狙いだそうだが、彼の願いも勝利の女神に無視された。

午後2時半。
コマセがなくなった所で、納竿。
今日も、寅さんの「男はつらいよ」の主題歌のうような結果であった。
「奮闘努力の甲斐もなく
 今日も涙の 今日も涙の
 日が落ちる 日が落ちる♪」
真夏の太陽がジリジリと照りつける堤防の上を、汗を滝のように流しながら、トボトボと帰って来た。

本日釣果
カンパチ 24センチ  1匹










The END
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