2007年9月24日(月) 久慈川河口
               午後4時半〜午後7時
ノビタの釣り天国



     ”唇よ、熱く君を語れ”が・・・
   

                          
              明日は晴れ
夕焼け
午後5時半。
空を黄金色に染めて夕陽が沈んで行く。
明日は晴れそうだ。
堤防にズラリと並んだ石持釣りの顔がみな赤い。
まるで童謡のような黄昏。

「ぎんぎん ぎらぎら
 夕陽が沈む
 ぎんぎん ぎらぎら
 日が沈む
 まっかっかっか
 空の雲
 みんなのお顔も
 まっかっかっか♪」
    (童謡『夕日』より)

        
    右も
釣り仲間に会う
途中、ノビタの所に立ち寄ったtommyさん、かもさん、okaさんたちが、ピンク色に染まって帰って行く。
今日は新堤防で、全員討ち死にしたという。
でも、
「ボーズ・ビー・アンビシャス!(ボーズよ大志を抱け)」
と皆明るい。
今度は3人で船に乗り、日立沖でヒラマサ、ワラサ、カンパチと対決するそうな。
彼らもノビタと同じように、”人生釣りが全て、それ以外は全て付けたし”なのかも。
彼らの背に、
「See you next dream!」
と声を出さずに呼びかけた。

期待は大きかった
釣りを開始したのは、午後4時半。
海に真っ直ぐ伸びる堤防は、釣り人で一杯だった。
40センチ級の石持が釣れた噂で、一気に釣り侍が集まったようだ。
ちょうど帰り仕度をしている釣り人がいたので、そこに入れてもらう。
北風が吹いていたが、暖かく過ごしやすい。
                                       
  左も
40センチ級の石持は、まだ釣ったことはもちろん見たこともない。
ーもし釣れたら・・・。
渡辺真知子の、歌のタイトル『唇よ、熱く君を語れ』の報告だったのだが・・・。

釣れるのは・・・
錘負荷20号の4.5メートル磯竿を2本並べたと同時に、竿先がビシッ、ビシッ、・・・と弾んだ。
はじめの1匹は、期待外れの20センチにも満たない石持。
この後もポツリ、ポツリと釣れたけど、サイズは20センチ前後ばかり。
でも釣れるのはノビタばかり。
”向こう三軒両隣り”誰も釣れない。
餌は同じサンマなのだが・・・。

  
仕掛
彼らの仕掛けを盗み見ると、
「お前の不幸には訳けがある」(ビートたけし)
だった。
ー仕掛けが違う!
ノビタはもちろん、久慈川専用仕掛けの”スパークリング・デバイス”。
余計なお世話と思われそうなので、
ーお試しあれ!
と声を出さずに教えて上げた。

午後6時。
海も陸も川もうす闇に包まれ、そのまま夜の深みに沈んでいく。
群青の夜空に白い月が浮かび。
米粒のようなランプを点滅させ、飛行機が次々と北から南へ。
堤防沿いに伸びる街灯が、オレンジ色に堤防を染めた。
黒い影だけになった釣り人たちは、杭のように微動だにしない。
海は沈黙したままだ。

幻の40センチオーバーはまだ来ない。
「干潮までの3時間で
 答えを出すと言うけれど
 石持にかけた歳月を
 何で計ればいいのだろう

 40センチが夢なんて
 あとからほのぼの思うもの
 熱中時代のまん中は
 いつも迷っているばかり♪」
     (『青春時代』by森田公一とトップギャラン)
ーああ。

納竿
午後7時、納竿。
左りの釣り人に、どれほど釣ったのか聞かれる。
彼は、
「4時から来てまだ1匹も(釣れない)、今夜は釣れるまでやりますよ」
と泣きそうな顔で笑っていたけど。
ノビタだって、40センチの夢破れ、”ありがた涙の尻もちつき”のような結果では。

本日釣果
  石持  20センチ前後  6匹
















The END
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