2007年8月30日(木) 湊寄りの堤防
               午後6時〜午後8時
ノビタの釣り天国



     メバルが釣れた日
   

                          
                波走る
憂鬱な天気
庭の草木がユラユラと風に揺れている。
空は雲で覆われ、まるで夕暮れのようだ。
ー雨が降るかもしれない。
 海は風も強そうだ。
 玉砕するかも。ー
と気分は後退ぎみ。
「男は負けると分っていても、どうしても戦わねばならない時がある」(バイロン)
ー玉砕がなんだ!
と女々しい心臓を張り倒し、ロシュナンテに跨ったのである。

男のロマンを求めて
午後5時半、港に到着。
北東の風がビュービュー吹いていた。
風に逆らいながら、一歩、一歩、前に進む。
砂がピシピシ体に当たって弾けた。
ー止めようか?
とまたまた思案橋ブルースが。
でもこんな日にこそ、男のロマンがあると、弱気になる心を押しのけ。
「思い込んだら命をかけて 釣るが男のド根性♪」
と先を急いだ。

堤防の先端で
吹きさらしの堤防に。
釣り侍が10人ほど、風に飛ばされそうになりながら竿を振っていた。
波しぶきが上がる先端には誰もいない。
ーよし!
と意を決して先端に向かった。
尺メバルは、艱難とか、辛苦とか、危険とか、”とかとか”の味付けなしには釣れないのである。

磯2号5.3メートルの竿を1本出した。
餌は沖アミと、青イソメを用意してきたが、始めは沖アミでやることにした。
午後6時開始。
風はますます強くなってくる。
捨てられたビニール袋が、棒に絡まり風に吹かれてバタバタ震えていた。
波が、風に叩かれ幾重にも重なって湾内に押し寄せてくる。
電気浮子の紅い灯りが、風の向きとは逆の方向に流れて行く。

釣りを開始してから15分ほど経過。
電気浮子が、ズボッ!と海中に潜り。
そのまま黒々とした海中を、紅く染めながら弾丸のように没していく。
そして消えた。
道糸の弛みを取り、竿をふり上げた。
ーフイッシュ・オーーン♪
始めの1匹は、20センチほどのメバル。
メバルは入る、とりあえずホッ。

逃げた魚は・・・
午後6時40分。
風が幾分弱まったので、磯2号竿をもう1本追加した。
その準備を終わり釣り場に戻ると、置き竿にしていた竿の電気浮子が何処にも見当たらない。
ー・・・?!
リールを巻き、竿を持ちエーイッ!と上げると。
黒々とした海中に、電気浮子の紅い灯りがボーッと沈んでいるのが見えた。
と・・・。
竿を持つ手に、ドドッ、ドドッ、ドドッと重厚な鼓動が。
ーこれは尺メバルだ!
一瞬、心臓が跳ねたが、仕掛けは海底に吸着したようにピクリともしない。
根に入られたのだ。

しばらく竿を堤防の上に放置し、敵が根から出るのを待ったのだが・・・。
そのまま10分ほど待ったあと、竿を力いっぱい持ち上げると。
その瞬間、運命の悪魔が笑った。
竿が跳ね上がり、仕掛けだけが空中に舞い上がったのである。
ーああ、天も泣け、地も叫べ。
尺メバルの夢は、一瞬にして消えてしまったのである。

納竿
このあと、20センチ前後のメバルを3匹と、豆アジ1匹、豆ムロ1匹を追加。
午後7時半以降はアタリがなくなる。
午後8時、納竿。
とうとう今日も尺メバルは、幻で終わった。ああ。

風が止み、小雨がポツリ、ポツリと空から落ちてきた。
薄暗い堤防に釣り人のヘッドランプが揺れている、一つ、2つ、3つ・・・・11こ。
その内の3人はエビ狙いのようだが、あとはみなアジ狙いか。
闇に覆われた道を、トボトボと帰ってきた。
「うしろすがたの しぐれてゆくか」
          (山頭火)

本日釣果
メバル 18〜22センチ 4匹
豆アジ 1匹、豆ムロ 1匹



















The END
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